首相官邸ホワイトアウト

 どういうわけか御用媒体は安倍政権を叩かない。米国はカネを欲し、霞ヶ関は従順な総理を欲する。その欲望を満たす首相に対しては、内閣府御用媒体が批判することを控える。
首相動静や首相官邸広報によると、16日は金メダリストにお祝いの電話、17日は支援者と赤坂で天ぷら料理、18日は麻生太郎副総理とフランス料理、となっている。15日の豪雪で山梨・埼玉秩父、北関東など広範囲で交通網の途絶や道路上での閉じ込めや物資の窮乏が起きている。それにも関わらず、安倍総理は災害対策に対しての積極的な対応を行った様子が伺えない。2007年に原発の全電源喪失による事故の恐れを指摘されながら、「万全の体制を整えている」と豪語しただけのことはある。
 一方、イギリスのキャメロン首相は大洪水が発生すると直ぐに予定していた中東訪問を中止し、ロンドンで国民に呼び掛けると同時に1600人の兵士を各地に派遣することを決定。更には王族の関係者らも派遣された兵士と一緒に現地入りをして、土嚢を運ぶなどの肉体労働をした。
(参考)
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-1831.html
ジャーナリスト山路徹氏、大雪取材中に暴漢に襲われる
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140217/crm14021708040001-n1.htm
大雪取材中に暴漢に襲われるジャーナリストもおり、報道管制が敷かれているのではないかとの噂も飛び交った。

ケイト・ベッキンセール主演のホワイトアウトという映画がある。ホワイトアウトとは『(英語:whiteout)は、雪や雲などによって視界が白一色となり、方向・高度・地形の起伏が識別不能となる現象である。』ミステリー映画で、映像がとても美しい。極寒の地に潜む危険も良く描かれている。
その豪雪により、山梨や関東・東北圏はホワイトアウトとなった。実は『原発ホワイトアウト』という本がある。新潟県の泉田知事を守るために執筆されたといわれている。大雪で送電線が倒れて、再稼働した原発電源喪失メルトダウン。住民が雪で逃げられず、情報も入ってこないという結末を迎える。まさに原発ホワイトアウトを連想させるがゆえに官邸の初動が遅れたと噂されている。故意におとぼけして、豪雪対応が遅れた官邸こそが、ホワイトアウト状態であり、今回の関東大雪害は原発再稼働に対する重大な警告である。

(参考)現役官僚が原発利権を告発!小説「原発ホワイトアウト」著者、若杉冽氏が明かす“モンスターシステム”とは
http://bylines.news.yahoo.co.jp/horijun/20140205-00032349/