MOX燃料使用責任は経産省にある。

1.官僚が優秀という真っ赤なウソ
 何をもって優秀というのかによるが、単に暗記が得意というのなら、官僚は優秀なのかもしれない。今時はパソコンがあるので、暗記がダメでも実務に差し障りがない。法案作成の「てにおは」もパソコン時代にはさして難しいものでもないだろう。むしろ、どうやったら円滑かつ効率的に組織や仕事を運用できるのか、という能力が重要である。
 その観点から言えば、官僚様は実務には向かない。その地位によって、指令を出しているだけであって、民間企業との接点は非正規の人にやらせていたりする。まだ、その方がうまく回るので良いかもしれない。
 東電を完全に国有化しないのは、この官僚病の問題も関与していると思われる。最大の理由は行政責任を逃れるためではあるが、実際に国有化して、指示を出す人間が官僚に替わった時点で、下請業者が逃げ出すと思われる。業者は行政の仕事がいかに非効率であったり、書類作成に手間を取られるのか知っているし、「何かあっても」官僚は絶対に責任を取らない。むしろ、何か下手打った時の報復が怖いので、触らぬきちがいに祟りなし、ということで、聡明な業者ほど逃げるだろう。公共事業入札時に業者が来ないのは、金額の問題ではなくて、発注者である側に問題があるからである。しかも福一収束は高線量被曝が避けられない。このような非常事態であればあるほど、官僚病が猛威を振るう。
 まれに本当の意味で優れた官僚がいて、出入り業者を慮ってしまうと、ある日左遷させられていたりするそうだ。出入り業者を不必要かつ理不尽にこき使う者が出世する。それでもどんなに官僚機構が腐っていても、民間企業側が誠心誠意有用な財やサービスを提供してきたので、日本はある程度繁栄した。しかし、民間企業も官僚病に毒されており、正規・非正規社員という身分制度が追い打ちをかけている。ISOだとかサーベンス・オクスリー法とか、天下りの為の規制とかで、民間企業は効率が悪化している中に、地位によって一定の給与が担保されるという勘違いしている人達が増加している。そうすると何が起きるかというと、地位を守るために狂気を孕んでくる。
 自分の能力を研鑽し、職能を高め、組織を効率的に運用するという本来の職務よりも、地位を守るために暗闘することばかりに熱中し、顔つきもそれっぽく歪んでくる。
 石井紘基議員が警鐘を発していた、ソ連と日本の酷似は民間企業にも及んできており、日本政府及び産業界の崩壊はそれほど先の話ではない。いい大人に「こうした方が良いのでは」といっても聞き入れるわけがない。腐ったリンゴは木から落ちるのであって、いつ落ちるのか予想することぐらいしかできる事はない。

2.すっぽり抜けた3号機原子炉の3月20日爆発事故
 だらだらと福一事故の資料や解説映像を見て回っているのだが、そこで気がついた。3月20日頃以降に発生したと推測される3号機原子炉爆発もしくは大規模放射能漏洩事故に関する記載がない。
 首都圏で発生した最大の汚染は3月21-24日に到来した放射能雲と降雨による沈降によってもたらされた。3月15日は雨が降っていなかったので、放射能沈着量はそれほど大きくなかったが、山間部は汚染されたようである。もちろん、吸気による内部被曝が一番恐ろしいのであるから、15日の行動によってはかなり被曝している人もいるだろう。しかし、15日に放たれた放射能雲はキセノンなどの比較的対人影響が小さい核種が主力であったが、21日に首都圏に到来した放射能雲には超ウラン物質をも含んでいたと推測されている。
そこで、大スクープだと思われる記事を見つけた。

2011年3月20日、隠蔽された3号機格納容器内爆発
http://ishtarist.blogspot.jp/2011/06/20113203.html
関連リンク集
3/21 柏市を汚染した放射能プルームについて
http://ameblo.jp/kenken4433/entry-10906917871.html
隠蔽された3月20日〜21日ころの3号機の爆発・・・MOX燃料の再臨界による爆発?
http://www.asyura2.com/13/genpatu32/msg/416.html
2011年3月20日、21日はMOX燃料とその燃えカスが飛んできた 1
http://inventsolitude.sblo.jp/article/70327760.html
この1にあるリンクのブログSpace of ishtaristの記事
2011年3月20日隠蔽された3号機格納容器内爆発
http://ishtarist.blogspot.jp/2011/06/20113203.html
また、そのリンク
3/21守谷市柏市周辺を汚染した放射能プルームについて
http://kenken4433.blog51.fc2.com/blog-entry-1.html
2011年3月20日、21日はMOX燃料とその燃えカスが飛んできた 2
http://inventsolitude.sblo.jp/article/70398316.html
2011年3月20日、21日はMOX燃料とその燃えカスが飛んできた 3
http://inventsolitude.sblo.jp/article/70450721.html
(4号機の爆発画像がある)
2011年3月20日以降空間線量率が高止まりになった地域はMOX燃料とその燃えカスが落ちている
http://inventsolitude.sblo.jp/article/70484116.html
MOX燃料とその燃えカスが落ちている?それがどうした?
http://inventsolitude.sblo.jp/article/70522898.html
福島3号機爆発が使用済燃料プールでの核爆発であった証拠(燃料棒被覆管破片)を発見
https://groups.google.com/forum/#!msg/minabe-junior-high-school/inw9h1ujuvc/VcjNh8XJovQJ

 なぜ、3号機原子炉だけが「冷温停止」しなかったのかといえば、MOX燃料の存在によるものだろう。Puの濃度が高いので、核反応が起こりやすい。核種ごとの融点に差があるので、溶融した核燃料は上下に分離する。溶融した核燃料の中で、Puの塊りが出来て再臨界、温度や圧力の上昇(19日)、即発臨界(20日)に至ったのではなかろうか。

3.MOX燃料導入に反対した佐藤栄佐久知事に対する国策捜査
佐藤栄佐久福島県知事国策逮捕
http://www.marino.ne.jp/~rendaico/jissen/hansenheiwaco/genshiryokuhatudenco/satothijitaihoco.html
a.佐藤栄佐久 知事抹殺 つくられた福島県 汚職事件
http://www.osaka-ue.ac.jp/file/general/4509
佐藤栄佐久著 「知事抹殺」平凡社 (2009年9月)
原発地方自治で国と「闘う知事」が汚職問題で抹殺され、特捜検察権力と闘う
http://sendatakayuki.web.fc2.com/etc6/syohyou318.html
元気スペシャル/見切り発車、プルサーマル/漁師町 の住民 .
http://www.min-iren.gr.jp/syuppan/genki/2010/230/genki230-01.html

 先行してMOX燃料を使用した玄海原発周辺の健康被害増大を受けて、福島県佐藤栄佐久知事(当時)は福島第一原発へのMOX燃料導入に反対していた。そこで降って湧いたのが「国策捜査」である。県知事が人民の安全を考えて抵抗すれば逮捕して収監し、罪を認めさせるためにあらゆる脅迫を行う。この国には主権がない上に、統治機構には道徳の概念すら存在しない。
 原発核燃は国策であり、MOX燃料はより一層国策である。私はプルサーマル計画は米国による圧力があるのだと考えている。米国はPu238の調達をロシアに頼っている。これを植民地日本に肩代わりさせることより、米国での被曝を減らしつつ、宇宙探査船や宇宙兵器用のPu電池を取得する狙いがあるのだろう。その結末が福一事故であり、アメリカ西海岸も汚染された。皮肉な事に「平成の風船爆弾」となって、アメリカ由来のウラン燃料の一部は核分裂して古巣へ帰っていた。
 東電が前面に出てきてMOX燃料使用を迫ったが、背後には経産省は御用媒体が連動しており、東京地検特捜部が決定打を放った。東京地検特捜部は毎月CIAと会合している組織であり、米帝の代理組織と言っても良いだろう。

 そのMOX燃料が原因で爆発し、首都圏が致命的に汚染されたなどということは、地球が割れても霞ヶ関は認めない。全国津々浦々で汚染瓦礫を焼却し、「食べて応援」させつつ、来年には汚染土を全国へ拡散する予定である。死なばもろとも、一億総無理心中が霞ヶ関のご意思であり、行政責任逃れを確実にする手法でもある。
 これにより、日本はアウシュビッツ列島となったのであり、支配者におもねる「カポー(ユダヤ人の囚人の中で、暴力的で犯罪的性向のある囚人が、収容所警備の親衛隊の下部機関として一般のユダヤ人囚人の監督に当たった)」達がこの国の支配層を形成している。彼らにとって最重要なのは「地位」であって、人民の安寧でもないし、日本社会の持続可能性でもない。日本を浸潤している最高法規が「日米地位協定」であるのは皮肉だと言える。