メディアに期待しないで、自分で何かを書きませう。

 AKB48というユニットが人気があるらしい。秋葉原ドン・キホーテ前で追っかけ連中が、たむろしているのを見かける。
 そのAKB48は総選挙という人気投票を行っている。
古来、総選挙とは事実上「衆議院総選挙」を指し示し、固有名詞に近い。その「総選挙」という用語をアイドルの人気投票の用いて、テレビで連呼している。

 昔、インカ帝国では頭蓋穿孔療法が行われていた。これは戦闘時の棍棒による打撃により頭蓋内で出血した事にたいする外科処置であった。
 インカ帝国を維持するために、武力紛争地域では頭蓋穿孔療法が行われたと見られる遺骨が多く出土している。
 話は違うが、「Age of Empire」 というパソコンゲームでは石器時代から始まるのだが、文明が発達する前に生産者である「町の人」が敵の町におしかけて「棍棒ラッシュ」で倒すという戦法があったが、文明を発達させて武力を高めて征服するというゲームの主旨に反するので、暗黙のルールとして禁止された。(^_^;)
 インカ帝国はスペインのピサロに滅ぼされる16世紀ぐらいまで存在した。その頃まで棍棒で「帝国」を維持している国家が存在したというのが驚きである。
 17世紀にかけて、そのスペインに対するオランダ独立80年戦争では、落城すれば女子供も皆殺しという凄惨な戦闘が続き、苛烈を極めた戦闘の反省から近代国際法の基礎となるヴェストファーレン条約が締結された。
 近代になり、議会制民主主義が確立され、選挙を通じて統治機構の権力を禅定する仕組みが出来た。
 つまり、昔は軍事的に負ければ女子供も例外なく、その場で死が訪れた。それではイカンということで、国際法選挙制度が出来た。

 選挙の時の演説で「この選挙は、まさに関ヶ原の戦いでありまして〜」という台詞が用いられるが、これは誇大妄想ではなく、本当のことだ。どのような政党が権力を掌握するかによって、即死しないまでも、死に追いやられる人達が出てくる。
 我々は小泉暴政でそれを学び、安倍滅政で悪夢が再び訪れた。
 選挙結果いかんによっては、その場で棍棒で撲殺されないだけで、政策によっては死に至らしめられる人達が発生する、ということなのだ。
 55体制が育んだ経世会政治では、政治も行政も、地域も企業も、比較的人民に配慮した。一つには社会主義国家に対する対抗上、人民への福祉政策を一定程度手厚くせざるを得なかったというのもあるが、戦争を経験した世代が統治機構を担っていたので、米国からの圧力に対して抵抗する機運があった。
 冷戦が終わり、また、良くも悪くも腹芸がうまかった昭和天皇が死に、米国は日本に容赦無く圧力をかけて、金融収奪を行い始めた。

 清和会に権力が渡り、小泉・安倍と対米隷属政治が執り行われ、反動もあって鳩山政権が誕生した。しかし、これは霞ヶ関の抵抗と、前原誠司らの米犬政治屋によって倒されてしまった。小鳩革命に対する反革命的挙動において駄マスコミが世論形成に大きく影響を与えことは言うまでもない。
 原発健康問題報道により暗殺された見られている報道ステーション岩路真樹デレクター生前ご自身のブログで
【「勝ったのは自民党でなく官僚」という現実と福島県知事選】
タイトルで以下の様なことを述べています。
(1)圧倒的な民意を得て民主党政権が誕生したとき色々な方から「官僚は本当に危機感を覚えている」と聞きました。
彼らはサボタージュ、密告、アメリカへのご注進、でっち上げ、情報操作...さまざまな手を使って、その時の中心人物である鳩山由紀夫氏と小沢一郎氏を権力の座から引きずり降ろしました。
その状況を間近で見ていた菅直人氏は官僚を敵に回すと自分も同じ目にあうと感じました。そこで官僚のご機嫌をとるために「消費税増税」を言いだします。
(1)http://urx.nu/e1e4

 であるので、米帝にかしずく霞ヶ関は人民の代理人である議員勢力による統治機構体系の是正を許さない、ということである。
 岩路氏は選挙を通じて変革するという方策は封じられたという論調で書かれているが、実際そうであっても、選挙は重要なことには変わらない。

 AKB48は歴史上において最も人を殺傷したマシンガン[AK47]から命名されたと言われる。愛称が「ぱるる」というメンバーがいるのだが、この「ぱるる」というのは、民営化前の郵便局の総合口座のニックネームであった。現在、使われくなったとはいえ国民一般に通用する事実上の商標をなぜか用いているこのメンバーは自衛隊募集のCMやポスターに起用された。
 安倍内閣の言う集団的自衛権とは、米国が遂行する戦争に自衛隊が従属的に強制参加させられる、ということである。周辺の法整備が行われていないので、シリアやイラクの紛争に投入させられずに済んでいる。
 安倍政権が今後も存続すれば、日本の若者が巨大資本が支配する米国が遂行する帝国戦略の尖兵として使われる可能性がある。
 安倍政権下で派手に行われる自衛隊募集宣伝については警戒せざるを得ない。

 現代国際社会では資源調達に軍事力は不要である。国際的通用力を保持している円の通貨信用価値を保てれば良い。しかし、安倍黒田基地外緩和で円の通用力が低下しつつある。
 安倍政権は米欧救済のために円を犠牲にし、失った通貨価値を軍事力で補うつもりなのか。

 まず、我々は選挙で自公政権を粉砕しなくてはならない。11月16日の沖縄知事選挙では裏切り者の仲井真前知事を落選させなくてはならない。

 衆議院総選挙とは我々人民の生存を賭けた死闘であり、「”まゆゆ”がいいとか、”ぱるる”がいいとか」いう人気投票ではないのである。
 AKB48が意図的に総選挙を茶化すために動員されている可能性は高い。異様にメディアがブームを煽っている。投票権や握手券はCDを買うことによって得られる。
 大量にAKB48のCDを購入して、路上に破棄する者が現れて、社会問題となっている。音楽シーンにおいてAKB48や一部のジャニーズタレントがヒットチャートを独占している。
 以前、ヒットチャートは捏造されている可能性を電話取材で述べたジャーナリストが恫喝訴訟を受けた。
 事の真偽はともかく、一部の音楽タレントに耳目が集中しすぎる、本当に才能のある人達が埋没してしまう。
 
 当然、投票以外にも我々に与えられた政治的方策はいくつかある。経済行為もそうだし、言論活動も同じである。
 私は駄マスコミには怒り心頭である。だが、2ちゃんねる批判を通じて学んだのは、対抗してより良きものを提供することが、相手側に効率的に打撃を与えるということである。2ちゃんねるが相対的に衰退したのはMixiTwitterFacebookやなどの商業SNSアメブロなどの個人ブログの台頭である。
 であるから、駄マスコミに対抗すべく、我々が無料でなるべくタメになる情報提供をすることが、最も駄マスコミによる情報統制に対抗しうる最善手なのである。

 ガンジーが糸を紡いで独立闘争の象徴としたように、老若男女が自らの知見と能力に基き、日々言論を紡がねばならないのだ。