原発被害の隠蔽は水俣病を模倣する

【1】除染について考える
 ふくいち20km圏内除染という話しが出てきた。無駄だろう。むしろ、放射能汚染瓦礫は20km圏内に積みあげ、高濃度汚染瓦礫は埋めた方が良い。
 7月上旬に私は仕事場(埼玉県ふじみ野市)のトタン屋根を塗装するために、汚れを落し、溜まっていた泥を流した。泥の一部は道路に流れ出た。段差タイルの下の泥も洗い流し、ホースの水で壁なども洗った。屋根の汚れをすべてタワシでこすって落とすのは難儀なので、東芝の高圧洗浄機を買ってきた。ケルヒャーが人気だが、スペックを調べると東芝の方が優れており、値段も安い。東芝原発メーカーだから不買しろという人もいる。その通りだが、私は電気製品を買うときに政治的な背景を加味しない事にしている。「購買可能な範囲で比較的安く」最も優れていると思われる物を買う。であるから、東芝の製品を買った。「東芝の原子炉から出た放射能東芝の洗浄機で流れ落とすなんて、完結してて良い」等とも自虐的に思った。
 だが、泥をどうするかという問題だ。細かいのは水に流れて、市道の側溝に入ってしまった。かなり溜まっているのを、水で側溝まで流しこむのは距離や近所の迷惑の手前避けたい。結局、手ですくってビニール袋にいれ、可燃物ゴミとして捨ててしまった。
 放射能は水とくっついて一部は側溝から下水処理場へ到達し、汚泥として蓄積されたか、残りは川から海へ行っただろう。可燃物ゴミとして捨てた泥についていた放射能は焼却場で焼却され、空気中に放出され、また頭上に降ってくる。均等に降るわけではなく、焼却場からの距離が近い程、降り注ぐ。
 除染というのは結局、放射能の押しつけあいである。どこぞの御用学者の苗字の通り班目に汚染が存在するのなら、ホットスポットだけ狙って除染するのは意味があるかもしれない。しかし、ふくいち20km圏内ともなると、どこも高濃度汚染地帯である。剥いだ土壌をどこに持っていくのか。使用する建物だけの除染のようでもあるが、風が吹けば周囲の土埃とともに放射能をかぶることになる。海岸で砂を掻き分けても無駄な事で、除染で被爆者を増やす必要はないだろう。
 私はダイソーの8枚100円の防塵マスクで作業した。もっと高級そうな4層マスクとかも売っていたような記憶もあるが、手持ちのもので作業した。数日作業をして塗装もほぼ終わった頃、右腕を見ると大きな褐色の痣ができている。二日酔いで1mぐらいの落差で後ろ向きに落ちたので、その時に打ちつけたか?とも思ったが、ぶつけた記憶がない箇所だ。上腕半分ぐらいに広がっているので、恐ろしくなって「見てないことに」した。数日すると消えた。ある程度被爆したのかもしれない。

【2】柏市在住の方がクモ膜下出血で突然亡くなられた
 9月、パートのおばさんの娘さん(32歳2児の母)が自転車運転中にクモ膜下出血で突然転倒。20分心停止で病院に搬送されたが、手術出来ない箇所の出血だったそうで、施術できず、結局亡くなれた。パートのおばさんが辞めてしまったので、仕事が増えて困ったというのもあるが、放射能の影響と思われる死者が身近に出たということでショックだった。柏市が高い汚染地域だというのは、知れ渡っていた。推定だが、プルトニウム240やアメリシウム241等の自発核分裂物質による汚染で、地面から中性子線が出ているのではなかろうかと思われる。柏市中性子線を観測したという報道もなされている。
 先日、大塚キャスターが急性白血病で入院した。福島県産の食品を番組で食べたのが原因だとか、3月15日に福島県原発被災地入りしていたからだとか言われているが、私は「柏市在住」だったというのも大きな要因だと考えている。
 これだけ早く人体への影響がでるのは、プルトニウム等のα線核種を食べ物や吸引によって、体内に取り込むか、中性子線による被爆のどちらかだろう。
 中性子線の測定は40万円程度と高価ではあるが、小型の測定器があるので、簡単に計れるだろう。高い中性子線が出ているエリアからは移住せざるを得ない。

【3】世田谷区をラジウム瓶で蓋をする文部科学省
 世田谷区八幡山パワーラークスでは2つめのラジウム瓶が見つかった。弦巻と併せて3箇所でラジウム瓶発掘である。商品棚の8μSv/hの所もラジウム瓶発掘予定だろうか? これらは文部科学省日本アイソトープ協会の仕込だ。
 世田谷区はほぼすべての区議が反区長なので比較的自由に高放射線量測定の発表が行えた。住民が世田谷区に通報しても放置だが、区議が発表すると、途端にマスコミが取り上げる。
 マスコミ沙汰となると火消しのために文部科学省が出てきて「ラジウム瓶で蓋をする」その繰り返しである。福島県のみならず、東京でも情報操作が行われている。日本政府は腹をくくって、情報隠蔽への強い決意を国民に示している。

【4】原発被害の隠蔽は水俣病を模倣する
 公害問題隠蔽には先例がある。水俣病である。地元、熊本大学チッソ廃液の有機水銀が原因だと発表したが、東工大が無機水銀説を掲げて否定した。「東京の偉い先生が言っている方が正しい」という、今となっては噴飯物の理由で、原因追求が遅れた。実は中央5省庁の連携による隠蔽工作が存在した。福島第一原発事故経済産業省文部科学省東京大学東工大の御用学者によってひたすら曲解、隠蔽されるだろう。
 今回、熊本大学の役割を果たすであろうと思われた福島医科大には山下俊一「閣下」が副学長として赴任。一説には100億円の新病棟建設を約束しての紐付き天下りだと言われている。
 福島県立医科大学の医師100人が退職との情報が出た。福島県内の医師128人退職の間違いではないかとの報告もあるが、私は「福島医科大の職員も含めて100人の退職者」だと考えている。少なくとも福島県下で多数の医師が辞めているのだから、福島医科大でも多数の退職者が出ているのだと推定される。
 例の佐久間氏インタビューで眼からの出血と放射線の影響を認めた医師が、次に診察に行ったら辞めていたという発言があった。放射線障害に起因する疾病を認めない情報統制に従う医師だけが福島県に残されており、良心に従って放射線による影響を認めた医師は強制的に解雇させられている可能性がある。また、福島県民が県外の病院にかかろうとしたら、福島県で診察してもらって下さいと診察拒否された事例も報告されている。一種の棄民政策である。
 つまり、水俣病熊本大学が果たした役割は、福島県立医科大学には望めないということだ。しかも、瀬戸教授の告発によると、
東京電力は、福島第一原発で作業員百数名が行方不明となっていると報告していますが、あれは嘘です。
 実際は、放射性物質の廃棄に伴って強い放射線に曝され、心筋異常を起こしてしまい命を落としています。また、その方々は福島県立医科大学に『放射線障害研究用検体』として徹底的に管理されています。】
ということだ。
 産官学による情報隠蔽により福島県民の放射線障害による被害は拡大することになる。少なくとも福島県から外へ非難する事を御薦めする。社会保険と住民票を福島県外に移すだけでも、「人権が担保」される可能性が高くなるだろう。

 ちなみに、ハーメルン板垣英憲が東北大に運び込まれ〜と撹乱情報を流している。