選挙における出口調査の精度

○とある選挙区でのお話
「この選挙区の首長は地元選出の自民党有力議員の木偶人形というのが定説だ。独裁者で鳴る知事の傀儡とも言われている。」
と言われる選挙区で、期日前投票に不正があったのではないかとの指摘が出ております。 ここ数日、その可能性について推論しました、
期日前投票での不正はシステム上、可能性はあり得るが、NHK出口調査に従うと投票結果は順当」
という結論に至りました。
 聞いた話では、投票箱は3つの鍵がかけられて、1-1 1-2 1-3 というような管理がされているようです。他の投票箱と鍵が共通なのかどうかはわかりません。
封印はされていますが、新しい用紙があれば、剥がして貼り付けることはできます。
 開票には各候補者から代理人が派遣されて、立ち会います。
 期日前投票の票も、選挙日当日の票もガサっと机の上にあけられて数えます。当然、選挙結果では期日前投票の票も、選挙日当日の票もいっしょくたでカウントされます。

NHKでのポイント差は7%
 これまた伝聞ですが、NHKの投票日当日の出口調査はI氏7%差でリード、期日前投票ではI氏8%差でリード。ただし、期日前投票のサンプル数300ですので、投票日当日の出口調査よりも精度は落ちます。
 民放各社の投票日当日の出口調査では接戦、H氏が僅差でリードなどとアナウンスされました。
 NHKの方が調査サンプル数が多いので、一般的にはNHKの方が精度が高いとされています。とりあえず、私は投票所前でNHKの調査員は見ました。
 民放が大きくずれた数値を出したのは、投下した予算が少なかったからなのだと推定されます。
 出口調査と直接関係するか不明ですが、中盤戦の選挙調査で読売新聞は日経新聞と合同調査を行い、日経リサーチ社に業務委託したようです。読売新聞は2008年の10月に選挙があると想定して予算を使ってしまったからだと言われています。

 ・・・・にしても、出口調査数値と実得票率の乖離が大きすぎるような気がしますが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

出口調査では得票率での誤差はありうるようです。
福田昌史氏「出口調査の方法と課題」、『行動計量学』第35巻第1号、日本行動計量学会、2008年、pp.59-71。
http://www.jstage.jst.go.jp/article/jbhmk/35/1/59/_pdf/-char/ja/
倉内敦史氏「衆院選出口調査の検証」、『NIKKEI RESEARCH REPORT』IV、日経リサーチ、2005年、pp.26-29。
http://web.archive.org/web/20061118133216/www.nikkei-r.co.jp/nkr_report/0504/07exit.pdf
↑をお読み下さい。
 私は数学や統計に疎いので、一部の図表の読み方がよくわかりませんが、出口調査と実際の投票率の誤差はある程度あるようです。

○社民係数0.72
ネット選挙予測人の和子夫人によりますと、民主党の都議に入った票が国政での社民党候補への投票に回る係数は0.72という指摘があります。
 だたし、社民党は与党連立政権に参加しましたので、今後の社民党の集票力は高まるものと思われます。

期日前投票の管理の問題
 期日前投票に不正が介在している可能性は排除できないという問題は、現在の管理方法ではついてまわります。
 特定の候補の実父が知事、その選挙区の首長がそのファミリーのポチというレアケースでは、なんらかの不正を行い隠蔽をすることは可能でしょう。選管の人員は都から派遣されてきます。期日前投票の投票箱は役所で管理されるわけです。
 事実、政務調査費を使ったパーティ券購入が報道されています。
 少なくとも、選管に配布された投票用紙総数をチェック。投票用紙に偽造防止を施す。使われた分・使われなかった分のカウント。期日前投票数と選挙日投票数は別途カウントするべきでしょう。
 
(参考)
期日前投票の闇 権力は当選を操作できる
首長の指令受け、選管スペアの用紙使い投票すり替え?
田中龍作氏2009/09/03
http://www.news.janjan.jp/election/0909/0909029670/1.php

■自民・石原伸晃氏、総裁選不出馬を表明
(読売新聞 - 09月13日 09:58)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=959702&media_id=20