精神保健福祉法改正の問題点

 厚生労働省は、精神障害者の福祉や保護という名目で法案改正案を提出し、既に成立、施行されている。正式名称は『精神保健及び精神障害者福祉に関する法律の一部を改正する法律案』である。(略して「精福法」)

 弁護士・里見和夫氏による「一部改正の概要」を参照すると、精福法の一部改正案等の主たる内容は、次の点にあり「安易な強制入院が横行しかねない」と指摘している。

(1) 厚生労働大臣は、精神病床の機能分化等精神科医療の提供に関する指針(厚生労働大臣告示)を定める。

(2)保護者に関する規定を削除する。(保護者制度の撤廃)
『従来は後見人や配偶者など「保護者」の同意が必要だった強制入院が、三親等までの誰か1人の同意でも可能になる』

(3) 医療保護入院の見直し

 精神障害者の強制入院には二種類あるという。一つは行政による「措置入院」で、警察が保護するなど、自傷行為や他者を傷つける恐れがある場合で、専門医二人が診断した上で都道府県知事が決定すること。

 もう一つは、今回改正案の対象になる「医療保護入院」。本人に病気の自覚がなく入院に同意しない場合、専門医の診断に加え、保護者の同意で入院させられる。

 従来の保護者になり得る優先順位は1後見人、2配偶者、3親権者、4扶養義務者(3親等以内の親族)だったが、保護者になり得る人の優先順位がなくなるため、3等親以内の親族が1人同意し、精神保健指定医1名の診断だけで強制的に病院に入れられてしまう。あなたが認知症になった時、「おい・めい、までを含む親族の誰か」が承諾すれば、たやすく精神科病院に入れられてしまう。医師を説き伏せて気に入らない人間を入院させたり、相続問題の延長で、こっそり入院に同意してしまうよう問題も起きかねない。

 現行の精神保健福祉法は、正常な人間を恣意的に、裁量的に、病気と判断して、強制入院させることができる可能性がある。統治機構による言論弾圧の手段としてもつかえる。統治に不都合のある言論を述べる人物を世間から隔離してしまえば、なんら抗弁すらできない。この法案は国家の恣意的な運用に道を開くものである懸念があるのだ。言論を封殺するために隔離するだけでなく、薬漬けや拷問で被害者の人格が破壊される危惧もある。
 精神保健福祉法改正案は、議論を尽くした上で検討会で了解された最終報告書とは全く異なっていると指摘されている。医療保護入院の場合、強制入院に対して抗弁しようにも、刑事事件のような公費負担の国選弁護人制度は利用できない。

 そもそも、民主党政権下では、「医療保護入院」そのものを無くそうではないかという議論が出ていたが、アベ自公政権に代わるやいなや、「医療保護入院」の入院基準の緩和、つまり、安易に強制入院が行われかねない制度へ変更されてしまった。

 創価学会公明党が本法案改正に強く関与しており、資産家の資産のぶん取りに悪用されないか懸念される。

 現在、精神医療では多剤大量処方が横行しており、医療行為が適切ではないどころか、多くの患者は薬害で苦しんでいる。
 抗鬱剤処方と自殺の因果関係は明白で、飛び降り自殺をした74人の遺族に聞き取り調査をした所、全員が抗鬱剤を処方されていた。精神病院を廃止すれば、自殺者は激減する。

 日本の精神病院ベット数は世界一であり、全世界の20%を占めている。昨今、精神病院のベッド数が増えているのは日本と韓国だけである。
 介護施設より精神病院の方が、粗利が高いので、商業上の理由から不要な精神病院への強制入院が多用され、繰り返される。

 国連拷問禁止委員会は日本において非常に多くの精神障害者及び知的障害者が精神保健施設に自らの意思に反して留置されてしばしばそれが長期間に渡っていること、非人道的で人間としての品位を傷つける扱いに相当し得る閉鎖病棟への隔離や身体拘束、強制投薬、措置が頻繁に行われていることに対し、警告している。。

 一方、イタリアでは1978年12月23日精神科病院の設置や精神科病院への入院を禁止し、いわゆる「精神病患者の精神科への強制収容」を廃絶している。公的ではない精神病患者の為の病院施設は存在している。精神病者に妄想などの症状を自覚させ、近隣住民にも病気を理解してもらうことで、隔離するのではなく周囲のサポートを受け社会生活を送る方向へ転換したのである。


(参考元)
安倍自公政権が目論む精神科医を通じた人民支配体制
http://d.hatena.ne.jp/Takaon/20150616
精神科医らでつくる首相の後援会「晋精会」というのがある
患者を薬漬けにして廃人同様に追い込み、ボロ儲けする医者たちと安倍氏の密約三昧の裏関係である』

[PDF]マンガでわかる精神保健福祉法改正案の問題
http://www.intsu.net/20130612manga.pdf

権力の裁量で強制入院できる『精神保健福祉法改正案』を通すな!! (神州の泉) 
http://www.asyura2.com/13/senkyo149/msg/156.html

WARNING!!〜警告〜
まもなく、日本人の人権が失われようとしています。
https://www.facebook.com/satoru.utsumi/posts/440573559359736
医療保護入院制度に関する議論まとめ
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002e9rk-att/2r9852000002e9t1.pdf
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002e9rk-att/2r9852000002e9u6.pdf

労働安全衛生法改正案」ストレスチェックの実施を事業者に義務づけ。実施者は医師、保健師厚生労働省令で定める者⇒一定の研修を受けた看護師、精神保健福祉士を含める予定
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12602000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Roudouseisakutantou/0000041653.pdf

精神保健福祉法改正案 強制入院の増加 不安 障害当事者の人権どうなる 支援者ら反発「家族団体の願い逆手に」2013年5月9日 東京新聞
http://goo.gl/photos/9VJ4nIrGdX

「骨抜きで改悪」と批判 医療保護入院めぐりシンポ
http://ip-j.org/archives/936

医猟地獄 精神医学:死を生み出す産業 9_14
https://www.youtube.com/watch?v=t6McO7N_v50
向精神薬抗うつ剤、製薬医療、医学の犯罪2
https://www.youtube.com/watch?v=u6NNhx0I7lg&feature=youtu.be

精神科医の犯罪を問う]ようやく大手紙が精神保健福祉法改正案の問題を取り上げる
https://shanti-phula.net/ja/social/blog/?p=47887


国連拷問禁止委員会が日本の精神科病院の強制入院・長期入院の人権無視(拷問)に警告!
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/2160b22a484293104c1e3eb064158ac3?fm=entry_awp
転載開始--
『精神保健施設(精神科病院等)に対する運用上の制限を定めた精神保健福祉法に反してまた国連締約国代表が提供した追加情報にもかかわらず、非常に多くの精神障害者及び知的障害者が精神保健施設(精神科病院等)に自らの意思に反して留置されて(※強制入院)しばしばそれが長期間に渡っていること(※長期入院)に対し、国際連合拷問禁止委員会はこれまでと変わらず、警告する。
(国際的にも非人道的なことだという懸念を抱いている)

非人道的で人間としての品位を傷つける扱いに相当し得る(精神科病院の)隔離や身体拘束、強制投薬、措置が頻繁に行われていることに対し、国際連合拷問禁止委員会はさらに警告する。
(国際的に非人道的なことだという懸念を抱いている)

精神保健ケアの計画に当たり精神障害者に提供されている情報を考慮すると、入院以外の代替手段(入院に代わる手段)に対する焦点が欠けていることについて、国際連合拷問禁止委員会はこれまでと変わらず、警告する。
(非人道的なことだという懸念を抱いている)

最後に、(精神科病院内で)拘束的手法が過剰に使用されていることへの効果的で公平な調査がしばしば欠けていること、同様に関連する統計的データが欠けていることについて警告する。
(非人道的なことだという懸念を抱いている)』
転載終わり--

改正精神保健福祉法が来年4月実施 被曝被害妄想で強制入院させられる危険性
http://www.asyura2.com/13/genpatu35/msg/408.html
『この改正では、従来の保護者制度は廃止され、家族等(後見人、配偶者、親権者、扶養義務者(三親等内親族))
のいずれかの同意があれば、本人の同意がなくても医療保護入院(強制入院)させることができるようになります。
たとえ配偶者が反対しても、本人の兄弟が一人同意すれば、強制入院させることができるのです。』

精神保健福祉法は通ったようですねえ・・・全て予定通り進んでいるらしい。
https://www.facebook.com/satoru.utsumi/posts/446789128738179
『実際にあった事例ですが、兄の犯罪的行為を知ってしまった弟が、先手を打たれて医療保護入院されてしまったという話があります。DV夫に先手を打たれ、自分が暴力をふるうことにされてしまった妻が医療保護入院させられた話もあります。今後はもっと簡単になります。早期に強制入院させることにお墨付きを得られるからです。
「おかしなことを言っている。俺のことを犯罪者などと罵り、妄想がひどい。治療させてあげたいけど同意を得られる状態にない。このまま放置して結果的に長期入院になるくらいなら、今すぐに強制入院させてくれ」―このように周囲に話し、邪魔者を精神科に連れていけばおしまいです。精神科医は事実を確認などしません。目の前の人の話が真実であるかを確かめることもありません。連れてきた人の言葉との食い違いは、機会的に「妄想」「統合失調症の症状」と判定するだけです。
極端な話だと思いますか?たった一人の精神科医の判断によって身体の自由が奪われてしまう日本では、それがいとも簡単にできてしまいます。精神医療審査会など機能しません。仮に入院が不当であるとして退院を審査会に請求しても、精神科医の判断が覆ることはまずありません。しかもその決定を不当であるとして裁判所へ不服申し立てできる制度もありません。客観的な判定を受ける権利すらないということです。
裁判所やそれに類する独立機関による客観的な判定なしに、人の自由と権利を簡単に奪えるのがこの日本です。さらにそれを改悪するとは、よほど前近代的国家であると呼ばれたいようです。』

精神保健福祉法改正に関する会長声明
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2013/130426_2.html『「家族等のうちいずれかの者」の同意で医療保護入院を認める一方、国費による代弁者制度を創設しない本法案は、患者の自由や地域で暮らす権利の制限を現行法より一層緩やかに認める方向へと改正するもの』

精神保健福祉法改正案 障害当事者の人権どうな
http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20130510152846644
『「強制入院は国際的にも極端に多い」と指摘する。人口100万人当たりの精神障害者の非任意入院者数(年間の新規入院)は日本が約2千人であるのに対し、欧州では十数人?百数十人程度だ。』

認知症患者がターゲット? 精神保健福祉法改正案の問題点
http://webronza.asahi.com/national/articles/2013043000012.html

精神保健福祉法改正案は?!
http://ameblo.jp/masako-kondo/entry-11530994403.html
厚労省の2011年の調査では・・・、
国内の精神障がい者は約320万人
そのうち30万人が入院している
1年以上の長期入院は20万人を超えている
長期入院患者総数の約半数にあたる 
諸外国と比べて桁違いの多さ』