八ッ場ダムの事業規模を引き上げたのは石原伸晃国土交通大臣(2003年


○地元マイナー小字名をネーミングした八ッ場ダム
 ここの所、八ッ場ダム報道は下火になりつつあります。八ッ場などとは全く聞いたこともない地名なわけですが、本体ができる予定の小字名(地名)だそうです。 八ッ場(やつば)と書いて「やんば」と読みます。
 本来なら群馬のみならず関東圏の人なら誰でも知っている名峡吾妻渓谷にならって「吾妻ダム」とすれば、関心を持つ人が増えたのでしょう。吾妻峡谷は吾妻川に架かる八ツ場大橋から雁ガ沢橋までの約3.5kmにわたる渓谷であり、秋口には紅葉を見にくる車で大渋滞するほどの観光スポットなのですから。
 関心をもたれては困る人達によってわざわざマイナーな地名を利用してダムの名称を決めたと言われています。

八ッ場ダムの事業規模を引き上げたのは石原親子
 石原慎太郎東京都知事八ッ場ダムの建設中止をするのなら東京都が負担した事業費を返せとか息巻いています。
 2003年に石原伸晃国土交通大臣(当時)が八ッ場ダムの事業規模を2,110億円から4,600億円に引き上げました。ダム最大の受益者である東京都と都知事は御存じ石原慎太郎です。国税分とは別に東京都として1,280億円の負担をしております。
 石原ファミリーといえば土建族で御勇名を馳せております。例えば、一路特定財源から拠出されている「運輸事業振興助成交付金」制度の継続や、同財源の一般財源化に反対する活動をしているトラック業界の政治団体道路運送経営研究会」(東京都新宿区)から石原伸晃国交相の「自民党東京都第八選挙区支部」が60万円献金をもらっていました。行政担当大臣の御時分には日歯連から4000万貰っていましたね。職務権限と直結する業界からの献金収賄の疑いが濃厚です。
 オリンピック招致に絡んで、石原慎太郎知事と石原宏高氏とが同席して水谷建設から2000万円貰ってしまったそうです。空手形切ってしまった都合上、2020年の東京オリンピック招致を再度行なうそうです。
 ・・・と当然八ッ場ダム建設に絡んで石原ファミリーが利権漁りをしていたのではないか?という疑念が沸いてくるわけです。

○そもそも八ッ場ダムは地盤が弱くて湛水は無理だとか
 埼玉県に滝沢ダムというのがあるのですが、建設後湛水試験を行ないましたが、その度、崖崩れに見舞われたりして4年経っても稼働できない状態です。その滝沢ダムよりも八ッ場ダムの建設地の地盤は弱いとされています。吾妻峡谷は浅間山火砕流が堆積しており、地滑りなどが起きやすいそうです。
 事業費の7割を鉄道用地確保や移転地造成で使ってしまったので、ダムの基礎を3mしか掘らないで、なおかつダム自体も薄くするそうです。八ッ場ダムは建設しても水を貯めることができないダムになりそうです。(^-^;

○水余りの東京都、地下水を汲み上げないと危険
 八ッ場ダムカスリーン台風並の水害対策と銘打っていますが、八ッ場ダムがあってもなくても下流域の水位は変化なしだと、国土交通省が認めているそうです。
 また、東京都の水不足対策とも言われていますが、工場の海外移転や節水家電の普及で東京都は一日平均150万立方メートルの水余り状態なんだそうです。
 地下水の利用が減ったことにより、東京都は地下水位が上昇し、東京駅や品川駅では地下水脈の圧力に抗するためにパイルを打ち込む工事をしています。大地震の際には液状化も心配されております。
 東京都は地下水を使わないと危険な状態にあるのです。また、地下水利用の際には水質試験を行なうので、地下水を汲み上げると上流にある西側での違法な有毒排水を監視する機能もあるようです。ダムを作るよりも地下水の利用を真剣に考えるべきなのです。

石原知事、20年五輪招致の意向を表明
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1015089&media_id=88