上から小泉純一郎に騙されて、次は下(横?)から赤木智弘に騙される

Takaon2007-12-03

反戦と抵抗の祭〈フェスタ〉に行ってきました。
 先日、抵抗食のイベントでポエトリーin the Kitchen に行きましたら「反戦と抵抗の祭」の横断幕がかかっておりましたが、机の上に置いてあるパンフレットには「”希望は戦争”の赤木智弘」が講演者として名前が書いてあるわけです。おかしくないですかぁ?と思ったのですが、敢えていうのは止めました。その後、フィリピンと日本が締結した不平等条約について講演がありました。なるほどなぁ、と勉強になりましたが、私はフィリピンと日本の関係が、日本とアメリカの関係の相似形のように思えました。
 12月1日は反戦と抵抗の祭〈フェスタ〉に行ってきました。取引先の社長の来訪が13時の予定がどうどう遅れて16時になりました。あちゃ〜と思ったのですが、超お得意様なので満面の笑顔で出迎えました(^-^;そのあと、すぐに原宿に向かったのですが、デモ隊は陰も形も見えないのですが、警備の警察官がいるので、まだ来てないようでした。しょうがないので、デモコースと反対回り歩いてみたのですが、表参道を過ぎてもデモ隊と遭遇できません。ありゃ〜、どうしたもんかいな?と思っていると、遠い雷鳴ならぬ、デモ隊の音楽が遥かかなたから聞えてきました。バンドカーの群集に合流すると、ヒデヨビッチ上杉さんの演奏が終わった直後のようでした。上杉さんの早弾きを聞きたかったのですが残念です。ひとしきり、バンドカーの音楽を聞いていましたが、σ(^_^)はオーディオマニアなので、後のサウンドカーの群集に入りました。持参したワインをガブガブ飲みまして、酔いが回りまして、音楽の乗りやすくなるわけですが、ワイン抜きでもノリノリの音楽でした。音量は結構でていましたが、ミキサーの調整のせいか、音が割れていたりしました。千駄ヶ谷に到着すると、知り合いに挨拶談笑しました。会場に入ると見知った人に交じって赤木智弘氏がいましたが、どうも声をかけるのがためらわれました。理由は?と聞かれるといろいろあるのですが、まぁ、私は小心者であるというのと、仕事で疲れてて気後れしたのと、そもそも意味のある議論が成立するのか疑問があったというのもあります。

○鮭缶さんとの意見交換
 赤木智弘を支援している鮭缶さんが居たので意見交換しました。「ライブドア堀江貴文の永遠の提灯持ちこと宮田信夫」と鮭缶さんは井上寿一著『日中戦争下の日本 (講談社選書メチエ)』を引用して赤木言説の肯定に努めているわけですが、直近の判断では『赤木さんは「焦土」を望んでいたんですね』ということで、総力戦への対応としての富の再分配としての「希望は戦争」理解との差異を言っています。
[鮭缶]赤木智弘シャア・アズナブルだった! 
http://d.hatena.ne.jp/t-akagi/20071202
シャア・アズナブルは父ジオン・ダイクンの宇宙移民自治の理念を継承し、完全な宇宙移民自治を確立するための独立戦争を地球連邦にしかけるわけです。1発目のルナは地球連邦政府が置かれていたチベットのラサを直撃するという的確な攻撃を果たします。2発目の小惑星アクシズを地球に落とすための動員文言として、あれこれ演説するわけです。シャアの本心は地球上の人類殲滅です。
けれど、シャア=赤木ってのはおかしくないでしょうか?シャアは従属国の国家主席レベルの立場から宗主国粛正を宣言して実行したのですが、赤木君は国家主席レベルの重要人物ですか?わけわかりません。
 話しは戻ります『日中戦争下の日本』についての意見交換についてなのですが、戦前に戦争を待望する庶民がいたのかもしれません。しかし、それは第二次大戦中において頭上に爆弾が降ってくる前の話しです。第一次世界大戦に便乗して儲けた旨味が忘れられない人達が、また「戦争バブル」でも来ないかな〜と待望したのかもしれませんが、その先には日本国の主要都市が廃墟と化す破滅が待っていたわけです。その後に軍票も戦時国債も無価値になり、通貨も新円切替によるハイパーインフレが到来して、庶民は戦後も塗炭の苦しみを味わうことになりました。
 戦後の農地開放が官僚が素案として持っていたものをGHQが実行しただけという話しもありますが、官僚は政策を年がら年中練っているわけで、それが実行されるのは政治決断が必要なわけです。GHQは小作制度が戦時体制への引き金をひいたとして不在地主の農地接収に動きました。農地開放も第一次農地改革法が成立するもGHQに不十分とされ施行されず、第二次農地改革法が成立・施行されます。結局、国土が廃墟となる敗戦を喫し、占領軍が来て頭ごなしに強権を発動しなければ、実施されなかったような案を官僚がもっていたとしても、それこそ画に書いた餅状態です。壊滅的な破滅を踏まえないと真の改革が行われないことを肯定するには値しません。
 鮭缶さんが指摘された、戦争とは蕩尽理論に基づく経済行動である、という指摘についても疑義があります。
蕩尽理論というのはアメリカ・インディアンの部族に見られた"ポトラッチ"と云う消費の形態であるようでして、2つの部族が互いに大事にしている富を破壊する儀式だそうです。まぁ、客人をもてなす宗教的な行為でもあるようなのです。
蕩尽理論=過剰在庫処分とすると、蕩尽理論による戦争実行というロジックは軍産複合体の考え方でしょう。今時は製造工程でのオートメーション化が進み軍需産業利権に預れる人はごく少数です。それに景気乗数最低の軍需への国家予算の振り向けは民需を冷やします。日本は民需で成長してきた希有な国家ですので、なおさら軍需への転換は経済を失速させることになるでしょう。
よくわかりませんが、鮭缶さんが突然『日中戦争下の日本』を引っ込めたのは、私との意見交換の結果からでしょうか?

○二度あることは三度でも何度でもある
 ここはかなり憶測ですが、赤木智弘を支援している人達って、ひょっとして小泉純一郎に騙された人じゃないですか?
赤木言説みたいなものは現実社会リセット願望ゲーム脳理論であって、「下からの堕落」でしかないのに、なぜ、軽はずみに賛同する人が出てくるのか、私には不思議でなりません。矢部史郎は「希望は、階級戦争(class war)。」だといい、Tは「希望は、階級闘争。」だといい、雨宮処凛は「希望は、革命戦争。」だそうですが、摂津氏の指摘の通り、『だが、それらの内実を問うべきだ。』と思います。
フェスタでわしも考えた。
http://d.hatena.ne.jp/femmelets/20071202
十把一絡げに言うのはおかしいかもしれませんが、赤木言説に乗ってあれこれ言う人は深い考えもなく、注目を浴びつづけるための方便で「物」を言ってませんか?少なくとも紙媒体に印刷されるの文章には「紙に印刷するだけの価値」が有ることを主張しなければならないと思います。
二度あることは三度でも何度でもあるのでしょうか。上から小泉純一郎に騙されて、次は下(横?)から赤木智弘に騙されているのじゃありませんか?騙される人は常に騙されつづける宿命にあるのでしょうか?
 今はアメリカ・イラク戦争の戦時下です。宗主国は植民地に戦争遂行資金・人足の要求をしてきたので、それに小泉純一郎は応じたのです。その結果、アメリカンルールの導入による非正規雇用の拡大や膨大な米国債買いによって購買力平価水準で毎年10%のGDP縮小が続きました。要は、頭上に爆弾は降ってこないけれども、毎年3万人超えの自殺者及び毎年30万人の自殺未遂者の一部は「赤木智弘が望む戦争」によって引き起こされた「間接的な戦死者」と言えるでしょう。

○真に革命を求むる人達へ、私は以下の記事を贈ります。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=35370916&owner_id=1289112
http://www.zakzak.co.jp/top/2005_08/t2005083030.html
転載開始
 30日午前10時15分ごろ、東京都千代田区永田町の首相官邸
敷地内にワゴン車が侵入し、運転していた女性が車内で自分の首や
腹部などを果物ナイフで切り自殺を図った。女性は病院に運ばれた
が、出血多量で重体。車内に小泉政権を批判するビラが数十枚あ
り、警視庁麹町署は建造物侵入や銃刀法違反などの容疑で調べてい
る。
 調べによると、女性は持っていた免許証などから長野市の50歳
の主婦と分かった。主婦は長野ナンバーの銀色のワゴン車を1人で
運転。官邸近くで「悪魔政権 人権侵害政治 小泉連立政権を阻止
する」などとするB4判のビラをばらまき、車で官邸の北門から敷
地内に約2メートル入ったところで警備の機動隊員に阻止された。
職務質問をしたところ、窓を閉めて立てこもり、約5分後にナイフ
で左手首や首、腹などを刺した。
 ビラには「青い龍」の名称が記されていたが、警視庁は政治団体
として把握していないという。
転載終わり