エネルギーに関する考え。電力消費量を減らす努力を。

 福一事故を受け、核燃を止めるために、電力消費量を減らす努力が求められている。原発核燃は東日本を放射能で汚染しただけに留まらず、かねてから霞ヶ関を腐敗させており、311後、一挙にその膿が噴出した。テレビ新聞の御用媒体は太鼓持ちとなって隠蔽に加担している。また、原発事故は米帝による強固な支配構造を浮き上がらせもした。

1.節電する方法
 エネルギーは動力・光・熱で使われる。細かく分けると5種類のようだ。電力は動力や光は得意だが、加熱には不向きである。上質のエネルギーである電力を使って加熱するのは、それこそエネルギーの無駄である。
 加熱するのをガスや灯油で行えば、かなりの節電効果が期待できる。電気ポッドを止めるか、もしくはガスで沸かしてから電気ポッドにお湯を投入する。暖房は灯油で行う。これでかなり節電できる。都市ガスが来てなければ、プロパンガスを契約する。それも無理ならカセットガスコンロを購入する。内燃方式のガスコンロが3000円で売っている。燃料も500ml×3本で278円(税込)である。場所によってはもっと安く買える。
 細かい話だが、コーヒーはコーヒーメーカーが電気を使うので、自宅や仕事場で使うのを止めた。いつもは紅茶を飲んでいる。その代わりに出先ではコーヒーを飲んでいる。パンは基本的に食べない。パンを食べる時にはガスを使ってフライパンで焼くことにしている。
 光も白熱灯を止め、蛍光灯かLED電球に置き換える。蛍光灯電球はダイソーで100円で売っているので、廉価で節電効果が高い。
 オーディオの分野だと、私はフルデジタルアンプしか買わないようにしている。省電力であることも理由だが、電源投入後、すぐに最良の状態になるので時間の節約になる。アナログアンプや真空管アンプだと、最良の状態になるのに30分ぐらい必要なのだ。
 また、特にパソコンは高熱になるモデルや、排熱機構設計が甘いノートパソコンなどでは、熱で半導体寿命が縮まる。アンプも同じで、増幅段がアナログのAVアンプだと上部が触れないぐらい熱くなるモデルがある。電力消費も大きい上に、製品寿命も確実に短くなる。なるべく発熱しない電気製品を選ぶ事が、長持ちする製品選択に通ずる事になる。

2.大電力を消費する高層建築物建設は禁止すべき。
 そもそも、東京に超高層建築物が乱立していることが大電力を必要とする体制となっている。輪番停電でほぼ東京23区が外れたのは超高層建築物への配慮だろう。オール電化であり、エレベーターや給水で大電力を消費する構造である。しかも商用超高層ビルは荷物搬入者や清掃人は別のエレベーターしか使えず、1基か2基しかない搬入用低速EVを「すし詰め」で利用している。すし詰めどころか、一度に乗り切らず延々と1Fで待たされたりもする。しかも、地下駐車場の駐車料金が時間割りで有料になっていると、EVで待たされて駐車料金が増えていくという、踏んだり蹴ったりの構造である。ホワイトカラーの人達は10基ぐらいある高速EVでスイスイと移動する利便を受けている。手ぶらの清掃人ですら、一般EVの使用を禁じられており、ビル内で低能率を強いられる階級社会を形成している。

 日本は原発があるおかげで「直下型地震による縦揺れ衝撃波」は存在しないことにしている。原発は縦揺れ衝撃波対して耐震設計できないからだ。数多ある配管が瞬時に破断するだろう。主蒸気配管が破断すれば福一1号機でみられた様に、地震直後から建屋内に超高濃度放射能を含んだ蒸気が充満して、事故対策ができなくなる。阪神淡路大震災では倒壊ビルの破断箇所の推計として瞬間的に500Gの衝撃を受けたと報告されている。47万ガルである。
 一方、東京が阪神淡路大震災の様な直下型地震に見舞われたら、鉄筋造りの建物は特定の中階層が座屈する程度で済むかもしれないが、鉄骨造りの超高層建築物はWTCの様に建物ごと全部崩壊するだろう。いくら都心の土地に価値があるといっても、せいぜい10階もあれば十分なはずであって、地震が頻発し、世界で最も危険だと言われている関東平野に超高層建物を建てることそのものが悪徳なのである。自然の報復により悲惨な結果を迎えるだろう。その一波が東日本大震災によって発生した福一原発事故放射能汚染である。 東京や近郊に超高層建物がなければ福一原発も不必要だった。そうであれば、放射能汚染もなかったのである。

3.太陽光発電の疑問
 電気を使うからエコだと思っている人は思い違いをしている。原則的に、CO2はお金が動くことに比例して排出されるものだから、当然割高な商品を購入すると、CO2は余計に排出される。太陽光発電の初期費用は高額であることを勘案しなくてはならない。
 太陽光発電はACなのだが、これをAC→DCにして家電利用している。AC利用の家電だと更に→ACへと変換される。太陽光発電AC→ACの規格を松下が提唱している。仮に太陽光発電AC→蓄電池→ACで、スタンドアロンで動作する仕組みを家庭内に作れると防災対策にはなる。太陽光パネルは高価である。高価であるということは総じてエネルギーが大量に投入されているとみなして良い。実際に太陽光発電設備へ投下したエネルギーを太陽光発電で回収するには20年かかると言われている。パネルは30年の耐久性能を見込んでいるが、電装系は10年の保証しかない。もっと持つのだろうが、故障したら、追加で費用が必要となる。
 小型の太陽光パネルをちまちま各家が屋根に載せるよりも、太陽熱温水器をつけて、太陽光を熱利用した方が設備費用も安く、エネルギー効率も良い。
 太陽光発電設備への助成金や1kw/42円などという法外な値段での買い上げ制度を用いる等と、無理に太陽光発電へ誘導する政策が行われている。コンバインドガスタービン発電なら発電コストは1kw/5円だと言われている。天然ガスを利用した低コストの発電が普及すると、原発はまるっきり用なしになるので、わざわざ高い費用や多量のエネルギーを費やす太陽光発電へと誘導していると思われる。先にも挙げたが、家庭内においてもガスを利用した加熱処理を行うことにより、電力消費量を落とす必要がある。

4.電気自動車は普及しない
 電気への変換には損失が伴う。電車の様に配線している所を走る分には給電後の損失はないが、電気自動車は二次蓄電池に充電するので、更に損失が出る。自己放電もあるので、更に損失が出る。
 私は毎日電動フォークリフトに乗っている。鉛蓄電池方式だ。充電に時間がかかるし、電池の蓄電機能が失われると、蓄電池総取替えとなる。57万円もかかった。コマツがぼったくりしているのかもしれないが、とにかく57万円もかかったのである。現行のハイブリッド車はニッケル水素蓄電池なのでもっと耐久性があるのだろう。ただ、無限に持つわけではあるまい。交換時に高い費用が発生する。
 最近御用媒体が電気自動車について報道しているが、一度の充電で走れる距離が短い。充電スタンドが少ないと致命的な欠陥がある。電気自動車が搭載しているニッケル水素電池の量もハイブリッド車よりも多く、寿命が来たら多額の出費を強いられる。諸条件を考えると電気自動車は普及しない。
 一方、電動の原動機付きバイクは普及するだろう。構造が単純で車体を軽くできる。72kgから45kgぐらいになる。搭載電池も少ないし、長距離は走れないだろうが、通勤や近所の買い物なら十分だろう。原付バイクの排ガスが汚いので、近年は熱触媒の搭載や4ストローク車への規制が課せられた。50ccバイクだとパワーがないので、エンジンを高回転で使うので、燃費が悪い。125ccのバイクよりも50ccのバイクの方の実燃費が悪いのである。嘘みたいな本当の話である。だから、私はわざわざ小型原付免許を講習所へ通って取得した。
 もっともフォークリフトの形で電気自動車は既に普及しているとも言える。だが一般的な乗用自動車はガソリンエンジンCVT等の駆動系効率改善とハイブリッド車天然ガス自動車CNG車)が混在する状況が続くだろう。将来的には燃料電池自動車が主流になると言われているが、20年から30年は必要だとされている。直近では石油の減耗を防ぐために、「気体の石油」であるCNG車を活用すべきだとされている。既にCNGタクシー車両の普及を通じてインフラも整備されており、ガソリンエンジンを改造すればCNG車として使える。ガソリン税が高いタイ国ではCNG車への改造が一般的に行われている。
 ホンダはアメリカにおいてCNG車を市販しており、ガスの噴出圧力を高めてガソリンエンジンに近いパワーを出すことに成功している。