何事も自分で考えよう

 核燃遂行において、御用媒体は重要な役割を果たした。御用媒体は本源的には核燃や高速増殖炉の危険性を伝えず、推進するべく人民を洗脳してきたと言える。全部が全部駄目なわけではないし、一部には良質な報道もある。だが、311後、放射能の対人被害を深く掘り下げて報道した番組があったであろうか?ドイツやイギリス(BBC)のドキュメンタリーに伍して、日本側が誇れる番組を提供してきたとは言い難い。
 せいぜい、福島県甲状腺がん患者が出ているのは、福島第一原発事故と関係があるかもしれないよ、という報道が行われているだけである。ICRP(国際放射線防護委員会)は原発事故と甲状腺がんの因果関係「だけ」は認めている。その因果関係をも断定して報道できない。しかも、推定を述べただけで、キャスターが6月にも降板させられると噂されている。

 ネットでは通俗的に使われている【マスゴミ】という表現は不的確であって、ゴミなら焼却処分されるはずだが、映像や紙面の業火に焼かれて社会的に死ぬのは人民の側である。御用媒体は権力機関として作動し、特定の人民を集団で攻撃し、徹底的な人格破壊を行う。
 今回、STAP論文会見での質問、御用系ではNHKが最強硬だった。単に写真をトリミングしただけで、国を挙げてのバッシングが行われている。
 小保方さんをテレビで執拗にバッシングする人は何故か原発推進派が多い。そして「スタップ細胞論文疑惑」がテレビで一斉に報じられたのが3月11日だった。 福島第一原発事故に関するスピン報道である可能性もある。

小保方さんの代理人を務めている三木秀夫法律事務所のブログによると
http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/102/entry/1646
『腹が立ったのは、マスコミによる人権侵害です。虚偽の噂話を作り上げてのプライバシー侵害や、名誉棄損記事などは枚挙にいとまがありませんが、異常性を感じたのは、彼女の自宅マンション周辺で繰り広げられたメディアスクラムでした』
と述べている。

 PC遠隔操作ウイルス冤罪事件においても同じである。御用媒体は検察情報を垂流しにしている。被告側の言い分を報じているのはネット系メディアのみである。この件はSTAP論文問題よりも深刻である。米国が日本のネット統制を行う口実として、でっち上げられた事件の可能性がある。この冤罪事件で人民側が敗北すれば、人民はネット統制を通じて弾圧される可能性が高まる。

 極論すれば御用媒体とは「巨大な2ちゃんねる」のようなものである。記事は記名のものもあるが、殆どは記者の名前は出ていない。報道機関の看板に隠れて、事実上の匿名で記事は書かれている。

 
鉢呂経産相辞任 記者クラブ言葉狩りされて
http://tanakaryusaku.jp/2011/09/0002887
↑これを読んで欲しい。

 鉢呂大臣はエネルギー委員会の人事に関して、鉢呂氏は、原発に批判的な人を半分入れると宣言。省内にもそう伝えた。そこで、経産省内閣府が御用媒体記者達を使って鉢呂大臣を追い込んだ可能性が高い。
 人民側に立つ政治家は放逐され、霞ヶ関やその背後にいる米帝の意向に沿う政治家は重用されるのである。

 安倍晋三首相は極力霞ヶ関米帝ヘリテージ財団など)の意向の従い、日銀量的緩和や外為特会を通じて国富を米帝様に献上している。本人は悪いことしている意識すらないのではなかろうか。笑っていいともの会場に人民が怒って詰めかけている真意も理解できていない可能性がある。安倍政権の政策により、財政破綻、通貨価値低減、戦争危機の増大が発生する。
 ところが、御用媒体は安倍政権の批判をしない。薄気味悪いぐらいである。彼らは特権階級化しており、特権的地位を保障され、機密費や様々な特権によって買収されている。
 官邸前デモに行くとよく分かる。御用媒体は三脚を立てて砲列を敷いて、まるでジェリコの壁でも作って障壁を作る。彼らは自由に動けるが、人民は狭い所に押し込められて身動き一つ出来ない状態である。
 しかも、現場を取り仕切っている報道のお偉いさんらしき人物が揉め事があると、出てきて指示を飛ばしている。日本社会の縮図である。
 挙句にはマスコミ批判も封じられ、団体旗を掲げることも禁じられた。

 消極的ではあるが、NHKは解約、新聞も解約、テレビは見ない。浮いたお金と時間で、自分で情報集めて、自分で判断して、自分で情報発信する。これしかない。御用媒体にお金を払うことは自分の首を自分で締めることと同じことだ。
 税金がかかる不動産や車両の所有は減らし、金銭を媒介した取引を自粛し、なるべく自分でできることは自分で行う。一方、エネルギーを消費する無駄な行為は止め、経済規模の縮小というサボタージュを用いて、核燃暴走国家に対抗していくしかない。