権力の在り処

1.都知事選における共産党の暗躍
 さすがの私でも小泉氏が都知事選に出馬となれば反対しただろう。しかし、出馬したのは細川氏である。自民党政権を倒し、「駐留無き安保」を提唱していた細川氏である。
 当初、私は宇都宮氏が出馬表明したときに、宇都宮氏で良いのではないか?と考えた。しかし、幾つか疑問があった。

 まず、検察審査会補助弁護士選出は、会長職権であり、陸山会事件で選出された東京第二弁護士会吉田繁實弁護士は麻生太郎オーナーの会社顧問弁護士だったとの指摘がある。当時の弁護士会会長は宇都宮健児陸山会事件の仕掛け人は麻生太郎内閣時の漆間巌官房長官だと言われている。

 元々、反原発市民団体は落合恵子氏へ立候補をお願いしていた所、宇都宮氏がフライングで東京新聞へ出馬表明したと言われている。宇都宮氏を支えている海渡弁護士と奥さんである福島みずほ氏は熱心に街宣応援していたが、福島氏は陸山会事件で「政倫審招致」繰り返し発言した人物である。社民党幹事長(当時)は問題ないと記者会見で発言したが、その日の内に福島氏は記者会見を行い、「政倫審招致」発言を行った。福島氏は仙谷由人のイソ弁であり、仙石氏は吉田繁實弁護士と同じ東京第二弁護士会所属。

 つまり、陸山会事件巡る対応を見る限り、宇都宮健児氏や共産党福島瑞穂氏は霞ヶ関側についた訳だ。
陸山会事件のウラには米国がいる」(EJ第3637号) (Electronic Journal) http://www.asyura2.com/13/senkyo154/msg/231.html

 第三次ナイ・アーミテージレポートを読む限り、脱原発とは、脱米帝支配であり、米帝に従属している霞ヶ関支配からの脱却行為そのものである。

 よくリベラル左派の人が社共の行く末を心配しているが、別に消えてなくなっても差し支えない。対米自立を目指すには消えてもらったほうが都合が良いぐらいである。
 官公系の労組は、ドラスティックな改革を望んでいない。対米自立を目指すとなれば、かなりの犠牲を覚悟しなければならない。しかも、その場合、統治機構内部で物理的な犠牲者が多数発生すると予見されるので、なおさらである。

 共産党社民党も、瓦礫焼却に賛成であるし、除染にも賛成である。瓦礫焼却や除染は経済産業省から環境省に逃げ込んだ5000人が遂行している。除染は無駄であることはチェルノブイリ対応で判明しており、国富を浪費させ被曝者を増やすだけである。また遠隔地への放射能汚染瓦礫焼却は、多大な疾病を発生させる。もっとも疫学差を埋めて行政責任を逃れるのが目的だとされる。社共は霞ヶ関には逆らえないのである。

 都知事選における宇都宮擁立は共産党が意図があったのは明白である。細川出馬を知った共産党が宇都宮擁立に動いたと言われている。これは噂であったが、都知事選直後、宇都宮は共産党幹部連中と満面の笑みで対面し、宇都宮はあたかも戦勝でもしたかのごとく、支援者の集まりで踊りを踊った。

(参考)
「 2014都知事選をめぐる市民運動の動き」(年表)
http://nonukes-tokyo.org/tagged/message

座間宮がれいの暴言↓
細川・宇都宮と直接会って話した俺のメッセージ!都知事選一本化の茶番や怪情報をのりこえ、僕ら無名の有権者の手に政治を取り戻せ!
http://www.youtube.com/watch?v=RRNUDqQxTF8
鎌田慧さんらが、今さら一本化のため宇都宮選対を訪問した件
http://www.youtube.com/watch?v=SCP39Fd2WjA
「偉そうな人が名前を連ねてます。だけどこの偉そうな人達は、全く世間知らずの世の中 分かっていない連中だってことが、もう明らかになってますね。」
「持論の述べているだけのバカ」

幾らなんでも座間宮には言われたくない。(^_^;)

2.内閣府の手足
 情報統制の中枢が内閣府であるのなら、御用媒体はその手足である。まさに、官民併せて一心同体であり、人民を誘導するのが主目的である。これに対してネットの伝搬力を使って人民は対抗しているのであって、いずれネットが御用媒体の威力を上回る日がやってくる。
 官邸前デモにおいて、当初はさながら半分ぐらいのプラカードはマスゴミ批判であった。私が国会記者クラブ会館へ怒鳴り散らした関係もあって、「シングルイシュー」となってしまった。内閣府の前は通行すらできなくなる一方で、国会前に独立して舞台が設置されたが、毎週金曜日国会前は共産党大会となった。であるから、他党の議員は罵倒されるのであって、細川夫人までもが罵倒されていたが、ひるまずに演説し終えたのは、さすがであった。
 内閣府原子力安全委員会を抱え、技術評価をする機能があるはずだったが、斑目委員長は原発過酷事故に対応できなかった。もっとも、吉田調書や事故調査を拝読すると全電源喪失した時点でゲームオーバーだったようだ。
 核燃に反対する人達には奇っ怪な事が起こる事は有名だったが、民間組織に工作を遂行するだけの意図も意思も無かったはずである。内調や公安関係が策を講じてきたはずである。本当に許せないと思う。
 皮肉なのは、マスゴミ様を支えてきたのは人民なのである。人民がお金を払うから、御用媒体は御用としての用を足せたのである。電事連の工作費や機密費やらで世論誘導は可能であったのだろうが、御用媒体の母体を支えたのは人民が貢いだカネである。

3.愚民様は第五の権力なのではなかろうか?
 立法・行政・司法が三権で御用媒体が第四の権力と言われている。他にも財界や米帝もいるが、第五の権力というのを挙げるのであれば、それはは愚民層なのではなかろうか?
 金融や産業の高度化によって職能の細分化が進んだ。自分の職分を超えて物事考える必要性が減った。また、社会の安定は危機感の喪失を産み、自然と社会全体のことを考えて討議する機会が減った。これが、核燃の遂行の培地となった。原発核燃政策に激しく抗った人達もいるが、殆どの人達は無関心であった。私も多少なりとも本は読んでいたし、反対運動にも参加したが、核燃絡みでは不審な事が起きることも知っていたので、殆ど黙っていた。であるから、私も戦犯なのである。デモに行っても
「免罪符を買ってるんですよ、マルチン・ルターもびっくり」
なんて自虐していた。
 福一事故で、正真正銘ゲームオーバーとなった。誰も信じないと思うが、2011年14日6時ころには二号機格納容器爆発、四号機の爆発炎上があって、11時1分に三号機燃料プールが爆発して、終わりが始まったのである。平家の落人よろしく、逃げれる人は西日本へ移住するべきである。

 話は変わるが、脚本家である辻真先氏の証言によると、投下された焼夷弾を消しに防空壕から出ようとしたら、爆弾が投下されて、自分より先にでた大人たちが皆んな死んだ、という話しが出てくる。
 そんなに眼の色変えて、なぜ消火しなくてはならないのか、かねてから疑問であった。『1941年改正で新設された防空法(昭和12年法律第47号)8条ノ3および同法施行令を受けた内務大臣通牒「空襲時ニ於ケル退去及事前避難ニ関スル件」(昭和16年12月7日)が、都市からの退去・避難を全面的に禁止したことと軌を一にしている。国民は空襲から逃げることを禁じられ、身を挺して消火活動をするよう義務づけられていたのである。』
NHK連続テレビ小説ごちそうさん」と防空法 
http://www.asaho.com/jpn/bkno/2014/0317.html
 つまり、逃げることは禁止され、消火活動をするように義務付けられていたのである。「はだしのゲン」から推測するに、町会(町内会)は相互監視組織としても機能しただろし、消火への動員を強要したのであろう。全くもってバカとしか言いようがない。死者が増えれば、より一層国力は衰えるだけである。

 ん?何か今の日本社会に似てはいないか?私は非国民なので町内会なんか参加しない。うっかり、「放射能ガー」なんて言おうものなら、大変な事になるのは目に見えている。愚民の群れに取り殺されるぐらいなら、極力関わらないで引きこもっている方が安全である。
 それでも、戦時中、学童は集団疎開をした。それが今時は子供の移住も許さない始末である。なぜかといえば、放射能禍は隠蔽するべし、というマッカーサーGHQのお触れが今でも生きているし、原発事故の行政責任を逃れるためである。放射能汚染で沈没しようとしている東日本丸に、4700万人民よ死なばもろとも、でも一部の支配者階級の人達は逃げますよ、ということである。

 結局、町内会は行政からカネを貰う都合上、一定程度首長や議会の政治色を反映する。おおむね、自公の息がかかっており、町内会による軛(くびき)は行政・霞ヶ関の下部組織として機能する。
 地元のふじみ野市商工会は、郡山市に宿泊旅行を敢行し、何も知らないジジババを連れて行って、現地の食材を食わせた。私は事前に知らなかったが、知らなくて良かった。親と大げんかになっただろう。その郡山ツアーに参加した地元の人の一人は歩行障害になっている。確かに郡山ツァーだけが原因ではないだろう。放射能は脳機能低下により、歩行障害を促す事が分かった。最近、杖をついている人が多いように見受けられる。文字通り知らぬが仏である。放射能を知らないと仏になるのである。

 つまり、宗教団体にいいように騙されている人達も含めて、愚民の群れも権力機関を構成している。愚民が愚民力によって人民を相互に監視し抑圧し、第五の権力機関として機能して国の衰退を加速させる装置となっているのだ。