アメリカ政府、日本産業界へ宣戦布告

○日本の製造業に多大な影響を与えたW・エドワーズ・デミング博士
 実に皮肉なことに日本製品が世界を席捲することとなった原因の一つにアメリカ人であるW・エドワーズ・デミング博士のマネジメントを学んだ事にあります。日本の製造業者はデミングの技法を広く適用し、これまでにない品質と生産性の向上を達成し、品質向上とそれに伴うコスト削減を行なったのです。

GMクライスラーの破綻と逆襲
 GMは金融部門の肥大化と失敗により破綻しました。自動車製造業者として日本を含めた外国勢よりも劣っていた事も原因の一つでしょう。
 アメリカの本質は暴力詐欺師ですから、今度は政治力を使い謀略行為で巻き返してきました。昨今のフロアマット挟み込み暴走、アクセルペダルの不具合リコール問題と告発が続きました。

○フロアマット問題
 フロアマット問題は泥だらけの靴で乗り込むことが多いアメリカの事情があり、ユーザーがオールシーズン用の丸洗いできる社外品のフロアマットを使うことがあるそうです。そのフロアマットの裏面に滑り止めが無かったので、ブレーキの下にはまり込んだことが原因で暴走したとされています。これはユーザーの責任であり、トヨタの問題ではありません。どういうわけだか、社外品のフロアマットがブレーキの下に挟まって暴走したのはトヨタの責任だ、と指摘されています。

○CTSコーポレーション製のアクセルペダル問題
[JMM568Sa]「疑惑のアクセルペダル、どうしたトヨタ?」from911/USAレポートから

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問題のアクセルペダルは特定されていて、アメリカの歴史ある「医療機器とセンサー」のメーカーである、CTSコーポレーション製のものだということです。ただ、ウォール・ストリート・ジャーナルによれば、CTSでは「トヨタからのアクセルペダルに関するクレームは8件だけで、深刻な事故のケースは聞いていない」というのです。調査機関は2274件の暴走があったというのに、トヨタからCTSへのクレームは8件だけというのも、妙な話です。
 ちなみに、CTSは上場企業で、その株は年初に10.36ドルの高値をつけた後、ズルズル下がり、トヨタの問題が明るみに出た木曜日には8%以上下げて8.42になっています。市場はこの問題でCTSを嫌っているのは明らかです。一方で、アメリカのメディアでは28日の時点ではCTSへの批判は出ていません。ところで、このCTSコーポレーションのセンサー、アクチュエーターというのは、自動車業界では幅広く使用されているのです。CTSのIR資料によれば、トヨタだけでなく、ホンダ、日産、マツダ、三菱、フォルクスワーゲンルノー、フォードが納入先になっています。ではどうしてトヨタだけが問題になっているのでしょうか?

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○「電気制御装置の欠陥」でトドメを刺されるトヨタ
引き続き、「疑惑のアクセルペダル、どうしたトヨタ?」から転載

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 そもそも「疑惑のフロアマット」では問題はアクセルペダルの形状と、分厚いフロアマットの問題ということになりました。そして今回は、アクセルペダルの内部の問題で、NBCが報道するように「一見すると別の問題」に見えます。ですが、仮に水面下でもトヨタと当局の交渉が「ブレーキ優先になっていないトヨタの設計思想」が問題にされており、それが先送りされたとしたらどうでしょう? 最悪の場合は、これから更に数カ月したところで「ブレーキ優先になっていない設計」そのものが欠陥だというキャンペーンがアメリカのマスコミで起こり、米当局も「今度こそ本丸」と再度態度を硬化するかもしれません。
 仮にそうなれば、一つの根を持った問題が、三つのトラブルとして数カ月おきに報道され、その度に別の車種がリコールされるという事態になります。本当は一つの問題なのに、それが三回の「スキャンダル報道」に分散されるようになれば、トヨタのイメージは更に大きく傷つきます。三つの問題が起きて、結果的にほとんど全車種に問題があった、そんな報道をされれば致命傷になります。仮にその可能性があるのなら、今回の問題を「CTSコーポレーション製のペダルの問題」としてではなく「ブレーキ優先になっていない設計」という問題として、こちらを全面的に修理すると同時に、製造中の車種も設計変更して対処すべきだと思います。

    • 転載終わり--

 この問題の根幹にはトヨタ車のブレーキ優先になっていない設計思想があるようです。電気制御装置にアクセルが加速した状態でもブレーキが優先されるシステムが搭載されていないそうです。加速中にブレーキを利かせると「ブレーキが焼き付いて制動力を失う危険」があるからと、アクセルと同時に踏まれた場合はブレーキの利きを弱くしているようなのです。
 1999年以降報告されたトヨタ車の急加速にからむ苦情は2000件超、とされていますが、実際はアクセルとブレーキの踏み間違えなども多数含まれていると思われます。もしくは両方踏んだとか、何か挟まったとか種種雑多なユーザー側の問題もメーカーに苦情として上がってきてる可能性もあるでしょう。
 オバマ政権や議会が自国の企業を救うために、外国企業に難癖つけてきている感は拭えません。

アメリカはすでに死んでいる、アメリカから逃げ出そう!
 アメリカは連邦政府、州政府含めると累積した財政赤字は5700〜6000兆円になるそうです。これに民間と不確定項目の債務を含めると、1京1505兆円以上と言われています。金融セクターの負債がどの程度あるのか未確定な部分もあるので、もっと巨額であるかもしれません。まさにDead Empire Walkingです。アメリカはすでに死んでいるのです。難癖つけられて身ぐるみ剥がされる前にアメリカから逃げましょう。一刻も早く逃げましょう。

(以下参考情報)
破産国家アメリカ?〜既に破綻している米国の借金=1京1505兆円以上(GDPの8倍以上)
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=207632

トヨタたたき”の真の矛先は日本? 自動車産業復活狙う米
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100201/biz1002012209040-n1.htm
 「電気制御装置の欠陥」を疑う見方も消えない。米紙ワシントン・ポストは、トヨタ車に、アクセルが加速した状態でもブレーキが優先されるシステムが搭載されていないことを背景として指摘した。
 米下院の2つの委員会が今月公聴会を開く。ビッグスリーの拠点ミシガン州の議員が精力的に動き回っている。オバマ政権は「米自動車産業の復活」を叫ぶ一方、この問題で監督責任を果たそうと躍起だ。

W・エドワーズ・デミング
http://ja.wikipedia.org/wiki/W%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%89%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0
彼は1950年から日本の企業経営者に、設計/製品品質/製品検査/販売などを強化する方法を伝授していった[1]。彼が伝授した方法は、分散分析や仮説検定といった統計学的手法の応用などである。デミングは、日本がイノベーティブな高品質製品を製造し経済力を高めるのに多大な貢献をした。日本の製造業やビジネスに最も影響を与えた外国人であった。

トヨタ改善策 ぺダルに強化板
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1096628&media_id=2