【転載】「無血市民革命」成就に向け全力を投入しよう

植草一秀先生は、2009年8月3日、本日午後1時30分、高等検察庁に出頭致しまして、収監されてしまいました。
理由は解りませんが、ブログ【植草一秀の『知られざる真実』】の8月3日分が20時頃に差し換わりました。
別の人に操作権限を委譲し、その方による操作ミスによるものだと推測されます。
以下に消えた内容を転載致します。
無断転載になりますが、植草様及び関係者の方、平にご容赦下さいますようお願い申し上げます。

リンク付きは以下のページでご覧下さい。
http://wanwanlapper.seesaa.net/?1249301943

  • 転載開始-

2009年8月 3日 (月)
「無血市民革命」成就に向け全力を投入しよう

これから、8月30日の総選挙投票日まで、盛夏の決戦が続く。

今回の総選挙は歴史的な意義を帯びる選挙になる。

一般国民にとって、政治はこれまで遠い存在であった。選挙の短期間を除いて、政治は国民のものでなかった。そのなかで、「政治は変わらない」、「誰が政治を司っても同じ」とのあきらめに似た空気が広がってきた。

前回2005年の総選挙では、「郵政民営化」の是非が問われ、「郵政民営化」が実現しさえすれば、日本がバラ色の世の中になるとの幻想が広がった。自公政権衆議院の3分の2以上の多数を獲得する地すべり的な大勝利を収めたが、その後の日本に広がったのは、これまで経験したことのないような荒(すさ)んだ格差社会、生存競争社会だった。

巨大な企業献金が政治を歪めてきた。本来、政治は主権者である国民のものである。ところが、企業献金が認められる政治制度のの下では、巨大な政治献金を実行する企業、大資本が政治の実権を握ってしまう。

日本では明治維新以来、官僚が「統治者」として、優越した地位を保ってきた。第二次大戦後に各種民主化措置が採用されたが、高級官僚制度が温存されたために、官僚が統治する「官僚主権構造」が残存し、今日に至っている。

こうしたなかで、2001年の小泉政権の登場以降、外国資本の利害が日本政治を直接左右するようになった。「郵政民営化」も突き詰めると、外国資本に利益を提供するために強引に推進されてきたとの疑いがますます濃くなっている。

さらに、民主主義が健全に機能するためには、中立公正である社会の木鐸(ぼくたく)としてのメディアの存在が不可欠だが、政治権力がメディアをコントロールしようとし、メディアが利益動機から権力に擦り寄る行動を強めたため、国民に行き渡るマスメディア情報に著しい偏向が生まれる状況が生じた。

このような状況のなかで、これまでの

「官僚のための政治」

「大資本のための政治」

「外国資本のための政治」

そして

「政治家のための政治」

「御用メディアによって情報が操作された政治」

を打破して、

「国民のための政治」、

「国民が主人公である政治」

が、初めて生まれる大きなチャンスが生じた。

 このチャンスを生かして、何としても「国民のための政府」を樹立しなければならない。日本の歴史上、初めて、主権者である国民の力によって、主権者である国民のための政府を樹立するチャンスが到来している。

 _72 「政官業外電の既得権益複合体」はあらゆる手を尽くして、本格的な政権交代の実現を阻止しようとするだろう。

?政権交代推進勢力でない、いわゆる「偽装新党CHANGE」を創設して野党への投票の集中を阻止する試み

?各種経済指標や金融市場データを操作して、「景気回復」の実績を過剰演出して、与党への投票を誘導する試み

?長い選挙戦によって国民の総選挙への「食傷感」を生み、投票率を出来るだけ低下させようとする試み

が実行される可能性がある。


 橋下徹氏、中田宏氏、東国原英夫氏などをテレビに過剰出演させ、影響力を人為的に創出した上で、「偽装新党CHANGE」を旗揚げし、民主党に吹いている追い風の一部を、「偽装新党CHANGE」に振り替える。
 
8月18日の公示日の前日に、2009年4−6月期のGDP統計発表日が設定された。3四半期連続の大幅マイナス成長の反動で、高めの成長数値が発表され
ることが分かっているからだ。政治権力とメディアはこの統計数値を過剰報道するだろう。しかし、日本経済の活動水準は昨年年初の8割程度の水準でしかな
く、深刻な不況に陥っている現状が変化している訳ではない。

 長い選挙戦は、国民の政治への関心を低下させる効果を有するかも知れない。主権者である国民が投票所へ足を運ばなければ、政治の大変革を引き起こすことはできなくなる。

 また、御用メディアは民主党政権公約の重箱の隅を突いて、民主党攻撃をし続けるだろう。また、野党の主張の相違点を針小棒大に取り扱い、野党間の協力・共闘体制にひびを入れることに腐心(ふしん)するだろう。

 これらの障害や妨害を乗り越えて、政権交代の偉業を、何としても勝ち取らなければならない。最後の最後まで、一瞬たりとも気を抜くことは許されない。

 政権交代推進勢力にとって、共産党が「自公政権の終焉」を総選挙の意義に設定した意味は大きい。「小異を残して大同につき」、これまでの「国民不在の政治」にくさびを打ち込み、まずは「政権交代実現」に向けて、力を結束して対応することが何よりも重要である。

 「政権交代」が実現した暁には、新政権が、真に「国民のための政治」を実現するように、政権交代実現に尽力した政党、そして主権者である国民が、たゆまぬ監視と努力を注がねばならない。

 「政権交代」はゴールではなく、「国民のための政治」を実現するスタートだからである。

 総選挙に向けての三大戦術に記述してきたように、

?すべての主権者である国民が投票所に足を運び、「清き一票」を投じる。投票率を最大に高めるために全力を注ぐこと

?「偽装新党CHANGE」が創設され、御用メディアが過剰報道しても、この勢力の動きに惑わされないこと。「偽装新党」は野党への投票の集中を阻止するために創設される可能性が極めて高いことを見抜かねばならない。

?「国民のための政治」の実現を目指す主権者である国民は、政権交代推進勢力に投票を集中させること

 8月17日のGDP統計のからくりについても、あらかじめ、その意味を周知徹底させなければならない。

 また、総選挙の政策上の三大争点は、

?企業献金全面禁止の是非

?消費税大増税の是非

?「天下り根絶」の是非

であり、これに

?セーフティネット強化の是非

?日本郵政経営体制の刷新

を加えた五つの争点について、主権者である国民は審判しなければならない。さらに、

?議員世襲制限の是非

?成長戦略の在り方

も重要なテーマになる。

 東京の各選挙区でも激戦が展開されているが、

1区の海江田万里氏、

2区の中山よしかつ氏、

8区の保坂のぶと氏

国民新党東海ブロック比例の稲村公望氏

の必勝は極めて重要である。

 杉並から政権交代のうねりを全国に広げてほしいと念願する。

 また、「悪徳ペンタゴン」の素晴らしい図案を創作されたマッド・アマノ氏が、YOU TUBE

「暗殺者は誰だ!(植草一秀氏 VS 悪徳ゾンビ)」

をアップ下さった。ご高覧賜りますよう謹んでお願いしたい。

 本ブログからの新規の情報発信が極めて困難であることを大変残念に思うが、「国民のための政治」実現を目指す人々が、力を合わせて、草の根からの運動を全力で行なえば、必ず偉業は達成されるものと信じている。

本ブログならびに私に対する皆様の温かなお心とご指導に心から感謝申し上げる。

本ブログを引き続きご支援賜りますよう謹んでお願い申し上げる。
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21時30分頃に以下の記事も差し換わりました

6月27日付本ブログ記事再掲載

 私が巻き込まれた冤罪事件について、最高裁第三小法廷が上告を棄却する決定を下した。言語道断の不当判決である。

もとより政治的な背景のある事案であるから、公正な裁判が行なわれるとは考えられなかったが、先般、痴漢冤罪事件で最高裁が逆転無罪判決を示したため、私のケースにおいても適正な判断が示されるのかどうかを注目してきた。

この事件でも、私を犯人とする証拠は被害者とされる女性のあいまいな証言だけであった。事件を目撃したという証人が出廷したが、警察に出頭した日付も公判での証言と事実が異なり、証言内容にも重大な矛盾が数多くあり、極めて信憑性の低いものであった。

公判では、もう一人の目撃証人が名乗り出てくれ、法廷で証言してくれた。この証人は、事件があったとされる時間帯に、私が何もせずに吊革につかまってぐったりしている様子を明確に記憶されていたことを克明に証言してくれた。証言の詳細な内容は事実に即しており、極めて信憑性の高い証言を示して下さった。

また、私の手指の付着物から採取された獣毛繊維数本が、被害者の着用していたスカート構成繊維と「類似している」との警察証言が証拠採用されたが、弁護側が私が駅事務室でもみ合った駅員の制服生地の構成繊維と比較する大学教授鑑定を行なったところ、手に付着した獣毛繊維が、駅員の制服生地の構成繊維と「極めて類似している」との鑑定結果が得られ、繊維鑑定からも私の無罪が推定されていた。

今回の裁判について、副島隆彦氏との共著『売国者たちの末路 私たちは国家の暴力と闘う』に以下のように記述した。

「私の裁判は現在、最高裁での上告審に移っていますが、こちらの主張を厳正に判断してくれれば、逆転無罪になる。ただ、私の場合は裏側に“政治”があると見ているので油断できないと思っています。」

予想通り、政治がこのような不当判決をもたらしたと考える。

事件の概要については、拙著『知られざる真実−勾留地にて−』巻末資料に記述したのでご参照賜れればありがたく思う。

裁判所がどのような判断を示そうとも、真実はただ一つである。

私は嘘を言わない。私は天に誓って無実潔白である。したがって、心には一点の曇りもない。このような不当判決に遭遇して、怒りは沸騰するが、これが残念ながら日本の現状である。

幸い、多くの皆様が真実を見つめ、私の発する真実の声に真摯(しんし)に耳を傾けて下さっている。私を信じ、私の無実を確信して下さる方が多数存在する。

この皆様方の心を支えとして、私は自信を持って、今後も進んで参りたいと思う。

日本の命運を決する総選挙に向けて、微力ではあるが私もネットから全身全霊を込めて情報を発信している。そのタイミングでこのような不当判決が下されたことに対して、大変強い憤りを感じるが、いかなる弾圧に直面しても、節を屈せず、微力ながら一歩ずつ前進して参りたいと考えている。

多くの心ある人々の力を結集して、政権交代をあらゆる障害を乗り越えて達成しなくてはならないと考えている。

日本の警察・検察・司法制度の前近代性除去は、政権交代後の新政府の最重要課題のひとつになる。

なにとぞ、今後とも温かいご支援とご指導を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

本ブログならびに私に対する皆様の温かなお心とご指導に心から感謝申し上げる。

本ブログを引き続きご支援賜りますよう謹んでお願い申し上げる。


  • 転載終わり-