関東を未曾有の大地震が襲う


1.震度5弱で設置された官邸連絡室の怪
 5日午前5時18分に地震がありました。当地、埼玉県ふじみ野市も揺れて、震度4の発表がありました。先に縦揺れがやって来た後に横揺れが来るという、直下型タイプの揺れ方をしました。グーグルアースで細かく震源地の緯度と経度を見てみると、北緯35.0度 東経139.4度といったら三崎半島の先端の真南で、距離として一番近いのは房総半島であるとの指摘があります。
 震源の深さが約162キロなので、どこの地下とも言えるので、誤差の範囲とはいえ、呼称は千葉房総沖地震と呼んだほうが実態に近いとは言えます。なぜ、伊豆大島近海と発表したのか疑問が沸きます。
 また、2月の大雪ですら、官邸連絡室を設けなかったのに、地震直後に官邸連絡室を設けています。
『東京23区で震度5弱以上の観測は東日本大震災が起きた2011年3月11日以来。政府は首相官邸の危機管理センターに官邸連絡室を設けた。』
と報じられております。
 地震そのものの被害は報告されておらず、電車の一時運転見合わせは、遅延程度であったにも関わらず、政府は「官邸連絡室」を設けた訳です。
 311の夜10時頃、NHKラジオが「福島第一原発1号機全電源喪失により、全閣僚が官邸地下1階に集められました」報じたのを、思い出します。
 つまり、政府・官邸は大地震到来を予測しているのではないかと、推測されるのです。
 ■ 311の時は
2011年03月09日 20時28分 三陸沖        5.2 2 約10km
2011年03月10日 01時58分 岐阜県美濃中西部 3.3 1 約10km
2011年03月10日 07時12分 房総半島南方沖  5.2 3 約80km 32時間後に311
の経緯を辿りました。
3月9日の地震に対して、東北大地震・噴火予知研究観測センターの松沢暢教授(地震学)は
「今回の発生によって、複数のアスペリティが一気に壊れ、宮城県沖地震がより強い地震になる危険性は低くなった」
との見解を述べています。
http://www.jwn.ne.jp/kn/article/2011/0334_004575.html
 その後すぐに311が発生したわけで、全くの見当違いであったわけです。311後は御用学者に御用媒体による虚偽誘導が盛んに行われました。現在も行われております。本日の地震についても、大地震には繋がるものではないと報道されていますが、信ずる者は死に至るのであって、真逆に考えたほうが確率的には正解率が高いと思える程です。

2.想定される地震は千葉房総沖か千葉東方沖か、伊豆諸島沖なのか?
 本日(5月5日)の地震は地理的には千葉房総沖ですが、最も切迫性が高いのは千葉東方沖だと言われています。
1つは千葉東方沖日本海溝のプレート境界の、東北地方太平洋沖地震震源域に隣り合った南側の領域、茨城県沖南部から房総沖にかけて発生する地震  1677年延宝房総沖地震が該当?揺れについては、震源領域が近い分、関東平野では3.11を一回り上回る強さの揺れがありえます。スマトラ沖地震の経緯を考えると、この地震が本命でしょうか?
2つ目は、相模トラフの東側、外房領域で発生する地震 1433年永享地震が該当? 9m近い歪みが蓄積。
3つ目は、伊豆・小笠原海溝沿いのプレート境界地震 1605年慶長地震が該当? 西之島噴火が噴火中。
1と3の連動 M9もしくはそれに準ずる規模の地震もあり得ると思います。
 津波は、特に九十九里の平野部では、延宝(1677年)・元禄(1703年)の両地震でかなり内陸まで浸水しています。3.11の仙台平野を呑み込む津波の空撮映像を思い出しながら、対応する必要があるでしょう。

 貞観地震以降、三陸沖→関東→西日本の順で地震が発生するサイクルを繰り返していますが、かならずしもその順番ではないようです。基本的に数年から十数年の間に、三陸沖・関東・西日本で地震が発生しています。地震年表を見ると、岐阜県での地震が多いのが目につきます。当時の人口密度も影響していると思われます。恐らく、千島列島や伊豆諸島沖、沖縄諸島沖などでも大なり小なり似たような関連性を持って地震が発生してきたと思われますが、史実として残っていないのでしょう。
 今回の東日本大震災貞観地震になぞらえる向きもありますが、むしろ「天正の大地震」を阪神淡路大震災に置き換えて、以後の推移を年表と突き合わせると類似点が見いだせるような気がします。

3.地震年表
869年7月9日 三陸貞観地震 M8.7以上 宮城県沖・三陸沖南部海溝寄り・福島県沖・茨城県
宮城県沖から茨城県沖にかけての広い範囲に地震津波の被害を与えた)
878年11月1日 相模・武蔵地震 M7.4 神奈川県西部
(相模(神奈川県)、武蔵(東京都・神奈川県の一部・埼玉県)が特にひどく、5〜6日震動が止まらなかった。)
887年8月26日 仁和地震  M8.0-8.5 和歌山県南方沖M9クラスの超巨大地震の可能性
(東海・東南海・南海の3連動地震であったことはほぼ確実とされていて、1707年の宝永、1361年の正平と並ぶ規模の巨大地震
1096年12月17日 永長地震 M8.0-8.5 遠州灘 2年3ヶ月後に南海地震が発生
1099年2月22日 康和地震 M8.0-8.5 和歌山県南方沖
1361年8月3日 正平地震  M8.3-M8.5 和歌山県南方沖 南海トラフで発生した最大級の地震の一つ
1408年1月21日 応永地震 M7.0-8.0 和歌山県南方沖
(わずか50年足らずで南海トラフでM7以上の地震が発生した。特異的な地震)
1433年11月7日 永享地震 M7.0以上 相模湾 相模トラフの外房領域で発生した?
1498年7月9日 明応南海地震M8以上? 四国沖 南海地震であった可能性が高い
1498年9月20日 明応東海地震 M8.6 遠州灘 
紀伊半島から房総半島にかけての沿岸の地方と、甲斐(山梨県)で揺れ)
1586年1月18日(天正13年11月29日)「天正の大地震」 M7.8-8.5 岐阜県美濃中西部 
(史上最大の内陸地震、M8超の巨大地震とみられる。)
1596年9月1日〜6日 (文禄5年閏7月9日〜14日)慶長伏見地震伊予灘
西日本〜九州で、同時多発直下型大地震、いずれもM7後半クラ
1605年2月3日 (慶長9年12月16日)慶長地震 M7.9-8.5 津波地震 地震像については不確定
伊豆・小笠原海溝付近での巨大地震M8.4の説有り。房総沖巨大地震南海トラフ超巨大地震が同時連動?) -
1611年9月27日 (慶長16年8月21日)慶長会津大震災―M7.7
1611年12月2日 (慶長16年10月28日) 慶長三陸地震 - M 8.1-9.1。
(プレート境界とアウターライズ型の2つの地震が時間差で発生か。千島・色丹沖の震源と連動した大地震津波だったとする説もある)
1614年11月26日 (慶長19年10月25日)慶長関東甲信越同時多発巨大地震  M 8.8
(被害記録は広い範囲に及ぶ大地震にもかかわらず史料が少なく実体不明な歴史地震
1677年4月13日 延宝三陸地震 延宝八戸沖地震 青森県東方沖 M7.9-8.2  1968年十勝沖地震に類似
1677年11月4日(延宝5年10月9日)延宝房総沖地震(関東東方沖)M8.0-8.5 房総沖日本海溝寄り
(関東地方太平洋沖巨大地震
1678年10月2日 延宝宮城県沖地震 M7.5以上? 宮城県沖あるいは三陸
1703年12月31日午前2時ごろ 元禄関東地震(千葉県南東沖) M7.9〜8.2 相模トラフ最大の巨大地震
(1923年関東地震と似ているが、津波や隆起量は元禄地震のほうが大きかった。相模トラフのM8を超える巨大地震とみられる。)+富士山噴火
1707年10月28日 宝永地震 M8.8前後 和歌山県南方沖 有史以来、南海トラフでは最大級の巨大地震
1763年1月29日 宝暦十勝沖地震 M7.9〜8.2 青森県東方沖 1968年十勝沖地震と同タイプの地震
1793年2月17日 寛政地震 M8.0〜8.4 三陸沖 東北を中心に震度6以上の揺れと津波が襲来
1854年12月23日 安政東海地震 M8.4 遠州灘 東海を中心に大きな被害…32時間後に南海地震
1854年12月24日 安政南海地震 M8.4 和歌山県南方沖 東海地震の32時間後に発生
1855年11月11日午後10時ごろ 安政江戸地震 M7.0-7.1 東京都23区 首都直下としては史上最大
1856年8月23日 安政八戸沖地震 M7.9〜8.3 青森県東方沖 1968年十勝沖地震と同タイプの地震
1891年10月28日6時38分 濃尾地震 M8.0 岐阜県美濃中西部 日本最大級の内陸地震
1896年6月15日 19時32分 明治三陸地震 M8.5 三陸沖 断層の変異が大きい津波地震
1923年9月1日11時59分 関東大震災 M7.9〜8.0 神奈川県西部 日本史上最悪の被害を出した地震
(相模トラフでは1703年にもM8.2の元禄地震が発生していて、200〜300年の間隔でM8級の巨大地震が発生しる)
1933年3月3日 2時31分 昭和三陸地震 M8.1 三陸沖 広範囲で震度5の揺れと三陸沿岸で大津波
1938年11月5日17時43分 福島県東方沖地震・塩屋崎沖地震M7.5 福島県
福島県沖では最大規模の地震 大きい余震多数)
1944年12月7日 昭和東南海地震 M8.0 三重県南東沖 東海三県で大きな被害
1946年12月21日04時19分 昭和南地震 M8.0 和歌山県南方沖
1958年11月7日7時58分 択捉島地震 M8.1 択捉島南東沖 
(プレート内で発生した、「スラブ内巨大地震」)
1963年10月13日14時17分 捉島沖地震 M8.1 択捉島南東沖
(プレート境界で発生した巨大地震 余震でもM8の津波地震
1968年5月16日9時48分 十勝沖地震 M7.9 青森県東方沖 三陸沖北部で繰り返し発生する巨大地震
1994年10月4日22時22分 北海道東方沖地震 M8.2 北海道東方沖 プレート内で発生した巨大地震
1994年12月28日21時19分 三陸はるか沖地震 M7.7 三陸沖 八戸市で被害
1995年1月17日5時46分 阪神淡路大震災 M7.3 兵庫県南部地震直下型地震」としては戦後最悪の被害
2003年9月26日04時50分 十勝沖地震 M8.0 十勝沖のプレート境界で発生した巨大地震
2011年3月11日 M9.0 東日本大震災 三陸沖・東北地方太平洋沖
2012年12月07日17時18分 三陸沖 M7.4 今後もM8クラスの地震が起こる可能性

4.相模トラフの東側に空白域
1293年 永仁鎌倉地震  西側
(202年間)
1495年 明応関東地震? 西側?
(208年間)
1703年 元禄関東地震  西側 + 東側 ※連動型
(220年間)
1923年 大正関東地震  西側
相模トラフ西側に関しては、200年程度のかなり綺麗な再来間隔(周期)が見えて来ます。この再来間隔が有効なら、今世紀中の地震の心配はあまりないでしょう。問題は東側で、場所柄記録が乏しいこともあり、元禄関東地震以前の発生状況がよく分かりません。少なくとも現時点で、最新の元禄地震の活動から310年が経過しています。
1433年  永享地震
(270年間)
1703年 元禄関東地震
(310年間)
2014年 平成外房地震
相模トラフ東側、千葉房総半島エリアで候補となる怪しい地震は1433年に発生し、南関東で震害があり、東京湾津波らしき現象が記録されているものの、 肝心の外房太平洋岸の被害状況が不明です。ただ、この1433年の地震が仮に東側の領域の地震だったとすると、1703-1433で270年間という再来間隔が浮かび上がります。

5. 延宝房総沖地震の再来?
 1677年千葉県房総沖を震源とする延宝房総沖地震で発生した津波の高さが、同県銚子市の沿岸の一部で約17メートルに達していたとの報告がされています。巨大な津波を引き起こす地震は、断層面積も広大となるため、破壊に時間がかかる=揺れの継続時間が長くなります。1分以上経っても終わらない長い地震の時は、津波が来る前提で行動するべきです。延宝房総地震はとても揺れが小さいのに巨大な津波が発生した特異な津波地震(明治三陸地震と同じ)でした。揺れの強さよりも、継続時間の長さに注意する必要があります。
房総半島、延宝年間に17メートルの津波 東北学院大など解析 2014/5/4
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0400C_U4A500C1CR8000/
平成関東大震災は M8以上の巨大地震になる
http://youtu.be/qeZrDRr-wIg
元禄関東地震以来、大きく動いていない、 房総半島沖の地殻歪みは極限に達した。 大正関東大震災は歪み6mで起きた。 房総半島沖付近には9m近い歪みが蓄積済みである。 「首都圏に、経験したことがない揺れが、来るだろう」 と指摘。
やはり房総半島沖はかなり危険に近づいています。
http://blogs.yahoo.co.jp/turisukisan/64055750.html
延宝房総沖地震津波の千葉県沿岸〜福島県沿岸での痕跡高調
http://sakuya.ed.shizuoka.ac.jp/rzisin/kaishi_22/P053-059.pdf
延宝房総沖地震(えんぽうぼうそうおきじしん)
http://p.tl/Qmpx
約半年前には三陸沖北部が震源と推定されている延宝八戸沖地震があった。
房総沖の巨大地震 津波が沿岸部都市を瞬時にのみ込む可能性
http://www.news-postseven.com/archives/20130115_165615.html
大震災“的中”の博士「関東近海でM9」と警告!
http://news715.blog41.fc2.com/blog-entry-311.html
2011.3.11 ウェザーニュースSOLiVE24 地震発生直前→地震発生
http://www.youtube.com/watch?v=lrAV-qzBkwU

6. 伊豆・小笠原海溝沿いのプレート境界地震も切迫?
今まで、謎だった、1605年 慶長巨大地震の正体について、伊豆・小笠原海溝での巨大地震という説が浮上しました。2013年10月の地震学会で、石橋克彦・原田智也博士らは、慶長地震南海トラフのプレート境界型地震ではなく、 伊豆・小笠原海溝付近での巨大地震 M8.4以上を仮定すると 慶長地震での、関東地方沿岸から九州地方沿岸まで、 日本列島の半分を襲った、巨大津波の再現ができると指摘しました。
この慶長地震は、古文書などの記録から、 関東地方太平洋沿岸に10m以上の巨大津波が襲来し、 東海地方〜紀伊半島の太平洋沿岸、四国地方沿岸、九州沿岸でも、7mクラスの大津波が襲来と推定されます。日本が今の25%だった人口だった当時で、2万人近い溺死者が出たと言われています。

 静岡大学生田領野助教地震学)2013年秋季 日本地震学会での報告 では、1900年から2010年までの過去111年間のデータから 日本付近で、マグニチュード(M)9クラスのひずみが蓄積されていると
考えられる地域は、3箇所と推定。
北日本の太平洋側(岩手県沖から千島列島沖)
・房総半島南東沖から伊豆諸島:小笠原諸島(伊豆小笠原海溝
・南西諸島:九州沿岸から先島諸島
 伊豆小笠原海溝地震の切迫性を指摘しています。
東京湾は、伊豆小笠原海溝に向けて開いていますので、東京湾奥の都心でも大津波が懸念されると思います。
伊豆諸島を震源とするM8.5クラスの巨大地震が起きた場合、関東地方南部は震度6強の激震に見舞われ、通信インフラが完全に遮断され、高速道路や鉄道網などの公共交通機関もことごとく麻痺します。おおよそ1時間で、3m以上の大津波東京湾沿岸を襲います。

西之島噴火は小笠原諸島沖巨大地震の前兆か!?村井名誉教授「東日本大震災前と類似する動きを観測。年末年始に大地震の恐れ」
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-1247.html

地震予想)
平成房総地震(仮称)
規模:モーメントマグニチュード8.5程度
震源域:茨城県沖南部〜房総沖〜(日本海溝のプレート境界)
強震範囲:関東平野のほぼ全域 ※東北地方太平洋沖地震の震度分布を南方へずらして推測
津波範囲:福島県浜通り茨城県沿岸、千葉県九十九里外房、伊豆諸島

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平成外房地震(仮称)
規模:モーメントマグニチュード8.1程度
震源域:外房沖(相模トラフのプレート境界)
強震範囲:おおむね関東平野の南半 ※大正関東地震の震度分布を南東へずらして推測
津波範囲:千葉県九十九里外房、伊豆諸島

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関東地方太平洋岸巨大地震 (仮称)
規模: モーメントマグニチュード8.6以上
震源域:茨城県沖南部〜房総沖南方〜伊豆諸島沖(日本海溝のプレート境界)
震度6以上範囲: 関東平野のほぼ全域。
東日本大震災の震度分布を、南方へずらして推測
巨大津波襲来範囲:
宮城県南部
福島県浜通り
茨城県沿岸、
千葉県九十九里外房、
千葉県内房東京湾沿岸部
神奈川県沿岸部
伊豆諸島

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平成関東地方南部沿岸超巨大地震(仮称)
規模:モーメントマグニチュードM9.1 震源の深さ 26km
震源域:茨城県沖南部〜房総沖南方〜伊豆諸島沖 ~相模トラフ連動
震度6強〜7の地域:
宮城、福島、東京23区内、茨城、千葉、埼玉、神奈川、
山梨、静岡、新潟、富山、石川、福井、滋賀、愛知、三重
以上の13都道県216市町村。
想定巨大津波襲来範囲:
茨城県沿岸、千葉県沿岸、福島県沿岸で30m〜20m
宮城県沿岸、東京湾内湾、愛知県沿岸、静岡県沿岸で18m〜10m
最大級津波は、横須賀の44m
想定 死者・行方不明者 約300万6000人。被害金額180兆円。