脱原発風味な被曝推進保坂展人世田谷区長

 脱原発派と評されている保坂区長だが、被曝を避ける努力をしている様子が全くない。女川や岩手県の瓦礫焼却を受け入れ、子どもたちを川場村や日光へ送り込んでいる。もっとも世田谷自体も汚染されてはいるのだが、川場村や日光の空間線量は世田谷よりも高い。自然が豊富なところで林間学校を行うという趣旨ならば、線量の低い甲府盆地などいくらでも候補地はあるはずだ。もしくは中止するという決断もありうる。
 ソ連ではチェルノブイリ事故が起きた時にウクライナの子どもたちをロシアへ一時的に避難させた。東京の空間線量はウクライナの首都キエフに相当すると言われている。
 世田谷区にある世田谷清掃工場及び千歳清掃工場周辺での線量が特に高い。

東京都世田谷区弦巻5丁目 6.08μ/Sv
http://inventsolitude.sblo.jp/article/85338449.html

 2011年10月、東京都世田谷区八幡山1丁目9−4のスーパー「パワーラークス世田谷店生鮮の館」脇の歩道で110μSv/hの高い放射線数値が観測された。パワーラークスは【千歳清掃工場】から東方500mぐらいに位置する。
 以前、クローズアップ現代で特集された「都市濃縮」という現象だと思われる。焼却場で焼却された物についていた放射能が、煙突から排出され、雨水で叩き落とされて、排水回りに集積されたと考えられる。
 結局、ラジウム瓶ということにされてしまったが、「嘘も方便」というが、汚染源を他のモノに転嫁しても、放射能は無くならない。

世田谷区芦花公園で高い放射線量測定。9.999μSv/h(千歳清掃工場の近く)
http://www.youtube.com/watch?v=PLfKp_-4Xfs
続推論世田谷ラジウム瓶問題
http://d.hatena.ne.jp/Takaon/20111103
世田谷区スーパー敷地で170μSvを測定。
http://d.hatena.ne.jp/Takaon/20111030
世田谷区八幡山放射線源高濃度濃縮過程を推測する
http://d.hatena.ne.jp/Takaon/20111104

 清掃工場の排煙によると思われる放射能汚染が発生したにも関わらず、世田谷区は宮城県女川や岩手県の瓦礫を引き受けて焼却処分を行った。もっとも、世田谷区自体が汚染されており、区内から持ち込まれる廃棄物の量に比べたら、被災地から引き受けた量はそれほど多いとは言えない。だが、女川の汚染度は高く、遠方から輸送して、わざわざ「高級住宅地」のど真ん中で焼却処分する必要性はない。
 プルトニウムの摂取許容量は経口摂取に比較して吸引摂取は5000分の1である。微粒子に付着したプルトニウム吸い込んだ場合、肺胞から血管に直接取り込まれ、造血細胞を攻撃して白血病を引き起こす。経口摂取の場合はある程度重金属として体外へ排出される。だから、燃やしてはいけないのである。プルトニウムの対人毒性は極めて高い。しかも、東電発表ではキュリウムも放出されたとされている。アメリシウムも放出されたであろう。これら超ウラン物質が瓦礫に付着していた可能性は高い。既に瓦礫を燃やしてしまって、皆で吸い込んでしまった。環境中のバラまれた放射能は、植物に付着して、それが廃棄物として清掃工場へ持ち込まれ、煙突から放射能が排出されるということを繰り返し、人々の肺へ取り込まれる。結局、アスベストが検出されたということで焼却は最終的に中止になった。
 余談ではあるが、アスベストが直接肺気腫を引き起こすのではなく、肺に留まったアスベストを母体にして、α線核種が長期間留まることによって肺気腫を起こしているのではなかろうか、という指摘がある。


世田谷の清掃工場で水銀とアスベストが検出
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2138.html
世田谷清掃工場
http://www.union.tokyo23-seisou.lg.jp/kojo/setagaya/
平 成 2 3 年 6 月 2 7 日
東京二十三区清掃一部事務組合
放射能測定結果及び焼却飛灰の一時保管について
http://web.archive.org/web/20110723112557/http://www.union.tokyo23-seisou.lg.jp/topics/oshirase230627.pdf

 世田谷区では例年川場村で小学生向けの移動教室を実施している。川場村の汚染度は南相馬市級であり、中止もしくは別の場所で実施されるべきなのだが、世田谷区と川場村における縁組協定により、中止が難しい事情があるとの指摘がある。
木下区議のブログによると
「毎年6000名余の小学生と教職員の川場村移動教室は、受け入れる運営会社の毎年の売り上げが6億6000万円、区の毎年の指定管理料が3億6000万円という規模からいっても、大きな経済ユニットであることが分かる。」
ということで、動く金額が大きいので、中止の判断が出来ないのではないかと推測される。しかし、小学生をわざわざ遠方の汚染地域に送り込む必要はない。2012年に除染したとされるが、「なかのビレジ」と「ふじやまビレジ」の敷地内だけに留まっている。
しかも、川場移動教室を考えよう掲示板によると
「移動教室中の食事とお茶は、すべて(なかのビレジに宿泊していても)ふじやまビレジの井戸水で調理されています。放射能の検査はされているようですが、下限値が高くお話にならないそうです。」
されている。普通の宿泊客は水道水のようだ。

川場移動教室、その経済的背景を見る
http://mutouha.exblog.jp/17875739/
保坂区長、放射線数値の高い川場村移動教室は安全との判断
http://blog.goo.ne.jp/setagayakugi-tanakayuko/e/39a08669762bb2c6cbdfcbd2b7614d03保坂区長は権力的に説明会を進めるな! 川場村からは撤退を! 予算委補充質疑
http://mutouha.exblog.jp/17577887/
川場移動教室を考えよう
http://kawaba-kangaeru-hogosha.jimdo.com/%E6%8E%B2%E7%A4%BA%E6%9D%BF/

 世田谷区の給食で出される明治乳業の牛乳で福島県産が使われている。しかも、明治は原乳のセシウム汚染を隠蔽していた。
 私はこの件を知ってから牛乳を飲むのを止めた。豆乳に切り替えて飲んでいたが、発酵させたり、豆腐の様に加工しない大豆は体に悪いということで、豆乳も止めた。
 数ヶ月前、実家に明治の販売員がセールスに来たが断った。販売員はありとあらゆる効用を述べていたが、反論しようかと思ったが止めた。販売員は何も知らないだろう。ただし、経営幹部は毒物混入製品を販売しているので、何らかの社会的責任を負っていると推定できる。本件は追求されてしかるべきだ。

平成24年度学校給食用牛乳に関する対応
http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/104/140/1821/d00040037.html
学校給食用牛乳の産地に福島県産を使用
世田谷区の学校給食「牛乳は飲まない方が安全です」
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-1956.html
都内の給食の牛乳ー不誠実な明治乳業
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-1081.html
2月21日、乳業大手の明治の原乳が放射性セシウムで汚染されており、さらにその事実を隠蔽していたことが東洋経済社より明らかにされました。
http://blog.livedoor.jp/hardthink/archives/51915516.html

 保坂区長は区長選立候補の際に「311で覚醒した」という趣旨の事を述べていたが、どこをどういうふうに覚醒したのか。被曝推進区長としての職務遂行の精神に目覚めたという意味なのか。
 世田谷区の電力購入先を東京電力からPPS(新電力=特定規模電気事業者)に変更して、「脱原発」と謳っているようだが、PPSは東京電力の送配電網を使った時、電源開発促進税が加わる。電源開発促進税という原子力にかかわる税金を発送料金の中で負担している。
 世田谷区は電力購入先を変更したことによって支出を減らしたが、世田谷区の住民税は増税となっている。区民としては何ら経済的利益を享受していない。
 結局、有権者を「脱原発風味」でだまくらかして、区長の座を手に入れただけではないか。支持者は脱原発・脱被曝を願って、資金や労力で支援し、投票したのではなかったのか。期待を裏切り、なんら被曝を防ぐ政策を執れない保坂区長は詐欺師と言われても仕方ない。

都議会議員 樺山氏の突然の死 自殺と判断されたが憶測を呼んでいる
http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/9f6a2d84260fbfc8458cd91530b59322
葛飾区内の空間放射線量測定結果をブログで公開していた。