エボラ出血熱対応は大丈夫なのか?

1.原発事故対応から考えると不安でしょうがないエボラ対策

 塩崎厚労大臣が「エボラは接触感染のみで、飛沫感染しません」と、のっけからホラを吹いている。枝野官房長官の再来である。

 アメリカ疾病予防管理センターエボラウイルス飛沫感染認めている。(病人からの咳やくしゃみが目、鼻、口に入ると感染する可能性)患者から1m程度の範囲で、エボラが飛沫感染はするのは確実である。

 7月31日、世界保健機関(WHO)によると、シエラレオネリベリアギニア3カ国の死者は672人に達したが、医療関係者の感染は約100人に上りうち半数が命を落とした、と報道されている。完全防護の医療関係者でも感染、落命相次いでいる。

 不要に不安を煽るわけではないが、いざパンデミックとなれば、文明が崩壊しかねない。であるから、エボラについては最大限注意喚起するべきだ。

2.エボラは空気感染する??

 エボラは1976年にザイールで初めての死者が確認された新しい病気だ。猿にしか症状が出ないとされたものが、ウイルスの突然変異で人間に感染するようになったとされる。
 しかし、1989年には飼育中の猿が空気感染で死んでいることからも、人間に感染するウイルスも既に空気感染力を持っている可能性がある。西アフリカのみならず、スペイン、アメリカと広範囲で患者が多く出る原因としても、空気感染が疑われる。
 空気感染は乾燥した状態でウィルスが感染する能力を持っていることを指す。

 今回のエボラ患者に治癒者が出ているのは、エボラの数種のウイルスのうち、特に出血の少ないタイプだからとされる。それで、通常はエボラ出血熱と書く所をエボラ熱と報道されている。最も弱いエボラのウイルスだから、薬で治癒する人もいるという程度。

エボラ出血熱の最終的な症状は、体から血や膿が爆発して飛び出る。目や鼻や耳や、あらゆる穴から血の膿が爆発的に飛び出て死ぬ。(2)

 高温多湿のアフリカでは空気感染しないだけで、日本やアメリカでは空気感染するらしい。

 エボラは寒さに強く、暑いアフリカだったから、あの程度の感染で済んでいるという。
 サルの実験で空気感染するのに、アフリカで空気感染が見当たらないのは、高温多湿で開放空間だからという説明。

(3)The 1995 Ebola airborne study is entitled, “Lethal Experimental Infections of Rhesus Monkeys by Aerosolized Ebola Virus”.
The U.S. Army Ebola study reportedly indicates that Ebola has not likely spread through the air in “Equatorial Africa” because the humidity rarely drops below 65 degrees and the region is extremely warm.
“Ebola virus sensitivity to the high temperatures and humidity in the thatched, mud, and wattle huts shared by infected family members
in southern Sudan and northern Zaire may have been a factor limiting aerosol transmission of Ebola virus in the African epidemics,” the USAMRIID report said.
Read more at
(3)http://www.inquisitr.com/1553528/ebola-is-airborne-army-research-raises-airborne-and-aerosol-transmission-questions/#cHHLWU5JVpz76t3R.99


3.黒死病が定説のペストではなくエボラだった?
 恐ろしいことに、中世のヨーロッパで恐れられた黒死病が定説のペストではなくエボラだったという研究もある。

(1)英国リバプール大学動物学名誉教授のクリストファー・ダンカン(Christopher Duncan)と社会歴史学の専門家スーザン・スコット(Susan Scott)は教会の古い記録、遺言、日記などを詳細に調べて「黒死病の再来」(Return of the Black Death , Wiley, 2004)を出版しました。
 彼らの結論では、黒死病ペスト菌ではなく出血熱ウイルスによるものであり、今でもアフリカの野生動物の間に眠っていて、もしもこれが現代社会に再び出現した場合には破局的な事態になりかねないと警告しています。その内容をかいつまんでご紹介します。

 1347年10月イタリアのシシリー島に発生した黒死病はヨーロッパの最南端のこの場所から北上し、3年経たないうちに3500キロメートル離れた北極圏に広がりました。
 この発生だけでヨーロッパの全人口の約半分が死亡したと伝えられています。しかし、この発生は逆戻りすることはありませんでした。(略)
 
 1665年から66年にかけては、ロンドンで黒死病の大流行が起こり、ピーク時には1日に6000人が死亡するという事態になりました。その際の社会の衝撃は1772に出版されたダニエル・デフォーロビンソン・クルーソーの著者)の「A Journal of the plague year」生々しく語られています。なお、これのハイライト部分は「ロンドン・ペストの恐怖」という表題で和訳されています(小学館1994)。
 ところで、著者らは英国の古い記録を詳細に調べて、この発生について興味ある考察を行っています。この際の症状は嘔吐、鼻からの出血、皮膚の突然の内出血、昏睡などです。解剖の結果では胃、脾臓、肝臓、腎臓の出血など、さまざまな病変が見いだされています。また、1656年から57年にローマとナポリでの解剖例では全身が黒ずんだ内出血に覆われ、腹腔をはじめ内臓が黒くなっています。これらの症状や解剖の結果は、これまでに信じられている腺ペストとはまったく異なっています。死亡は急速で、その前に内臓全体に壊死が起きている点が特徴的で、著者らはこれらがエボラ出血熱、マールブルグ病などウイルス性出血熱にきわめて似ているという意見です。
 同様の病気は紀元前430年にアテネで起こり、古代医学での最大ミステリーのひとつとされています。当時のアテネの作家のツキディデス(Thucydides)はペロポネス戦争の歴史の著者として有名ですが、彼自身この病気にかかって回復しています。彼はこの病気についても書いていますが、それによれば激しい頭痛、目の炎症、喀血、咳、くしゃみ、胸痛、胃けいれん、嘔吐、下痢、高度の発熱などが見られています。アテネの人たちはこの病気が伝染することをはっきり理解していて、病人との接触をさけ、家族や友人の埋葬にも立ち会わず死体は道路や寺院にそのまま放置されたと述べられています。
 この症状も黒死病に似ていて、腺ペストとは違うと本書では指摘しています。そして、黒死病が腺ペストによるものではないとの立場を受け入れれば、これは市民社会が生まれて以来、起きていたエマージング感染症のひとつに過ぎず、この原因ウイルスは今でも動物集団の中で眠っていて、2000年以上の間に時々黒死病を起こしていたものとみなされると述べています。(1)
(1)中世の黒死病はペストではなくウイルス出血熱
http://www.jsvetsci.jp/05_byouki/prion/pf159.html


エボラ出血熱は致死率が高くて病院に搬送しても死亡してしまうので、
「病院に運ばれた奴は全員死体になって帰ってきた!!」
「病院に連れて行かれると殺されるぞ!!!!」
と地元の人達が反応した。
そこで、現地霊能者がエボラ患者を医療支援団体から隠して、感染者が拡大した。


(まとめ)
最強クラスのウイルス、エボラとは?

・明確な治療法は開発されていない
・予防ワクチンすらもまだ試作段階
・点滴を24時間打って進行を遅らせるのが最善
・感染国への渡航を自粛する。掛かったら終わり

インフルエンザが感染するのに必要なウィルス数 1000-3000個
エボラが感染するのに必要なウィルス数 3〜4個


(2)こんなウイルス・細菌が危険だ
http://www.tortoise-net.com/children/eco/20_2_25_9.html
エボラ・ウイルス感染者の特徴のひとつは、顔の表情がまったく失われてしまうことですが、
これはウイルスが、結合組織を構成するコラーゲンというタンパク質に入り込み、結合組織が溶けはじめるためです。
また、最後に、全身の開口部から血液と溶けた組織が大量に噴き出す<炸裂>という現象が、さらに周囲にウイルスをまき散らす結果となります。