そもそも維新に何を期待するのか分からない。

◯維新というネーミング
 維新と聞くとギョッとする。明治維新の維新から取っているのだと思うのだが、英語圏では「王政復古党」と訳されている。
 私は天皇制えお否定する。人を人とも思わない戦争遂行体制は、天皇を神と規定しているがゆえに実施された。であるから、私は天皇制を認めない。天皇制を認めるということは自ら人権を捨てるのと同じである。戦後は象徴天皇制となったが、昨今は天皇国家元首として欽定憲法化の流れにある。
 つまり、天皇制なるものを今でも担いでいるが故に、古き悪しき体制に復古しかねない情勢なのだ。そこで「維新」などと聞くと、心底薄気味悪い感じしかしない。
 多くの人は威勢の良さみたいなのを感じるのかもしれない。
明治の帝国主義を宣撫した司馬遼太郎の長編歴史小説坂の上の雲」の結末は「坂の下のドブ」だったのだであり、アジア諸国民2000万人の死者を発生させ、大日本帝国の滅亡で幕を閉じた。また、その愚を繰り返してはならない。
 明治維新の本質はイギリスの傀儡勢力が天皇を担ぎあげて帝国主義による悪しき体制であった。
 昭和天皇は「沖縄を売り」、共産革命を恐れ、自らのロマノフ王朝化を避けるために、米国隷属体制を敷いた。首都を取り囲み米軍が配備されている。これは、日本で民主化の動きあらば、軍事的に粉砕するためである。
 米国は日本を隷属させ、資金を上納させてきた。「新帝国循環」による日本からの資金流出は国内貧困化を招いている。


外資族同士、似たもの同士
 米帝による日本経済占領の尖兵であったのが竹中平蔵であり、竹中平蔵は維新の顧問である。また平蔵は安倍政権にも関与している。

 橋下は安倍を呼び込もうとしたり、維新とのパイプ役に安倍を指名し、維新の勢力を担保にして第二次安倍政権樹立及びその維持に深く関与している。

 今回の大阪都構想には官邸は維新を応援し、大阪の自民は反対に回った。

なぜか。
米国資本の意図が介在しているからである。
清和政策研究会というのは【外資族】という族議員集団である。
小泉は郵政を米国に売却しようとした。
結果的に株式上場になったので、株式を外資に持たれると資金運用が外債回されて、日本国債の引き受けてが減り、国債バブル崩壊の引き金を引きかねない。

安倍はTPPに批准して、農協を解体し、農協資金400兆円(預金100兆円・保険300兆円)の一部をドル転させる算段である。

安倍も橋下もカジノ構想をぶち上げる。
これは凋落している競輪を所管する経産省が悪あがきで新規に得ようとしている利権である。
バックには米国資本がいるだろう。

橋下は水道を外資に売却しようとしている。
こういった動きはイギリスなどでも見られてたが、水道料金が暴騰するなどの結末となっている。
ボリビアでは水道民営化後に内戦状態に陥っている。
こういった公的な権益を外資に売るのはギリシャでも見られ、夕張市の次に財政再建団体に近いといわれていた大阪府が苦し紛れに資産の切り売りをしているようにも見える。
売却益や、その後の水道運用利権で旨味を得るのだろう。

信じがたい愚行。→ 大阪市 
水道運営権 2,300億円超で売却へ
http://ameblo.jp/64152966/entry-11818583620.html
大阪市の水道事業を外資に売却したいだけのことだ。
http://blog.livedoor.jp/sky7777777777/archives/51946270.html

大阪市解体に賛成派:桂ざこば金美齢青山繁春、勝間和代辛坊治郎、須田慎一郎、高橋洋一竹田恒泰たむらけんじ津川雅彦百田尚樹堀江貴文眞鍋かをり

結局、彼らは「米国に隷属する日本を愛している」のであって、独立国家日本を目指しているのではない。

私は日本が米国から独立した国家になって欲しい。
米国のパックス・アメリカーナが世界に平和と繁栄をもたらすのなら、米国隷属体制でも良いと考えるが、日本が米国に資金供出し、米国はアフガニスタンイラクを軍事侵略した。軍事侵略のスポンサーは日本なのである。
2003年以後、米国内は貧困化したが、日本も貧困化した。
新帝国循環による資金供出により、国内資金が細ったのが最大要因である。
また、竹中平蔵や旧労働省官僚による策謀により、労働者の非正規雇用化が進み、労働者の権利が剥奪されていることも大きく影響している。
現在、話題の残業代タダ法案は労働基準法の無効化を意味するとまで言われている。
皮肉を込めて「定額働きホーダイ」と揶揄する向きもある。

安倍や橋下が見据えているのは改憲による軍国化であり、統治機構に強力な権限を付与して、支配的地位を永続させる算段である。
改憲に持ち込まれれば、人民は身体や財産の自由を失う。
経済的に不自由な体制となれば、多くの人民が即物的に生存が危うくなる。

安倍は北朝鮮と事を構えるつもりだ。
極めて危険な情勢である。
我々は自身の生存をかけて、安倍や橋下と闘わなくてはならない。