地球少女アルジュナを見てな〜-地球環境問題を真正面から取り組むア
○新世紀エヴァンゲリオンはビジュアル面だけの新世紀やで
こにゃにゃちわー、ケロちゃ・・じゃなくてぇ、たかおんでーす。
今日はみなが驚くアニメを紹介するでー。
その前に、なんや、今時はエヴァンゲリオンの新作が上映中ってことで、そっちばっかり話題になっとる。
確かに1994年のエヴァンゲリオン登場には皆が驚いたわー。
秘めた謎の複雑さや内面真理を執拗に描き、現代前衛芸術のビジュアル面を積極的に取り入れる実験的要素も強かったわ〜。
でも、ガイナックスの連中は科学文明万歳という旗を掲げているんや。
ミサトさんが大型トレーラーの中で、カーエアコンにあたりながら
「現代文明の勝利ねぇ」
というシーンがあんけど、草稿では原子力発電を賛美するよな内容やったらしい。
そないこともあって、ガイナックスはアニメや特撮のオマージュにビジュアル面での新世紀を作るという作風やったが、主義主張的には脱手塚・宮崎路線やったのかもしれんわ。
新世紀といえば、2001年が新世紀や。21世紀元年や。
その2001年に「地球少女アルジュナ」ちゅー作品がテレビ東京で放送された。
○環境問題を真正面から描いた「地球少女アルジュナ」こそがアニメ新世紀の開拓者や
なんか、、やけに社会問題に深く突っ込んだ作品が増えたやな〜と2004年あたりになって気づいたんやけど、竹田青嗣辺りが頑張ってるだけなのかなぁというわけでもないようやったんや。いろんなスタジオが物語の枠組みに社会・環境問題をはめ込むようになってきたんや。
わい、先日、地球少女アルジュナちゅー作品を見たんや。映像演出的には 「彼氏彼女の事情+エヴァンゲリオン風味」で、んでもって放射性廃棄物問題・環境問題・遺伝子組換えの問題等を語るアニメになっとるんや(^-^;
環境問題を語るためにアニメの演出を借りたといっても良いほどで、作中には不耕起栽培、農薬、野菜ジュース、遺伝子組み換え作物、自由貿易、酸性雨 、抗生物質配合飼料、薬剤耐性菌、 原油分解細菌、遺伝子汚染、プラスチック製品 、原子力発電所、放射性廃棄物、異常気象、土壌汚染、海洋投棄 がでてくる。もはや、地球環境問題のフルコースで国士無双役満状態や。
取り敢えず、1話を東京電力勝俣恒久社長に見せたらええわ。泡吹いてぶっ倒れるでぇ。
そない、環境問題ばかり語るアニメやと、青臭くて見れんと思うとる奴もおるかもしれんが、そないことはない演出になっとる。作品を通じて描かれるのはヒロインの有吉樹奈(ありよしじゅな)と恋人の大島時夫(おおしまときお)のラブストーリーであって、樹奈は「ガドガード」や「トップを狙え2」よろしく、実体化したロボと一緒にガンガン戦闘もするんや。
監督の河森正治はマクロスシリーズで有名やけど、サテライトというアニメ会社の取締役に就任して、サテライト元請け初作品ということで、「地球少女アルジュナ」を製作したようや。株主にパチンコ屋のSankyoがおるんで、さすがにパチンコ批判だけはなかったわぁ(^-^;
○一口に環境問題の映像化ちゅーけど、大変な労力やったことは想像に固くないわ
「地球少女アルジュナ」は自然保護団体が上映会を開催したらしい。そないわけやから、微に入り細に入り、環境問題を映像化してるんや。これは見てるぶんには楽やけど、作るとなったら大変やでぇ。よくミュージシャンがレーベル移籍すると、移籍一作目は労作になるな。この作品も同じような状態やったのかもしれんな。
河森正治入魂の一作である「地球少女アルジュナ」はまさに新世紀に相応しい作品や。手塚・宮崎の次世代を担う旗手河森正治がアニメ新世紀を切り開き、多くのクリエイターがそれに続いているからこそ、今のアニメ産業を支えておれるのかもしれん。少なくともわいはそう信じとる。
あ、余談やけど、音楽面では「菅野よう子+坂本真綾」のタッグで、印象に残る手堅い作りになっとる。
ほなっ(^ー^)ノ
地球少女アルジュナ
http://www.bandaivisual.co.jp/arjuna/
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http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=296082&media_id=13