1966年出生数減少「ひのえうま説」は本当なのか?

 1966年出生数減少「ひのえうま説」を疑っているというコメントを戴いたので、原因を考察してみる。
 そのまま額面通りに「ひのえうま」を信じて出産制限した可能性もあるにはある。原発事故を巡る庶民の反応を見てると、人民はすぐに騙されることがよく分かった。だが、本当にそうなのだろうか?

 1966年10月5日 エンリコ・フェルミ1号炉、炉心溶融事故を疑ったが、時期的遅すぎる。核実験による影響もある程度考えられるが、単年度の出生数低下と直結するかは疑問である。

【過去最悪】意外に知らなかった「中国核実験」で起きたこと
http://matome.naver.jp/odai/2135991982922032701
黄砂能=核汚染の実態【YouTube動画】1998 BBC documentary :DEATH ON THE SILK ROAD 死のシルクロード/「黄砂+放射能」で「黄砂能」
http://enzai.9-11.jp/?p=2177


 最近話題のワクチンが原因かとも考えてみた。1960年頃はポリオの世界的な流行があって、1964年にはポリオ生ワクチンの定期接種となっている。
http://www.joko-clinic.com/yobousessyu2.html

 現在では、日本のポリオ患者ってワクチンの副作用の患者しかいないようだ。国内では野生のポリオは存在せず、ほぼ根絶されている。生ワクチンによるポリオ発症の問題があるので、不活化ポリオワクチンへの切り替えを進めている。
不活化ポリオワクチンの導入は、早くても2012(平成24)年度の終わり頃の予定です。 不活化ポリオワクチンの導入まで、ポリオワクチンの接種を待つことは、おすすめ出来ません。」
掲示する病院もあったようだ。

 生ポリオワクチンで不妊になるという説もある。仮説だが、ポリオ生ワクチンを製造する過程で何か問題が起きた?のではなかろうか。
(参考)人工削減時限爆弾【汚染されたポリオワクチン、40年の遺産】
http://www.asyura.com/0304/health4/msg/117.html
ワクチンについて シェリー・テンペニー博士
http://www.youtube.com/watch?v=ksKm22gYXtE
ご存じですか ポリオ生ワクチンの危険
http://robust-health.jp/article/preventive02/000052.php?page=2
不妊ワクチンと言われたワクチンは他にもあります。生ポリオワクチンです。
http://www.karugamo-cl.jp/index.php?QBlog-20121120-1
風疹ワクチンも不妊剤!![ワクチンは危険で不妊剤]
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14109052569
出生率等の現状
http://psych.cf.ac.uk/esrcfertilitynetwork/pubs/1g_2.pdf
「「米国の陰謀」とポリオ・ワクチンを拒否 ナイジェリア」 
http://sun.ap.teacup.com/souun/2339.html
「子供が産まれなくなる日」−世界の不妊ワクチンキャンペーン
http://kaleido11.blog.fc2.com/blog-entry-2626.html

 だが、ワクチンで仮説を建てるにはちょっと弱い。ぐぐぐぐっても決定的なものは出てこない。
そこで、このひのえうま問題を直接論じた論文を紹介したブログがでてきた。

    • 引用開始--

丙午の年は、出生率が減っただけでなく、乳児死亡率が高かったのだ。私はこのことを基礎から学ぶ楽しい疫学という本で知った
http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20091014
近藤(1980)によれば、乳児死亡率だけでなく、先天異常乳児死亡率も丙午の年に増加しているそうだ。昭和41年は乳児先天異常死の実数は少ないものの、分母となる出生数がそれ以上に少ないため、前後計5年間で最も先天異常による乳児死亡率が高い。

    • 引用終わり--

 出産の平均的な年齢が21〜25歳だと考えると、1945年にヒロシマナガサキに落ちた原爆が母親の出産に影響してるという指摘がある。
 この仮説が最も濃厚なのではなかろうか。
 福島第一原発事故を踏まえて、この仮説を考えると嫌な気分になる。原爆で使われる核物質は数キロであるが、原発が装荷している核燃料は100万kw原発で100t程度である。3機が炉心溶融もしくは損傷を起こし、4つの燃料プールが危機的状態である。長い時間核分裂を発生させるので、短期核種や超ウラン物質が発生し、対人毒性が極めて高くなっている。なんてことしてくれたんだ。悔やんでも悔やみきれない。

(参考)1966年(ひのえうま)における先天異常乳児死亡率の見かけ上の増加について
http://ci.nii.ac.jp/Detail/detail.do?LOCALID=ART0003016358&lang=ja