超高層ビルというバベルの塔は経済破局の象徴

Takaon2009-12-03


○国家破産の連鎖
 ドバイワールドの債務繰り延べ発表があり、更にドバイ政府はドバイワールドの債務保証をしないことを表明しました。ドバイ危機はいずれ大規模なソブリン・デフォルトに繋がり得る可能性が高いです。アメリカ政府は住宅公社の債権GSEを保証しないので、似たりよったりかもしれません。それにしても、政府が100%出資の法人の債務を保証しないとこうことで貸し込んでいる所は大変なことになりそうです。特に欧州が打撃を受けているそうで、ギリシャが破綻懸念となっております。
 続けて北朝鮮が100分の1のデノミを行い、実質的な債務不履行国家破産です。債権の買い手であった欧州と韓国が打撃を受けているようです。短期間に国家レベルの破綻が相次いでいるのはいよいよ現在の通貨システムが機能しなくなる前兆のような気がしてなりません。

アメリカも中国も経済的に行き詰まる
 アメリカは財政赤字貿易赤字が脹れ上がる一方、金融危機を回避するために過剰な通貨供給によってドル安になり、いずれドルは崩壊すると指摘されております。
「中国もドバイのようにこの数年間に大規模建設工事と銀行融資を基盤にした成長戦略でバブルを拡大してきたとして、中国の経済状況が持続可能ではない」との意見もあります。
 日本も11月24日に穴吹工務店会社更生法の適用を申請に見られるように、マンション業界が大幅な新規着工落ち込みによる連鎖破産懸念が出ております。

超高層ビルというバベルの塔は経済破局の象徴
 9.11事件でWTCの倒壊が不自然という人達がいますが、鉄骨業者や鉄工屋さんに聞いてみてください。近所の鉄工屋さんで溶断・溶接している現場を見るもの良いでしょう。鉄は過熱すると切ったり溶接したりできるわけです。つまり鉄骨の建物は火災に弱いのです。
 近年は海溝型大地震の長周期波動での超高層ビル損壊の研究がなされています。すらっとノッポの構造物が火災や地震に弱そうなのは素人目にも明らかです。また、設備が大型化しますと、地震などによる破損確率が高まりますし、阪神淡路大震災で解体になった大型マンションやビルが多数あったようです。
 超高層ビルのエレベーターの電力消費だけでも相当なものでしょうし、給水も20m毎ぐらいにポンプが必要という話しです。最近の高層ビルは1F辺りの高さをギリギリにしているので、各階の配管スペースが狭く改装もままならず、いずれ廃墟になる運命にあるという話しです。
 そもそも、100m以上の超高層建築物の解体事例はいまだありませんし、超高層ビルを安全に解体する技術が確立しているとは言いがたい状況のようです。本当にそのまま廃墟になりそうです。
 結局、見た目のはったり勝負のインチキ資本主義の象徴として、超高層ビルが鎮座林立しているのでありまして、アメリカも中国も少し遅れて日本も経済破綻すると思われます。それでも、日本は直接には戦争をしていませんので、欧米よりはマシだという話しです。


ギリシャ破たん回避へ、一段の財政赤字削減が必要=ユーログループ
http://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20091202-00000364-reu-bus_all
アメリカに将来はない
http://ryuzaburo.seesaa.net/article/134477102.html
米商業用不動産ローンのデフォルト率、16年ぶり高水準
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-12717220091201
商業不動産ローン破綻が金融機関を襲う─アメリカ経済ニュースBlog
http://ryuzaburo.seesaa.net/article/129846381.html
中国もドバイのようにバブルがはじける可能性がある、リチャード・ダンカン氏が警告
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/e033e636c46832f7d34d56fbe5a5383c
北朝鮮、電撃デノミ「5つの理由」
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1037835&media_id=56
超高層マンションの長所と短所(中編)──住みこなすには「タフさ」が必要
http://www.nikkeibp.co.jp/article/sj/20091118/196083/
↑デメリットが網羅されています。