「エートス運動」に反対してくださった教授様がお一人様もいらっしゃ

1.大槻名誉教授がエートス運動に疑義を呈する。
 大槻名誉教授がブログでエートス運動批判を行ったが、それについて多数の批判コメントがついたので、後に撤回・削除している。
抜粋すると、(*1)
 『エートス運動』はチェルノブエリ原発事故でも活躍した運動だった。曰く、『実用的放射線防護文化の構築』。子供たちの被ばくで悲惨な状態にあったベラルーシで進められたのだった。そこでは良心的な医師や物理学者を中心とした子供の被ばく者を救おうとする運動と明確に対立した。当時、この医師、物理学者のグループの中に私の友人もいたことから日本の側からもこのグループに賛同して機材や募金の協力を行った。エートス運動はこの学者グループを『敵対者』と見なして攻撃した。
 つまりエートス運動とは『実用放射線防護文化の構築』なのだ。『実用放射線』とは何だ?それは『少々の放射線は日常的なものでそれに慣れろ』というのだ。これは例の
右翼都知事候補 田母神氏の『少々の放射能は体に良い』という主張と似ているし、つながりもあるのだ。
 福島におけるエートス運動に騙されてはいけない。
転載終わり
と、かつての歴史的な経緯を踏まえてエートス運動批判を行った。

 結局撤回したではないかと言われれば、その通りだが、かつて子供の被曝を救おうとする学者グループをエートス運動が攻撃したことは、私にとって目新しい事実である。

2.エートス運動は単に住民を安心させる為の運動では済まない所が怖い。
 福島のエートス主催者である安東量子氏(本名・鎌田陽子)は竹野内さんをツィッターの書き込みで刑法第231条侮辱罪で刑事告訴、これが受理され福島県警が捜査、書類は検察に送られた。どう考えてもわざわざ警察が捜査するような案件ではない。それをなぜ受理したのか、なぜエートス運動で偽名を使っているのか、批判者をことごとく責任追及するのはなぜか。
 ちなみに、安東氏はコリン・コバヤシ氏の著書「国際原子力ロビーの犯罪」を元にした東京新聞の取材や、エートスに否定的な見解を述べた上杉隆氏にも削除要請や批判を行っている。挙句には「カレイドスコープ」というブログに対して、【警察に対応してもらう】と宣言している。
 安東氏自らが悪いことをしている自覚があり、異様なまでの対抗処置を取らせていると考えるのが妥当であろう。
 事は数十万・数百万人の命にかかわることである。一定量の被曝を許容させるような運動は、被曝による疾病や死者の増加を発生させる可能性があるのであって、批判されてしかるべである。
 両者が言論で争うべき本件に関して、国家権力が批判者を弾圧するような態度で臨んでくるのを見て、私は背筋がぞっとした。この国は棄民政策を遂行しているのではないかと疑念がますます深まった。そして、この案件を契機にして、ネットへの弾圧が加速していくのではないかと予見される。
 はっきりいって、世論全体に対するネットの影響力は、既存の媒体に比べてそれほど大きくない。圧倒的多数の人民はテレビや新聞の情報を鵜呑みにして生活している。ネットごときは放っておいても大勢に影響がない。ではなぜ、ブログを書くのかといえば、後々、その当時を生きた人たちが何を考えたのか書き残す必要があると考えているからだ。何も感じずに死んでいった、というわけではないよ、ということだ。

3.アポロ計画で持ち帰った月の石に疑問
 今回の件、大槻教授らしいと思った。大槻氏は以前月面着陸にも疑義を呈している。博論が放射線による対物影響を研究する内容だったようで、月の石は放射線の影響が見られずタダの石だったと主張している。(*2)
【日本にもアメリカのお情けでこの石の一部が『配達』されました。東大の物性研究所がこの石を受け取り、私の大学院の友人もこの石を嬉々として研究し始めました。しかし、この石は研究すればするほど『ただの石』でした。友人たちは研究成果が出ないままでした。彼等の将来は台無しにされました。】転載終わり。
月の石がタダの石だったからだといって、月面着陸していない絶対的な証拠にはならないが、疑惑は深まる。

 私は中判カメラ「Mamiya RZ67」で写真を撮っていた時期がある。そのマミヤのカメラはハッセルブラッドを元にしている。アポロ計画で使われたカメラはハッセルブラッドの中判カメラである。特注品ということなのだが、表面に銀をコーティングしただけのようである。基本的な構造や使用方法は同じである。
 アポロ計画ではポジフィルムを使っている。ポジフィルムはラティチュード(適正露光量)が狭い。露光量が半段ずれると、現像時に色彩が適正に出ない。アポロ計画のカメラは絞りはF22固定、シャッタースピードは4段階切り替え、ファインダーは無しで、「おヘソ」のあたりに抱えてシャッターを切る。写真撮影中の映像が残っているが、「グラック・グラック」と話ながら、パシャパシャと撮影している。今時のフルオートのデジカメならいざしらず、被写体上で露光計を使って測光しなければ、まともな写真はとれない。そもそもファインダーも覗かないで、プロがスタジオで入念にセッティングして撮影したような写真が取れる事自体がおかしい。ゴルフに行って、全ホールでホールインワンだった、というような話しである。
 だから、私は月面の写真を見て、おかしいと分かった。これはスタジオで撮影されたものであると判断できた。私はスタジオでの人物撮影、物撮影の経験もあったので、ある程度写真からライティングを推測できた。
 そこで、月面着陸の写真集をプロのカメラマンに見せた。逐次、ライティングやレタッチ修正の箇所を指摘してくれた。ポジフィルムを使ったのはレタッチのしやすさを考慮したのではないかと述べた。最大の疑問は「感光した跡がない」という点であった。その人は富士フィルムから新しいフィルムのプレゼン用にタイのプーケットで撮影した事があり、帰国時にX線の手荷物検査から撮影済フィルムを外して貰うように交渉したが、911の後だったので、スキャンされてしまったそうである。つまり、そのぐらい感光には気を使うのに、宇宙線に晒されたはずのフィルムに感光の後がない、と指摘していた。
 元KGB職員だった人物もテレビ番組で、カメラに宇宙線を遮蔽する箱がないので、すぐに嘘が分かったと述べている。

 おおよそ、自分の得意な分野から、アポロ計画を調べてみれば、おかしなところが満漢全席なのは明白なのである。追求する人たちもいるにはいるが、極わずかである。ネットではまともに検証しないで、月面着陸を否定する人たちを嘲笑する人たちだらけなのが、現実である。

 サターンVロケットはH2Aロケットと公表されている規格上の比推力は同等である。H2Aロケットは3段とも水素エンジンだが、サターンVの1段目はジェットエンジンだ。自重が重くサターンVの打ち上げ能力はH2Aよりも劣ると考えられる。アポロ計画では4日で月軌道に到達しているが、H2Aロケットが打ち上げた「探査船かぐや」は22日で到達している。アポロ計画の月面探査線の重量は10t余であるが、かぐやの母船「おうな」は100kgであり、かぐや自体は1kg程度である。しかも、かぐやは着陸することもできず、最後は月面に衝突している。
 挙句にはアポロ15号ではバギーを降ろして、月面で運転したことになっている。

 アポロ13号はトラルブを起こして、着陸せずに帰還したことなっているが、途中軌道修正を計算尺で行っている。計算に基いて軌道修正のために噴射を行ったことになっている。そんな事は無理だ。

 月面に反射板がおいてあるというが、コーナーキューブ型の反射板サイズは直径45cm程度のようだ。それに対し、距離測定用に月面に放射されるレーザーは拡散のため、月面上で直径4kmになる。
 私の住んでいるふじみ野市に反射率の高いちゃぶ台を一つ置いた程度の話しであって、月面の反射率は6%程度のようだから、全反射光に比べて反射板の返す光量はほぼ無視できる。おそらく反射板すら設置されていないと思われる。

 月面探査線の無線出力は10w程度(要検証)とされるが、27万Kmの伝搬力があるのか疑問である。

 かぐやの月面写真を秋葉原UDXのイベントで見た。レーザー光を使って、高度差を算出して演算した風景写真があったのだが、今まで見たこともない凹凸に溶岩が走った後と思われる筋などが刻まれていた。
 アポロ計画の写真はどれみても、「月の砂漠」の風情である。かぐやの写真とはまるで違うものである。

 宇宙線の影響もある。宇宙線そのものによる被曝と、高速の陽子である宇宙線原子核に衝突すると、陽子や中性子原子核の破片が飛ぶ。これを二次宇宙線と呼び、それによる被曝が発生する。
 地球上を二層に取り巻くヴァン・アレン帯内部での被曝もあり、有機生命体が外宇宙へ出ることは不可能である。 宇宙ステーション軌道は最低高度278km、最高高度460kmの範囲であり、ヴァン・アレン帯内帯は赤道上高度2,000〜5,000kmに位置する帯で、外帯は10,000〜20,000kmに位置する帯であり、その宇宙ステーションはヴァン・アレン帯の影響を受けない。日本人宇宙飛行士が宇宙ステーション長期滞在について「(被曝の)人体実験です」と答えている。

 と学会では宇宙線は人体を透過するので大丈夫だとしているが、それは間違いである。と学会自体が反原発著述業の広瀬隆氏対策として作られた組織だと言われている。

 小惑星探査線「はやぶさ」を飛ばすにあたって、研究調査結果が上がっている。融点が3000度を超えるカーボンを使ったカプセルで、小惑星の試料を搭載した帰還船で大気圏突入を行っている。
 スペースシャトルの耐熱外壁タイルってセラミック系で、突入時の音頭は2200度程度、はやぶさは2700度程度、アポロは突入速度からその中間だと推測される。
しかし、アポロ往還船はステンレスの外装に内部はアルミである。融点は1600度弱である。フェニール樹脂が塗装してあって、気化熱で温度を抑え、突入終了時に「フェニール樹脂は丁度揮発して無くなった」としているが、伝導熱の他に放射熱があるので、船の中はかなりの温度なる、という以前に融解するはずだ。
 だが着水後、引田天功のように「涼しい顔」で宇宙飛行士は登場する。

3.ふわふわしすぎな月面映像
 「宇宙大戦争」(1959年)(*3)という映画がある。ワイヤーアクションを駆使して月面での人体の動きを表現している。撮影現場では人体がふわふわして移動することに対して、円谷英二特撮技術監督と役者が揉めたとも言われている。映画を見てみたが、アポロ月面映像よりはふわふわしていない。アポロの方はもっと極端にふわふわしているし、いかにもワイヤーで釣っている挙動が随所に見られる。挙句には釣っているワイヤー自体が映像に写っている。
 アポロ月面映像はスタンリー・キューブリックが撮影したとも言われているが、ワイヤーアクションは円谷英二特撮技術監督と補佐する人員が撮影したと噂される。1968年に円谷プロが撮影を手伝ったのではないかとの疑惑があるのだ。
 1970年、円谷英二氏死去、わずか3年後の73年2月に英二氏の息子で二代目社長になっていた円谷一(はじめ)氏が亡くなる。他に特撮技術関係者が無くなったり、記憶喪失状態で見つかったなどという話もある。

4.大槻教授に続く人はいるか?
 とにかく何事も検証が必要である。本当は学術界が事実や真実の追求を公平公明な観点から、常に行うべきなのだが、どうやら、学会というのは合議制というか、「空気を作って、その空気を読む」ような場合が多いようだ。空気を醸成するのはカネの流れであって、国家予算の分捕り合戦である。
 武田邦彦教授は原子力安全委員会で委員を務めていたこともあるが、現在は脱原発論者である。竹田氏の告白によると、9億円弱のお金(研究費も含めて?)を受け取ってきたと述べている。まだ、40代だったら、研究費が欲しいので脱原発の主張はしなかったとも言っている。ある意味正直な人ではある。
 ただ、カネで真理がネジ曲がってしまうようでは困る。カネの影響を受けない人たちによる検証が必要なのは確かなのである。
 日本国憲法第23条学問の自由により、教授職の発言は一般人よりも保障されていると解することができる。社会的な不正義に対し、自らの知見に基づき発言する義務を一定程度課されていると解釈することもできる。大槻教授に続いてエートス批判をする学術系の人が出現することを望む。


(*1)大槻義彦の叫び「福島被災地での『エートス運動』、東電と国の責任を免罪、騙されれる住民」が話題に…
http://togetter.com/li/634917
(*2)大槻義彦の叫びアポロ月面着陸
http://29982998.blog.fc2.com/blog-entry-261.html
(*3)宇宙大戦争
http://summaars.net/uchudai.html
[アポロ 2013年版] 人類は月へ行っていない!(宇宙の放射線には耐えられない!)
http://www.youtube.com/watch?v=cjS-tu20uP0