どーんといこうや、3号機核爆発が心配だ

【1】MOX燃料を使っているのだが
 1号機のメルトアースはほぼ確実らしい。2号機核燃料は格納容器内、もしくは建屋内に留まっているだろう。問題は3号機である。人が入れないのでロボットを入れているようだが、核燃料の状態は全く分からないようだ。
 2号機でキセノン検出ということで、2号機の核爆発の危機が言われているが、私は危険度3号機>1号機>>2号機だと思う。
 また、3号機は一部MOX燃料を使っている。
MOX燃料とは混合酸化物燃料の略称であり、原子炉の使用済み核燃料中に1%程度含まれるプルトニウムを再処理により取り出し、二酸化プルトニウム(PuO2)と二酸化ウラン(UO2)とを混ぜてプルトニウム濃度を4〜9%に高めたものである http://bit.ly/9CapQU
 プルトニウムの比率は東電発表では4%だが、武田氏は9%だと書いている。

【2】ふくいち直下で地震
 福島第一原発直下で、9/28 19:05のM5.6から、9/29 1時54分浜通り10発目の地震 M4.6が発生した。
 9/28・29両日で普天間から多くの輸送機が飛び立ち、郡山、茨城でも沢山のヘリと戦闘機、沖縄でも戦闘機、横田で何編隊もの戦闘機が飛び立ったそうだ。
 ふくいち直下の地震と関係があるのか不明だが、同じ頃に、自衛隊及び在日米軍の航空機がなんらかの任務を帯びて多数発進したようだ。
 佐久間氏インタビューによると、地元ではふくいち由来の地震なのではないかと噂されているようだ。
 9/28 19:05のM5.6は私(埼玉県ふじみ野)のAU携帯の緊急地震速報が鳴った。福島県震度5とでたが、当地では全く揺れなかった。ネットでは震源が浅いから揺れなかったとの意見が出て、誰も気に留めなかった。
 しかし、この地震、今考えると気になる。

【3】3号機核爆発が心配だ
 東電は冷温停止というが、建屋の地下階部分に溜まってる水が物凄い勢いで沸騰してので、地下に凄まじい熱源が存在する。そして、1号・3号は核燃料が炉外に出たんだから、炉温が下がるのは当たり前であり、炉温を測定していること自体、意味がなくなってきている。核燃料は建屋底部にある、3mのコンクリート隔壁を融解させて突き抜けた後、地中へと向かって降下中だ。
 超高温の核燃料が地下水に達した時点で水蒸気爆発を起こす。ひょっとしたら、9月28日の地震は地下水蒸気爆発だったのかもしれない。
 そして、メルトスルーして地中に溶け落ちた核燃料が、地下水で止まって不均一に固まりだしたら核爆発の危険性がある。
 東電はメルトアースの状況を把握するための地下構造調査もしてるのだろう。
ちなみに、水素爆発と、核爆発の差は
『水素の化学反応を主たるエネルギーとして爆発が起きれば大小関係なく水素爆発。核反応を主たるエネルギーとした爆発は大小関係なく核爆発と呼ぶのは当たり前。小さければ熱量なりTNN火薬換算なりで核爆弾と比較して説明すれば良いだけ。』
だそうだ。
『核爆発を起こすのに重要なのは、有意な量の核分裂数が発生する刹那の間に超臨界体系を維持できるかどうかに尽きる。通常中性子世代時間は10^-7secで、増殖比2ならアボガドロ数程度になるまで100世代程度必要だから10^-5sec程度の時間、増殖比2のまま閉じ込める技術が必要です。 』
核爆発するにはプルトニウムだと15kg程度必要。プルトニウム240の比率が高いと核爆発する確率は高まるようだ。

すでに、漏れだした核燃料により、土壌・地下水脈、海洋の汚染がひろがっていることは確かだろう。

−以下転載−
”小さな原爆”: ミュンヘン放射線専門家が福島原発爆発の危険を警告
http://vogelgarten.blogspot.com/2011/11/blog-post.html
東電が福島原発原子炉内での「自発性核分裂」発生を公表したことに当たって、ミュンヘンの高名な放射線専門家エドムント・レングフェルダーは、福島第一原発で爆発の危険があることを警告し、避難区域を100キロ周囲にまで広げるべきだと指摘しました。
Experte warnt vor Explosion in Fukushima
エドムント・レングフェルダーは3月の事故発生後にも非常に明解な状況解説をラジオで行っていたことを覚えていましたが、最近ではバイエルン国立歌劇場の楽員が日本公演同行を拒否した際、人事委員会から助言を求められ「日本渡航は危険」との鑑定書を出しています (Wo der Hammer hangt)。
事故を起こした日本の福島原発でさらなる核爆発が起こる危険がある。「原爆のミニバージョンのようなものだ」とミュンヘン放射線専門家レングフェルダーは語る。
事故を起こした日本の原発で制御されない核分裂が発生しているニュースを聞いたミュンヘン放射線専門家エドムンド・レングフェルダー教授は、核爆発が起こり得ると警告した。「原発のミニバージョンのようなものになるだろうが、実際に爆発の起こる確率についてはまったく推測が出来ない」と言う。その理由は、事故基の内部にどれくらいの量の濃縮ウランがどのような状態で流出しているのか誰にもわからないからだと言う。

レングフェルダー教授は、25年前のチェルノブイリ原発事故後に放射線防護協会とミュンヘンのオットー・フーグ放射線研究所を創設し、現在に至るまで旧ソ連邦被災地の甲状腺癌患者の世話を続けている。

福島原発事故から八ヶ月経った今、放射性ガス、キセノン133と135が検出された。これらは核分裂の際に発生する放射性物質でその半減期は前者が5日、後者が9時間と短いため、三月の事故時に発生したものではない。「原発内で自発的な核分裂が起こっているのです。 つまり何が起こってもおかしくないことを意味しています。たとえそんなことは有り得ないと言われているにしても。そもそも有り得るかどうかという供述の信憑性については、私達は3月11日に既に目の当たりにしていますね。」3月11日、有り得ないと言われた強度の地震津波によって原発は大変な損傷を受け、大事故に至ったのである。

正常に稼動している原子炉内では、核連鎖反応は制御棒によってコントロールされている。「しかしメルトダウンを起こした原子炉の中ではそのような制御は行われません」とレングフェルダー教授は言う。

東電は明らかに事態をコントロールできていない
現時点での放射能量に関しては、事故以来放出された総量に比べたら特に大きな問題とはならない。「しかし東電が、今までの主張とは裏腹に、事態をコントロールしていると言うには程遠い状況にあることが明らかになりました」。このような核分裂がどれくらいの時間続くのかは予測が出来ない。分裂可能なウランの量と状態によっては、何年も続く可能性がある。しかも福島原発にあるウランは何トンという大量なものである。

いずれにしても部分的に50km圏までを含む現在の避難区域はあまりに不十分である。避難区域は少なくとも主に北西方向に向かって100kmまでは広げなければいけない。その上日本政府は子供の放射能許容基準値を年間20ミリシーベルトまで引き上げてしまっている。「これはドイツでは原発労働者の最高値です。子供に適用する数値ではありません」とレングフェルダーは批判する。今後子供の発癌率が爆発的に増加することが予測され、また新生児における先天性異常も危惧される。

住民の人権を蹂躙するやり方
レングフェルダー教授はまた 、住民に対する扱いは彼らの人権を無視したものであると言う。「日本ほど豊かな国で未だに体育館で避難生活を続けている人々のいることも、私には人権蹂躙に思えます。そういうことはソ連では一度も起こりませんでした。」チェルノブイリ事故後の住民の避難は日本に比べ、はるかに手際が良かったと言う。しかも現在の白ロシアの適用している許容基準値はドイツの三倍厳しいものである。

東電が福島原発に従事させている作業員達の間では、今後数年若年死が増えるだろう。「チェルノブイリとの類似比較からわかることです。しかし日本での犠牲者について、ソビエトほど公けにされるかどうか私は懐疑的にならざるを得ません。」日本政府は今回の惨事の規模に関して、日本国内そして世界の人々に対して長い間ウソをつき続けてきた。「日本は自国の技術的評判を危険にさらしたくないのです。」 今日本人達は、この危険の脅威とともに生き続けていくのかどうか決定を下さなければいけない状況に置かれている。
(略)
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福島原発 “核爆発”危機…専門家が警告 「このまま核分裂が連鎖していくと核爆発を起こす危険性さえある」
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20111102/dms1111020712000-n1.htm
恐れていたことが起きた。東京電力は2日未明、福島第1原発2号機で原子炉格納容器内の気体から放射性キセノンが検出された可能性が判明、核分裂が起きている恐れが否定できないとして、核分裂を抑制するホウ酸水を原子炉に注入したと発表した。
局所的に臨界に達したとみられるという。まさに緊急事態だ。
2日、緊急会見を開いた東電。松本純原子力・立地本部長代理は、
核分裂が連鎖的に起きる臨界について「一時的、局所的に起きた可能性はあるが、大規模な臨界は起きていない」と説明、核分裂が起きた可能性を明かした。
IAEM(米国緊急事態管理局国際交流協会)の国際コーディネーターで、 震災・原発事故後に日本戦略研究フォーラム復興支援・国際連携室室長に就任した唐川伸幸氏は「慎重に対処しなければいけない」と指摘し、こう続ける。
「このまま核分裂が連鎖していくと核爆発を起こす危険性さえある。
格納容器に穴が開いている状態なので以前のような急激な爆発にはならないが、危うい状態にある4号機の核爆発を誘発する可能性も出てくる」と警告する。
一方、東京工業大原子炉工学研究所助教授の澤田哲生氏は「核分裂を起こしたからすぐに(大規模な)再臨界に達するということはない。
今後は、核分裂の連鎖反応が起きているかどうかを注視する必要がある」と冷静な対応を呼びかけている。(抜粋)