楽天銀行の預金口座凍結乱発事件を推察する。

2015年9月に楽天銀行が口座凍結を乱発した。
その結果、10月の口座残高は、前月比マイナス533億円となった。

楽天銀行預金封鎖が始まりました。2015/10/10
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n363344
転載開始---
Q.何故いま炎上しているの?
A.9月初めから凍結が頻発しているらしく凍結されても連絡は来ないので発覚が遅れた 月末の入出金不能で大半が気づいた模様

Q.凍結しているか調べるためには?
A.凍結状態でもログインは出来るが特にお知らせ等はなしメールも来ないので実際に振り込みしてみるかATMで出金出来るか確認しないと分からない

Q.一体何が起こっているの?
A.楽天銀行預金封鎖

Q.口座凍結になってたらどうすればいい?
A.カスタマーはパンク寸前であてにならない 金融庁経由で突かないと後回しにされるかもしれない

※今回の事件で恐ろしい所をまとめると以下
?自分に身に覚えがないのに止められる
?被害者が多数
?金融犯罪対策部とかいう部署の社員の対応がマニュアルがないのか曖昧で最悪
?理由は何度きこうとも全く説明しない
?給与口座や資金繰りに使う人もいるのに、凍結された事による信用や損害とか無視
?文句いったら解約をせがまれる。解約しないって言っても凍結のままです。
?ログインは普通にできるので気がつかず、いざ利用、という時に初めて気がつく
?こちらから電話しない限りなにも連絡なし あとで連絡します、は電話してこない
最後に、同じような被害があるにも関わらず、対応を全く変えない事。
転載終わり---

 ネットの情報によるとヤフオクでの大量出品に伴う不特定多数との取引を行っている楽天銀行口座が封鎖された模様だ。
楽天側の言い分だと、犯罪で利用されている銀行口座との取引が行われた、という事だ。ヤフオクは不正ユーザーも多いので、楽天の言い分にも正当性がある可能性もあるとは思うのだが、実際に怪しい口座との取引があったという理由だけで口座を凍結するとなると疑問符が付く。
基本的に警察か弁護士の依頼によって口座凍結を検討するのが、現行の商取引においては通例だが、楽天は度を越して口座凍結を乱発した。
楽天銀行を水道・ガス・電気等の公共料金の自動引き落としに設定していた場合、最悪ライフラインが停止して生活に支障が出かねない。

 この問題を看過すると、他の銀行でも同じような事が行われる。
今回の事件は【預金封鎖の予行演習】 とまで言われている。
ヤフオクは日常的に利用しているので他人事ではない。
当然、楽天銀行の口座は開設すべきではないし、口座保有者は他にお金を移して、利用停止にした方が良い。
楽天銀行は旧イーバンクを買収しているので、私が持っているイーバンクの口座も楽天銀行になってしまっているのだろう。
長らく放置してあった。残高をチェックしなくてはならない。
 ヤフオクでの決済は「ヤフーかんたん決済」の決済口座をジャパンネットバンクにすると、期間限定だがポイントのキャッシュバックサービスが付与される。

 ヤフオクでなければ入手不可能なものもあるし、不要品を売るのは実質的にヤフオクしか存在しない。そのヤフオクでの取引によって口座が凍結されてしまうとは如何なものかと思われる。

 これは楽天に限ったことではないが、振り込め詐欺を名目にして、銀行は1日当たりの引き出し金額を制限している。振り込め詐欺自体はあるのだろうが、巨額のカネを、相手を確かめもせずに振り込む人がそんなに多いとは思えない。振り込め詐欺に注意ではなくて、預金封鎖に注意したほうが良い。国家は必要とあらばなんでもやるのだ。


余談
ソフトバンクは大丈夫か?
食品の買い物のほとんどはヤフーショップ系になってしまった。
小物はアマゾンを利用することも有る。
楽天は工具などマイナー品で使うことがある。
とはいえ、私のヤフーショップ及びヤフオクの利用頻度はかなり高い状態だ。
店名をググると、その店の直販ショップがネットにあって、そっちの方が安い場合が多いので、ある程度大きい金額の物を買う場合はチェックして欲しい。

ソフトバンクの信用リスク、約5年ぶり高水準、スプリント再建難航 - Bloomberg
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-O2A06F6JIJV001.html
ソフトバンクの5年物クレジットデフォルトスワップCDS)は8日に350bpと、5年ぶりの高水準となる360bpに近づいた。

問題はソフトバンクが兆単位の借金を「積み増して」買収したスプリントの利用者減が止まらない点だ。
米国で「スカ」を掴まされて撤退した事例は、かつてのドコモのAT&Tワイヤレス買収を思い出す。
あの時は1兆円の損失を計上して撤退した。
今回のソフトバンクのスプリント買収は1兆8000億円を投じている。
2014年の通年では米スプリントの最終損失は33億ドル(約4000億円)に上っている。2015年にはいっても業績悪化は止まらず、2015年5月5日に発表したスプリントの2015年3月期(四半期)決算では、最終損失が2億2400万ドルに達しているのだ。しかも、スプリントは米モバイル通信業界4位のTモバイルに抜かれてしまった。

参考・スプリント失敗で巨額赤字 失敗認めない孫正義ソフトバンク
http://thutmose.blog.jp/archives/39093330.html

仮にスプリントを売却するにも、売却先があるのか疑問である。
長く1位を続けてきたソフトバンクの携帯電話純増数が、15年に入ってキャリア最下位に転落した。
ソフトバンクの実質傘下にあるYモバイルはPHSLTEへ誘導している。
PHSの後継機種は発売されない可能性が指摘されている。
これも困った事だ。

アメリカへ進出して破綻してしまった事業者は多い。
ソフトバンクは日本で確実に収益をあげられるビジネスモデルを確立した時点で、借金の返済を優先すべきだったが、更に借金を積み増して、事業拡大を図った。
現在は日銀が円価値毀損政策による米ドル延命を行っているので、市中の貸出金利は低金利に抑えこまれている。
いずれ債券市場は暴落するのであって、巨額の借入金があるソフトバンクなどの新興財閥は破綻の危機に直面する。
その事自体は不可避であるが、その際にはヤフオクやヤフーショップのようなサービスが停止されてしまわない事を切に望む。

参考・ソフトバンク、膨らむ借金「11.6兆円」の重圧
http://toyokeizai.net/articles/-/83202