ドケチこそが環境に優しい〜格差社会に相応しいライフスタイルの見直

Takaon2007-11-26

お久しぶりです。宮台真司先生(^-^;が馬鹿左翼批判しているので、ハンドルネームを「馬鹿左翼」にしてみました。

○格差希望社会「負け組」の絶望感が日本を引き裂く
 という、山田昌弘氏の著書があります。”昌弘”というと「ブルーソネット」の漫画家「柴田昌弘」を思い起こさせます(^-^;
 それはともかく「希望格差社会」は読まないほうが良いです(って書くと読むでしょ?)。日本社会に出口無しということが、膨大なデータを踏まえて「これでもか!!!」という程、論じられています。読むと鬱になります。私が保証します。但し読解力の無い人は除きます。
 三浦展氏の「下流社会」は三浦氏自身が認めているとおり、サンプルデータが少ないです。下流中流・上流とこんな傾向がありまっせ、という話しであって、比較的軽い読み物です。
 「希望格差社会」は副題があって、『「負け組」の絶望感が日本を引き裂く
』となっています。その絶望感をベースに名乗り出てきたのが、「希望は戦争」の赤木智弘なのでしょう。赤木智弘のシンパというのも多いようです。12月1日開催予定の「反戦と抵抗のフェスタ」に赤木智弘が講演者として来るようですが、「反戦と抵抗」の祭りになぜ、「希望は戦争」の赤木智弘がやってくることについて異議がないのか不思議です。それどころか、赤木智弘がやってくるヤァヤァヤァというところがメインディッシュだと思っているひとも居るようです。
「オレ、赤木智弘の戦争が希望っての良くわかるんですよ!」
「戦争が起きて社会の階層が流動化すればいいんですよ!」
とニコニコしながら述べる人も現れる始末です。
つか、それこそが、「貧すれば鈍する」であって、「負け組」の絶望感は他者への憎悪へ転化しつつあるのかもしれません。

○1億総詐欺師、人的劣化はすべての階層に及ぶ
 個人レベルでは時間や労力というリソースを最大限に活用して希望を繋ぐべきでありまして、日本経済はなんだかんだいって、インフラは日本史上最高度に構築されていますので、「うまくやれば」金儲けはしやすいはずです。但し、過当競争に陥っているラストハルマゲドン状態の市場ではなくて、比較的競争の緩やかな市場においてかもしれませんが。
 2007年12月22日は中央環状線の池袋-新宿間が開通しますし、2008年6月には地下鉄副都心線(13号線)池袋-渋谷間が開通します。とまぁ、東京一極集中は恐ろしい程に進んでいくのかもしれません。
 堺屋太一氏は現在の日本経済を「浦島太郎景気」と呼んでいます。竜宮城こと東京だけの繁栄が続くわけですが、玉手箱をあけて気づいていて見ると人的な劣化だけが進んでいた、というオチです。
 個人的にも最近困ったことが多いです。書類の不備を突いて「ペナルティ払え」とか、受領したものを受領していないと言い張って「ペナルティ寄越せ!」とか比較的長い付き合いの人達が詐欺師まがいの事を行ないます。カネが無ければ無いなりの経営をすれば良いのだと思うのですが、どうも、下請けを虐めてカネを撒きあげようとする傾向があるようです。
 人は下り坂になると、悪い感情に支配されるのかもしれません。負け組とか勝ち組とか無関係で、どうも行く先(;¬_¬) ぁ ゃι ぃとなると、本能的に「対策」を取ろうとするのでしょう。それが、社会規範に照らして悪いことであっても、意に介さないわけです。なにせ、本能的行動ですからね。
 これが、「下方社会日本」のたかおん的解釈です。日本社会は下方へ向かっているのです。

○ドケチこそが環境に優しい〜格差社会に相応しいライフスタイルの見直しを〜
 バイオエタノールなどという穀物からエタノールを抽出して燃料にするという、どう考えてもエネルギー効率最悪な手法で、穀物市場が高騰し、途上国では飢餓に繋がっているようです。
 「砂上の楼閣」という言葉がありますが、日本社会は「油上の楼閣」です。中東の原油頼みの社会です。ちなみに、中国は水不足が深刻化しているようで、農業用水を犠牲にしてまでも、北京に優先的に水を割り振っているようです。中国の場合は「水上の楼閣」なのかもしれません。
 「M.U.L.E」という植民開拓惑星ゲームがありますが、食料は活動源であり、食料の生産には水とエネルギーを要します。その食料をエネルギーにするなどとは弩阿呆の極みですし、ゲームシステム上においても非効率の極みです。
 現実社会でもエネルギー消費を節約して、穀物原産のエタノール燃料などということは止めさせるべきでしょう。バイオ燃料は、槌田教授の言うところの昔の錬金術ならぬ「錬エネルギー術」の一つでしょう。原子力発電も「錬エネルギー術」です。原発を稼働させるよりも、石油を直接炊いて発電した方が効率が良いという話です。
 実際、1バレル100ドル間近とかいう話しはアメリカのマーカンタイル取引所での話しであって、日本の商社が買っている値段はまた別の話しです。日本国内のガソリン・軽油・灯油の値段は商社筋の思惑便乗値上げの側面も強いと思います。ですから、原油高に合わせて省エネルギーで対抗すべき話しを、下手な詐欺話しで逃れようとするのは「下方社会日本」の作法の一つでしょう。
 エコロジー議論でもおかしな話しが多いです。どこかの居酒屋では環境対策として「マイ箸」をリザーブできるとか新聞に書いてありましたが、そもそも、居酒屋で飲むのを減らした方が環境に優しいわけです。
 「クルマの使用を減らしましょう」という環境対策スローガンはここのところ聞きません。水曜日はクルマ利用を減らそう「スイスイ水曜日」というのを数年前に見かけましたが、あれはどうなったのでしょうか?
 基本的に金銭的にドケチになるのが環境対策に繋がる場合が多いです。不法投棄は除きます。「お金を節約しましょう」ってスローガンも聞きませんね。それどころか、サラ金やギャンブルなどの広告で溢れかえっています。
 過度の消費社会は人的堕落を産みました。消費を先に覚えてしまった人間は生産手段を覚えるのが億劫になるのかもしれません。「大食腹に満つれば学問腹に入らず」に近い話しかもしれません。ドケチになって、所与のリソースを最大限に有効利用して明日に希望を繋ぎましょう(^ー^)ノ

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