スクーターのタイヤ交換は楕円にしないと装着できない。

親が乗っているHonda Dio Z4の後輪中央部がすり減りすぎて遂に空気が抜けた。
パンクというより、気密が維持できないほど中央部が摩耗し過ぎてしまったのだ。

50cc以下の原付は2スト規制が入って、4ストロークのモデルだけになってしまった。
Z4を一時期乗っていたのだが、とにかく、加速が鈍い。
高齢者は鈍いほうが安全かもしれないが、バイク特有の加速感がないのは面白みに欠ける。
私はマフラー規制が入る直前に原付2種ATの免許を取得し、スズキのアドレスV125に乗り換えた。
50ccの規格は日本ローカルなものであり、タイなどでは125ccのバイクが普通らしい。
原付2種免許を取得しやすくして、125ccが一般的になると良いと思う。
それというのも、おかしなことにDio Z4(50cc)よりもアドレスV125(125cc)の方が燃費が良い。
50ccでは車重に対して排気量が足りてないのだと思われる。
また、アドレスは少しスロットルを回すだけで、スイスイ走る。
Dio Z4は常にフルスロットルに近いぐらいに回さなければならない。
50cc原付はパワーが不足しているので、常にスロットルをふかす。
よって燃費が悪くなるのだと思われる。
環境負荷を考えると125ccのバイクの方が低いというトンチンカンな結果となる。


さてDio Z4だが後輪のタイヤの空気が抜けているので、どうにかしてでもタイヤ交換しなくてはならない。
自走できないので1Box車に積載して、バイクショップにて交換して貰うという事も考えられたが、ここは自分でやることにした。
なんのノウハウもないのだが、Youtubeに動画が上がっているを見て、どうにかなるのではないか?と考えた。

結論からいうと、動画を見ただけでは情報不足である。
なぜか肝心な事が抜けている。

『タイヤを装着するときに、片側を入れて、更にもう片側が半分位リムに入れたら、リムの内側にゴムハンマーで叩きみ、「楕円状態」にしなければタイヤが入らない。』

素人考えではより伸びてしまうのでタイヤが入りづらいと考えるだろうが、どうもそういうわけではないようだ。
買ったタイヤが台湾製の廉価品であったせいも関連しているのか、かなり硬い感じだった。
ひょっとしたら、日本製の柔らかいタイヤなら、そんなことを気にしないでスイスイ装着できるのかもしれない。
上記の手法を「Yahoo!知恵袋」で読むまで、かなり難渋した。

タイヤ交換する前に「マフラー」と「泥除け」を外す。
これ自体は難しくない。
しかし、問題だったのは熱触媒マフラーのせいか、熱で後輪を止めているネジ(22mm)がどうやっても外れない。
諦めてリム(ホイール)装着状態で交換を行った。
Youtubeを見ると、後輪が外れないのはよくある話のようである。


エアバルブをL型に交換したのだが、一見空気を入れやすくなるよう見えるが、腰がないので、エアーコンプレッサーのコネクターを押し付けるとそっくり返ってしまって、かえって入れづらい。
メーカー純正が直管タイプなのは理由があるのだ。

エアバルフを外すときはニッパーでカットした。
装着時には「グリースを塗るとスムースにはまる。」



○購入した工具類
ダンロップOEM】 DUROタイヤ 90/90-10 50J
タイヤレバー(2個組)
エアバルブレンチ
チューブレス エアバルブ L型

○使用した工具類
AZ(エーゼット) 万能グリース
ゴムハンマー
エアーコンプレッサー


ネックになるのは「エアーコンプレッサー」の有無だろう。
あると自転車の空気入れにも使えて、便利だが場所も取るし音もそれなりに出る。
以前はホームセンターで激安品が出回っていたが、今はどうなのだろうか。
それなりに値上がリしているだろう。
私が使っているのは激安中国製で、接続部から空気漏れの音がしている。
ちょっと使うには問題ないが、1日使い続けるような用途では、エネルギーロスも無視できない。

タイヤレバーは一生ものなので、安いので一組持っていても良いだろう。
エアバルブは基本的に交換すべきだが、面倒な人は交換しなくても良い。
ただ、エアバルブ劣化でタイヤ交換を強いられる事になると厄介なので、できればタイヤ交換時に同時交換を推奨する。


自分でタイヤ交換するメリットはあるの?と言われ、よくよく節約できる金額を考えると、それほど大きなメリットはない。

バイクのタイヤ交換は自動車よりも比較的工賃が高い。
タイヤ自体は1500円程度と安く入手できる。
交換作業に慣れてしまえば、時給換算で十分に元が取れるようにはなる。
問題は自分でタイヤ交換した場合、タイヤのバランスが取れないので、前輪交換時には走行安定性に問題が出る可能性がある。

この手のDIY作業は経験を積むと、他の事をやっていても参考になったりする。
何事も出来るだけ自分でやるべきだが、一方では、なんでも自分でやれば良いわけでもない。
あまりに技術的に難しい事や、経験による勘が必要な作業、例えばエアコンの配管などは自分でやらないほうが良い。

そこら辺の見極めが重要である。
自分で車両のメンテナンスをすると、車両に愛着が湧くし、安全運転を心がけるようになる。
不調の際には見極めができるようになるし、メンテナンスも趣味と考えれば良い。
現在所有している車両に対して必要なメンテを行い、なるべく長く乗れるように努力した方が良い。
その方が支出を押さえることができる。
スクーターは年に1回程度エンジンオイル交換を行い、オイルエレメントやエアーエレメントを適時交換、後は摩耗の程度によりタイヤ交換すれば、かなり持たせる事ができるだろう。

趣味として何か別個にやることを増やすよりも、外部委託している作業を内製化する事を趣味にすれば良い。
そうすれば、支出を減らしながら趣味を増やす事ができる。
貨幣への依存を減らし、生産的な活動へ注力することが、人民としての力を増やすことになると、私は考える。

今時はググれば簡単に情報が取れる。
知識やノウハウも得ることができる。
概要はYoutubeで押さえ、仔細はヤフー知恵袋で把握すれば良いと思う。
ヤフー知恵袋的な情報交換サイトは重要だ。