一億総ダマスコ民

1.資本主義の本質は騙しである。
 資本主義はなぜ発生したのか、それは貴族が恋愛のために着飾ったり、優雅な陶磁器を手に入れるため、兌換品を調達すべく世界各地の黄金を強奪したことによる。
現代アメリカはメキシコさながらに極めて極小数の家族が圧倒的な比率で富を握る状態であり、日本も極端な富の偏在過程にある。
そうなると、資本が利殖を求めて、人民を騙し、搾取し、資源強奪戦争へ動員される。
言い換えれば現在進行形で行われている、ダマスコミ支配であり、残業代タダ派遣法改正であり、集団的自衛権の参加である。

これが理解されていない。
あれを買え、このサービスを受けろと情報は氾濫しているが、少なくともテレビでCMしているものは基本的に不要である。
特にテレビで宣伝している食べ物ものはすべからく有害であり、食べてはいけない。
これが日本社会で生きていくための最低限守るべき基本的作法である。


2.ネトウヨ的思考形態
 ネトウヨはなぜ生まれるのか?
単に「国をヨイショしとけば得になる」という事である。
実に短絡的な思考である。
短絡的であるがゆえに強固でもある。
行政は教育現場に国旗国歌を強要し、天皇万歳史観を刷り込む。
このような教育は自発的意志や創意工夫への意欲を削ぐので、現代社会では生産性が落ちる。
社会に出れば組織の統制が加わる。
異議は唱えず、盲従することにより、自分の地位が担保されている事を知る。
よって、自身の生存を脅かす大枠での社会的危機対して、情報収集もしないし沈黙を守る。

用心深く歴史を学び、統治機構のあり方を学べば、戦後の日本は米国の圧力に対して極めて危うい状態にあることが分かる。
中曽根・小泉・安倍により、日本は弱体化した。
安倍政権は日銀緩和を通じて意図的に円安誘導を行っている。
円安というのは日本の経済力の低下とほぼ同意義だが、なぜかダマスコミが「円安が良い」といえば、良いことになる。
円安による輸入物価高と賃金減少で生活苦が増すだけだ。


3.米帝支配構造下の戦争は先の大戦よりも危険
 日本には主権がない。
実際には主権在であり、米横田幕府による統治が行われている。
このような「惨状」において、集団的自衛権という名前の米帝資源強奪戦争に狩り出されれば、最悪の結末を迎えることは確実である。
不本意に勝手に開戦」が行われ、「主体的に止める」ことも出来ない。
何しろ司令塔は米国である。
昔の戦争と違い、今の戦争は民間人の死者が多い。
今どきは核兵器もある。
結末は誰にも予想できない。


4.戦争法制を強要する米政府の行為自体が外交上の攻撃に値する。
 要は安倍ちゃんが渡米して「集団的自衛権参加」やら「TPP参加」やら勝手に約束してきた。
米議会で大見得切って演説して約束してきた。
安倍ちゃん政権としていは、違憲集団的自衛権に参加させるには横車押しまくるしか無い。
「いや〜、やっぱりダメでした」
と言えば良いのだが、それは安倍ちゃんの政治生命が終わる。
終わってしまってすべて良しだが、霞ヶ関自公政権もダマスコミもアメポチ化が進んでいるので、どうなるか。


5.ダマされることも罪
 米国の圧力をどうやってかわすか、というのが経世会の政治だったが、
清和会は米国にどうやって盲従して権力を担保してもらうか、という事に主願が置かれるようになった。
最近は米国要人に「どうすれば良いか」を聞きにいく有り様らしい。
本当は「こちらとしてはこうだが、そちらはどのような意見か?」というのが交渉なのだが、
最初から「全部米国様の言い分を受け入れます」というのだから、政治ではなくて単なる御用聞きに堕落している。
その結果、人民の財産や人命が失われる。
この現実を知ってか知らずか目を背けて、沈黙していたり、どうでもいい言論を垂れ流すのは、ある意味罪である。
ダマされることも罪である。
経世会の時代は、政治が盾となって人民の権利を守った。
清和会は人民を米国に売り渡している。
清和会政治を終わらせなければ、我々の未来は存在しない。