預金封鎖前哨戦・官民一体振り込め詐欺師に対抗するには?

○やる気のない振り込め詐欺
 以前、振り込め詐欺師から電話がかかってきた。いとこが親戚関係の電話番号を漏らしたらしい。元パチンカスなので、さもありなんの愚民ぶりである。
 その振り込め詐欺師なのだが、口調からしてやる気が無い。声の調子からすると20代だと思われた。少なくとも自発的にハキハキしゃべっているのとは真逆で、酒でも飲んでいるのか、ヤクでラリっているのかというダウナー調のしゃべりだった。
 そんな案配ではとてもカネを引っ張りだすところまではいかないだろう。とにかくあちこち電話しまくるのが仕事なのかもしれないので、単に疲れているのかもしれないが。
 あまりにやる気のない振り込め詐欺師の電話を聞いて感じたのは、とにかく親戚関連の電話番号を聞き出して、とりあえず電話をかけまくるという事しか狙っておらず、まるで「振り込め詐欺師広報宣伝部隊員」だったという事だ。

 元々、【振り込め詐欺は官民挙げての預金引き出し防止策】という説を唱える人はいた。副島隆彦氏の「重い掲示板」にそのような趣旨の買い込みがあった。私には振り込め詐欺が偽旗作戦だと特定する根拠もないし、その時は預金封鎖の危機は迫っていないという判断だったので、気にも止めていなかった。

 そのうち、路上で「振り込め詐欺防止街宣車」まで見かけるようになった。
警察が本気で振り込め詐欺師を掴まえようと思ったら簡単だろう。
盗聴法の該当犯罪ではないが、盗聴もしくはGPSの場所特定を行えば居場所を簡単に絞り込める。その場所で張り込みすれば、数日で容疑者を特定できるだろう。
挙句に振り込め詐欺電話がかかってきた人が警察に通報した所、囮捜査の協力を求められ、指定場所でお金を持って行ったら、犯人にお金を取られ、しかも犯人は捕まらないなんて「事件」も起きた。
 相変わらず世間は連日「振り込め詐欺に注意しろ!」と喧伝しまくっている。
むしろ、注意すべきはきちんと取り締まりを行っていないと思われる警察の姿勢と、振り込め詐欺師に便乗して、払い出し時に根掘り葉掘り質問してくる金融機関の姿勢だろう。

○住宅ローンの前倒し返済
 2008年頃からの金融不安は各国中央銀行国債金融債権を大量購入して凌いだが、また金融危機が再燃するのは必定だと考えられる。そこで、いずれやってくるだろいう金融不安や預金封鎖対策として何をすれば良いか必死に考えた。
 そこで思いつたのは「住宅ローンを前倒し返済する」という結論である。
 アイスランドでは住宅ローンの減免があったようだが、日本で金融恐慌やギャロッピング・インフレになっても、住宅ローンの減免は行われないどころか、暴騰した金利で利払を要求される。
 挙句に預金の一定率の棒引きや、財産税課税がされたら目も当てられない。なまじ預金があるのなら、ローンと相殺してしまえば、これこそが経済的な意味で自己防衛になる。
 親から借金をして、株も売り、不要品も売り、住宅ローンの前倒し返済に充てた。
おかげ様で住宅ローン返済のメドはついた。
株式はアベノミクソ前に売ってしまったので、早まった感はあったが、とにかく借金を減らすことが重要だという事を優先した。
法人の方も銀行の抵当権が付いている不動産の抵当権を抹消する。
司法書士に頼まずに自力でやるつもりだ。
個人の方もローンを払いきったら、抵当権を抹消する。
基本的にこれから生涯借金はしないつもりだ。

 銀行は貸出を通じて信用創造する。つまり貨幣を創造する。返済すれば、貨幣の量は減る。利息も取れないので資本家は困るのだが、そんなことはどうでもよい。
金融が縮小すれば監督官庁の権力も削げる。
 まぁ、とにかく、金融恐慌になるにせよ、ならないにせよ、借金はとっとと返したほうが良い。少なくとも利払は減少するし、「精神的に楽になる」。

 ファイナシャルプランナーという公認詐欺師によると、住宅ローン利払よりも高利で運用すれば、儲かるという事だ。確かにそれは本当だが、借金抱えて、博打を打てば、精神的には圧力になる。
 高利で運用となると、リスク債権になり、場合によって元本割れや最悪では元本が吹き飛んでしまう。
 運用などというのは生産設備へ投入してもなお、資金が余ってしまった場合に限って、「元本保証」の取引に限って行うべきなのだ。
 NISAなどといって、庶民を株式投資へ誘導した結果どうなったか?
おそらくなけなしのカネで「アベノミクソ」というお囃子に乗せられて株式を買っていた連中は今頃、連日連夜冷や汗三斗の有り様だろう。


預金封鎖の前兆?一部地銀ATM システムトラブルで利用制限
http://blog.goo.ne.jp/zabuyamato/e/94702af5432a6cba1e27fc1b08def73e
『2016年02月15日、栃木の「足利銀行」や大阪の「池田泉州銀行」など午後2時現在で少なくとも6つの地方銀行で一部のATMが利用できなくなっているということです。』

(株)足利ホールディングス株価推移
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=7167.T&d=1y
(株)池田泉州ホールディングス株価推移
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=8714.T&d=1y

金融株全体が下げているので、「足利銀行」「池田泉州銀行」が特に株価が下落しているわけではないのだろうが、なにせ足利銀行は一時国有化された銀行である。
信用力に疑問があると言えるだろう。取り付け騒ぎが起きたか、起きそうになり、牽制のためにATMを閉鎖したのではなかろうか?


○世の中の情勢は動かしがたいが、自分の行動は自分で動かせる。
 結局、「誰が何をしたいのか」を考えて、「自分が犠牲にならないように」対策を実施しなくてはならない。
 繰り返しになるが、借金を繰り上げ返済し、借金は極力しないようにすべきだ。
車のローンなんか組まなくても、中古車を買えば良い。その際には放射線を念入りに測ったほうが良い。
 住宅にしろ、車にしろ、利率で考えるのではなくて、総支払い額で考えなくてはならない。様々な事務手数料などや、保険料や保証料や税金も加算しなくてはならない。
そうすると、とんでもない金額払っていることに気がつく。
住宅ローンの金利は低いですよといっても、最初の10年だけ優遇で、後は「時価」です。なんて事になっていると、結局幾ら利払すればよいのか未確定なのだ。
 「変動金利を固定金利に変えました」とっても賢いなんて、意見もあるが、そんなことするよりも元本を減らす事が重要なのだ。
 生活を切り詰めて、無駄な出費を減らし、その過程で創意工夫も湧いてくる。野放図にカネを使うことは、自堕落になるし、経済的に苦境を招く。節約してためたお金で住宅ローンを返済するのだ。
 保険の類は、自動車の任意保険だけが必須で後は入る必要はない。
住宅ローンを組む時に火災保険に入らされるが、契約期間が切れてしまい更新しなくても問題はない。少なくとも私の場合は。
 火災が起きたら確かに困る。しかし住宅ローン残高が小さいかゼロなら、やりなおせる。
 以後、債権市場も混乱してくるとなると、住宅ローンの金利も急騰する。
「マイナス金利金利が低い」、やったぁ住宅ローンが組みやすいなんて、愚民向けテレビは喧伝しているが、逆であって、金利が低い今のうちに払い終わっておくべきなのである。



(参照元
預金封鎖、実はすでにゆっくり始まりつつある…?
http://sekaitabi.com/furikome.html?utm_campaign=shareaholic&utm_medium=twitter&utm_source=socialnetwork
国が銀行救済するベイルアウトから、預金封鎖し救済するベイルインへ
http://sekaitabi.com/bailinout.html
ドイツ銀行株大暴落、世界的な金融破綻危機、世界大恐慌懸念も
http://sekaitabi.com/dbcrisis.html
お金ができる仕組み。銀行の詐欺システム(1/5) Money As Debt
https://www.youtube.com/watch?v=iqlxMp3dR7Q&feature=youtube_gdata_player