帝国はでっかいNovaだった


○日本からの留学生が減少
 私は健康で文化的な生活を営むために極力テレビは観ないことにしていますが、食堂などでテレビがついているといかんせん見てしまうことになります。そんなひょんな事から見たNHKのニュース番組にゲストでパックンという英語番組のキャスターを招いて、アメリカでの「日本からの留学生減少」について報じておりました。アメリカで学位を修め人の良さそうな人物をキャスターに呼んで「アメリカ良いとこ留学においで〜おいで〜」「プロパガンダしてる?(ランカ・リー風)」感じがありありの番組だったので、私にとって深い印象に残しました。
 アメリカ留学経験の有る姉によるとロスサンゼルスは「人種のサラダボール」で日本人達だけで固まって「牢名主」を作っている状態で、田舎に行けば、人種差別ばりばりで日本人=被差別民族扱いだそうです。学費はアメリカ国内学生の6倍。アメリカの留学制度は「サディステック・Nova・学校」だということです。

○「遺伝子スパイ事件」
 私は実家がアメリカ経済\(^O^)/日経株屋新聞を購読しているので、しかたなく日経を読んでいるわけですが、昨日ぶったまげるような記事が出てました。それというのは、「遺伝子スパイ事件」に問われた岡本卓氏がドキュメンタリー記事になっていたからです。唐突に湧いた感じのある1999年の「遺伝子スパイ事件」ですが、日経バイオビジネス記事を読むと
『まず、記事では、研究者が米国の研究機関に入る場合にはMTAに署名することが普通であると紹介している。だとすれば、岡本被告もMTAに署名していたのではないかと考えることができる。ところが、今回の被告の行動は、もし被告がMTAに署名していれば咎めれるべきものであるにも関わらず、「被告がMTA に違反した」とは記されていない。記事では、被告が経済スパイ法の「企業秘密を不正に入手し、外国政府の利益をはかった」という条項の適用を受けたとしか書かれていないのである。しかし、被告が一体どのような契約をCCFと交わしていたのかという疑問は当然生じてくる。今回の事件の核心もまさにこの点にあるはずであるが、そのことについて記事中ではまったく触れられておらず、』
 MTAという契約違反ではなくて、MTAを飛び越えて「経済スパイ法」に問われているわけです。
■米国政府からは理研に何もコンタクトがない
■特許につながるような発見はなかった
理研に研究試料を持ち込む必要性が薄い
■デザイナー遺伝子という名前は専門学会でも全く聞いたことがない
 記事によると、
『国家機関であるFBIや検察が今回の出来事を「経済スパイ法違反事件」として立件したことは、米国外から来た研究者に向けた一種のデモンストレーションだったのではないかという疑いも生じてくる。』
とまで言及しております。
(参考)
日経バイオビジネス「遺伝子スパイ事件」
http://www.fine.bun.kyoto-u.ac.jp/newsletter/n08b2.html

アメリカに取り込まれた中村修二
 高輝度青色LEDを開発した中村修二氏の自伝を読みましたが、アメリカの研究者から
「キミは田舎企業に猿扱いされている」
と言われて、高額の特許報酬の訴訟を起しまし、渡米しました。
 実際、後継ぎだった息子社長によって冷遇された感はあったようですが、中村修二氏の商品が失敗続きだったので、やむかたなしの側面もあったようです。そもそも先代が青色LED開発に理解を示して、支援しなければ、開発そのものも無かったわけです。
 自伝は「渡米して最高の環境を手に入れました」的な終わり方しており、胸くそ悪くなってすぐに捨てまた。


(参考)
LED照明の著名な学者・発明家である中村修二氏がソウル半導体の科学顧問に就任
http://www.businesswire.com/portal/site/home/permalink/?ndmViewId=news_view&newsId=20100325005521&newsLang=ja

岡本卓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A1%E6%9C%AC%E5%8D%93