ディーゼル車輌「ポスト新長期規制」と物流に関する環境問題

Takaon2008-03-31

○「ポスト新長期規制」というのが制定されたらしいです。
 まぁ、これもアメリカの後追い政策の一つのようです。激烈燃費の悪い「ガソリンエンジンの」SUV(多目的スポーツ車)を作っているビッグスリーの内、特にGMとフォードがディーゼルに乗り気ではないので、ディーゼル車輌の政策的締め出しを謀っているのではないでしょうか?
 ディーゼルを目の敵にするのも度が過ぎると、著しく経済停滞を産みかねません。
 乗車車なら、1.5?以下の排気量のCVT搭載コンパクトカーで十分です。CVTコンパクトカーなら1?14km以上走ります。少し古い2?カーなら1?7km以下の燃費の悪い車輌もざらにありますから、同じ燃料で倍走るということです。プリウスなどのハイブリット車なら、17km台は固いようです。
 軽自動車もCVT搭載で燃費が良くなってきました。今時は軽自動車の売上は年間200万台を超え、自動車販売の3分の1を占めるまでになってきています。
 ですから、「日本の乗用車ディーゼル規制」はおかしくありません。
やっぱりおかしい日本の乗用車ディーゼル規制(森永卓郎
http://blog.nikkeibp.co.jp/nb/auto/BLOG/ishiguro/20050728-1130.html
 しかし、トラックに対するディーゼル規制はどうでしょうか?
ハイエースクラスのガソリン車ですと、200系現行機種の2?ガソリンエンジンAT車で、1?7kmしか走りません。荷物を乗せると更に低下して1?6kmぐらいでしょうか。ましてや、古い機種だと更に-1kmの6kmぐらいが常だと思われます。ハイエース3?ディーゼル車ですと、1?10km走ります。しかも荷物を積んでもそれほど燃費が悪くなりません。
 1?150円時代においてハイエースで配送していたら「ハイエース破産」しかねません。それでも、ビルの地下駐車場や狭い道路の奥とかへの配送には1Boxハイエースは欠かせない存在です。大型車輌をずらっと並べて運送業を営んでいるところでも、ビル地下配送用として1台ハイエースを所有していました。
 工務店の人がディーゼルの条例規制に併せて1.5t積み平ボディートラックをガソリン車に買い替えたそうですが、トルクが無いので困っていると言っていました。ディーゼル車はトルクがあるので、荷物の運搬には適しているのです。
 最大2t車以上でのガソリン車というのはあるのか知りませんが、燃費は推して知るべしです。
 物流用途のトラックではディーゼルエンジンは事実上必須です。2009年から実施される、「ポスト新長期規制」は製造車輌に科せられる規制のようです。適合車輌を開発出来ないと、ディーゼル車輌が販売出来なくなる可能性があります。今のところ、「ポスト新長期規制」に対応した車輌はないようです。
 2005年規制対応(新長期規制)で煤煙除去装置付きの中古車販売については取扱いがどうなるのかは不明です。

○そもそもが、過度にクルマに頼った生活が問題なのではないでしょうか?
 例えば、モノを上に持ち上げるとか、回転する力を加えるとかは人力では猛烈に大変です。土木作業や建築作業は可能な限り工作機械を投入して、省力化を行なうべきです。
 しかし、単に人が移動したり、飲料を買って飲むのにエネルギーを使うのはもったいないです。飲料製品が物流に占める重量はかなりのものだと思います。しかし、日本では上水道が発達して、しかもそのまま飲めるわけですから、できるだけ、水道水を浄水器を通すなりしてお茶とかを飲んだほうがよいでしょう。
 一方、熱エネルギーやガスや灯油から得たほうがよいでしょう。原子力発電はウラン採掘や放射性廃棄物処理に膨大なエネルギーが必要なので、無駄ですし、人体に危険です。ちなみに、四国電力関西電力放射性廃棄物アメリカ軍の劣化ウラン弾の原料となっているようです。

先進のディーゼルハイブリッド車
http://www.isuzu.co.jp/product/elf/elf_hybrid/index.html
八都県市・八都府県が国と自動車メーカーに対して最新規制適合車の早期市場投入等を要請しました
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2006/09/20g94200.htm
最新ディーゼル事情 ‐‐‐ Euro5とポスト新長期規制 Bin5までをにらんだ車両が登場
http://ameblo.jp/doe136/entry-10026382628.html
ポスト新長期規制とPM
http://ameblo.jp/doe136/entry-10027827522.html
■わが街こそ「環境モデル都市」、公募前に名乗り続々
(読売新聞 - 03月29日 15:06)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=446086&media_id=20
2009年に導入される規制で、重量車(車両総重量3.5t超)の場合、NOxの排出量が新長期規制の65%減、PMについては同63%減となります。この厳しい規制値に対応するためには、燃料噴射技術や後処理技術など、一層の技術開発が求められます。(^-^;
http://www.isuzu.co.jp/technology/d_databook/regulation/regulation_05.html