ドイツ銀行ショック勃発!

1.ドイツ銀行デリバティブ残高とCDS上昇と預金流出
 ドイツ銀行は世界最大のデリバティブ金融派生商品)を持っており、七十五兆ドル(おおよそ8000兆円)もの保有はドイツの国内総生産(GDP)の二十倍に達している。世界中の国々のGDPを合計しても、66兆ドルでしかない。

 
(参考)出典元不明
投資銀行デリバティブ取引量
総資産 デリバティブ取引量(円)
JPモルガン       250兆 6800兆
シティバンク      190兆 6000兆
ゴールドマン       90兆 5450兆
バンクオブアメリカ   200兆 5450兆
モルガン・スタンレー   80兆 4500兆
ドイツ銀行        263兆 7500兆  
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デリバティブ合計 7京円
デリバティブ取引量が自社の持つ金融資産の20倍〜60倍のに達している。


1999年、ユーロが導入された。ギリシャの銀行も安いコストでユーロ資金を調達し、観光施設などに融資した。
ユーロ導入以降の十年間で欧州の銀行資産は急激に拡大した。
ドイツ銀行ギリシャの債務支払いを債権者に担保する、クレジット・デフォルト・スワップCDS)も活発に売買した。
ギリシャ国債の残高は3173億ドルあり、銀行同士でCDSを掛け合い、債務保証金額は五倍に達している。
ギリシャがデフォルトに陥れば、ドイツ銀行などが大損失をこうむり、欧州金融界に大混乱が発生すること必至だった。
欧州連合(EU)、ECB、国際通貨基金IMF)のトロイカギリシャ支援を実施したというわけだ。
次のリーマンショックを引き起こす可能性があるとして、ドイツ銀行が金融当局に監視されている。

 ドイツ銀行が12日午後に発表した緊急声明によると、買い戻す対象は30億ユーロ(4000億円弱)のユーロ建て債券と、20億ドル(2200億円)のドル建て債券。
信用不安の発火点となっていた高リスクの偶発転換社債CoCo債=Contingent Convertible Bonds)は対象に入っていない。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM12H86_S6A210C1FF2000/?dg=1

偶発転換社債とは制限条項(トリガー条項)が付いた転換社債である。
発行体である金融機関の自己資本比率が予め定められた水準を下回った場合などにおいて、元本の一部または全部が削減される、あるいは強制的に株式に転換されるなどの仕組みを有している。株価が下がると株に強制転換されるのだ。
このCoCo債の発行残高が12兆円有り、利払が履行されない可能性が高まっている。
ドイツ銀のCoCo債の利回りは年初の7.5%から11.7%前後まで上昇。株価は同じ期間に30%余り下落した。

転載開始--
  (ブルームバーグ):ドイツ銀行は高リスクの社債のクーポンを来年支払えない可能性があると、
クレジットサイツのアナリストらが指摘した。営業利益が予想を下回ったり訴訟コストが膨らんだりした場合にそのリスクがあるという。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-O28FEB6JIJVV01.html
ドイツ銀の株価は年初来39%下落。偶発転換社債CoCo債)あるいは「その他Tier1債」(AT1債)
と呼ばれる高リスクの社債相場も同じくらい下げている。同行の劣後債を5年間保証するクレジット・デフォルト・スワップCDS)のスプレッドは昨年末の187ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)から2倍以上の438bpに上昇し、4年ぶり高水準。
転載終わり--

ドイツ銀行の5年物劣後CDSスプレッドは過去最高となる540bpとなり、1年物劣後CDSスプレッドは114bp上昇し552bpをつけた。
ドイツ銀行デリバティブ取引高は預金額の100倍とも言われいる。
昨年、ドイツ銀行は35,000人のリストラを行なっている。
格付けは「BBB+」と実質的には投資不適格ランクなっている。
ドイツ銀行債務超過額は30兆円まで拡大している。
フォルクスワーゲン(1兆円)やギリシャを破綻させないための追い貸しが巨額に膨らみ、そこへ資源価格と為替、通貨の暴落が加わった。

既に各中央銀行量的緩和策などの手を尽くしている。
世界はこれからやって来るリーマン・ショックを遥かに超える金融崩壊に耐えられない。
ドイツ銀行が破綻したらリーマンショックの5倍の規模になると言われている。

金融危機は10兆円単位の資本逃避が起きていると思われが、危機はドイツ銀行に留まらない。
ユーロストック600銀行株指数は6週連続で下落している。
フランスの大銀行ソシエテジェネラルの株価は決算発表で15%安となっている。
クレディ・スイスやUBSなど他の欧州銀の5年物劣後CDSスプレッドも2016年2月11日、25─34bp上昇した。
2014年6月からの欧州のマイナス金利が銀行の収益性を低下させ、金融株式の下落を生み、信用不安を生んでいる。

イタリアでは既に昨年末に4つの地方銀行が破綻し、取り付け騒ぎが起きている。
イタリアの銀行が抱えた不良債権の総額は、2000億ユーロ(26兆円)に達している。

日銀のマイナス金利発表で日本の銀行・証券会社の株価も下げ足を早め、アベ政権発足時の水準に下落している。
マイナス金利の導入日は2月16日となっている。
奇しくも69年前のこの日は預金封鎖が発表された日である。

日本の金融問題はソフトバンクの、CDS急上昇である。
ソフトバンクCDSが90ベーシス(Bp)から383Bpに4倍の急上昇している。
CDSの上昇は資金流出のスピードと同義であり、CDSの上昇は資本逃避を意味している。

米系シティグループの株価も下落している。
米国とて欧州金融危機とは無関係ではいられない。
元々、金融危機の発端は米系金融機関による投機的動きに端を発していると言われている。
米国自治プエルトリコは8兆6千億円の債務で実質破綻状態だが、FRBは無視している。


2.上昇しすぎのゴールド
ゴールドは上がりすぎている、希少性がより高いプラチナよりも2割以上も高いなんてあり得ない。
余剰資金を貴金属にヘッジしたい場合はプラチナにした方が良い。

中国や欧米の金融機関は金塊を担保にカネを貸す。
金塊の時価が下がると追証が必要となる。
よって、ゴールドを担保にして借り入れを行っている中国がゴールド価格を保持するために、必死でゴールド買い入れを行っているという指摘がある。

中国やサウジアラビアは海外からの借り入れが大きいので破綻リスクがある。
中国の破綻後にゴールドは暴落するので、買い場がやって来る。

日本でもバブル崩壊後、借入金が大きい法人が破綻した。
同様の事がこれから国家単位で発生する。

日本も商社筋がシェールガス・オイル詐欺に騙されて巨額損失を計上している上に、東芝やシャープの実質倒産など、金融機関への打撃は避けられない案件が多発している。
金融自由化により、国家を超えて相互に金融取引を行っている以上、他国の金融危機が国内へ波及しないとは言い難い。


3.対策
金融危機だ、大変だ」と書いても何の意味もない。
どの道、時間や程度の差はあれ危機は具現する。
その危機に対してどのような対策を行うべきか?ということが最重要である。

まずは、健康の維持、体調の管理が最優先される。
インフルエンザ・ワクチン接種した人がインフルエンザで死んだという事例があった。
それはワクチンの毒性と放射能禍による免疫低下の相乗作用が原因ではなかろうか?
ウィルスは細胞よりも「毒薬に耐性があるので、ウィルス退治に投薬は有害無益である。
ワクチンも型が合わないので、無駄であり有害でしかない。
酵素・ビタミン・ミネラルを摂取して、必要な睡眠時間を取り、ストレスを貯めないことが重要。
放射能対策も必須だ。
世の中、有害な財やサービスに満ちあふれている。

日本社会は蕩尽理論以上に無知蒙昧な人民に支えられて、有害な食べ物摂取や薬物摂取で疾病増加中だ。
パッと思いつく不要材を列挙すると、動物性蛋白質全部・牛乳(放射能を含む社会的毒物集積)、砂糖、ワクチン、毒薬投与医療、医療被曝・検査被曝、輸血(献血)、賭博全部、煙草(中毒性の高いドラッグ全般)である。
これでは、人民がどんどん不幸になるに決まっている。
本当に必要な財やサービス以外は購入すべきではないし、余剰資金を極力、生産的な方向へ投下して行かなければ、人民は豊かになれない。
極力DIYで切り抜けて支出を削減し、なおかつ生活に必須な知識の伝搬・伝承が必要だ。

また、生産基盤として不動産の有効活用が求められいる。
空き家が増えているので、空き家を効率的に貸し出すように行政が誘導する必要がある。
公共設備は豪華になったが、日本の1人当たりの居住スペースは欧米の3分の1と言われている。
かつて、空間倍増計画なる政策が打ち出されたが、今こそ空間倍増計画か、それに類似した政策を打ち出すべきではなかろうか。

また、大恐慌で生産が細るのは確実なので、早々と市場から消えてしまうマイナーな生産財は押さえておいたほうが良い。
長期保存が出来る消耗品も購入しておくべきだろう。
生産の品質向上や生産設備の投資や手入れなども逐次行うべきだ。
加えて無形的な技術の研鑽や知識の増強も必要である。

よくよく言われていることだが、貨幣は政府が発行主体であり、改鋳の費用や時間がかかるので、預金封鎖・新円切替・財産税課税の連鎖がおきてもそのまま法定貨幣として流通する可能性が高い。
実際、戦後の預金封鎖でも貨幣は除外された。
であるから、決済予定以外の預金を下ろして、500円玉のタンス預金を行うのも良いと思う。
準通貨として切手が利用される可能性はあるが、わざわざ切手を買うだけの利点はない。
アルコール度数の高く長期保存が効く蒸留酒が交換を媒介する財物として有効だとの指摘がある。
当然、トイレットペーパー等の自身が使用する消費財を先買いすることも必要だ。


(参考)
ECB、イタリア不良債権買い入れを協議 QEの一環=財務省
http://jp.reuters.com/article/idJPL3N15R49W
債券は大幅安、政策対応観測や流動性供給結果で−長期金利0.08%に
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-O2BM4N6K50Y101.html
ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告 (文春新書) 新書 ? 2015/5/20
エマニュエル・トッド (著)
http://www.amazon.co.jp/dp/4166610244
もしドイツ銀行が破綻したらリーマンショックの5倍の規模になる
http://www.silverdoctors.com/jim-willie-if-deutsche-bank-goes-under-it-will-be-lehman-times-five/
ドイツ銀行債務超過は2380億ユーロ!(30兆円)
http://www.silverdoctors.com/deutsche-death-watch/
CoCo債全体で残高は1020億ドル(約11兆3700億円)相当
ドイツ銀のCoCo保有者、リスク移転の当局の意図にやっと気付く
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-O2DI1W6TTDS201.html
この10年で500兆円もの国富の対外移転が行われている事実もTPPの恐ろしい正体もマスコミは全く報道しない:みんなマスコミに頼らず、ネットから情報を取って日本の悲惨な現実に気付け!
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/35341968.html
ドイツ銀行株大暴落、世界的な金融破綻危機、世界大恐慌懸念も
http://sekaitabi.com/dbcrisis.html
ドイツ銀行はVW倒産を防ぐために1兆円を融資
インド最大の市中銀行インドステイト銀行クレジット・デフォルト・スワップのプレミアムが急上昇
http://www.bloomberg.com/news/articles/2016-02-10/default-risk-at-state-bank-of-india-surges-on-bad-debt-concerns
元連邦議員ロン・ポールの警告「2016年2月19日ドル完全崩壊」は本当か
http://sekaitabi.com/ronpaul.html
米国の大手銀行が緊急事態に備えての訓練を行った??
http://blogos.com/article/159865/