米国債を売りませう。

●タイのスズメバチ駆除
 タイの農村部では食べれる物は何でも捕まえて食べるそうだ。スズメバチの巣が見つかると、カブ(原付バイク)に2人乗りして出かけて行って、巣の下で焚き火をして、スズメバチが逃げたところで、巣を取って帰ってきて、蜜や幼虫を食べるそうだ。

 あ、これだと、思った。何かといえば、日本は蜂の巣で、巣を捕るのが米国という図式である。捕る方は、「食べ物なので、捕って当然」と考えている。米帝にとって他国は捕食すべき対象であって、「オトモダチ」ではない。
 日本民族になぞらえると、スズメバチというよりもミツバチと言える。
 焚き火とはCIAによる政治介入であり、「原発事故」である。動揺した所に傀儡政権を樹立して、統治機構を押さえる。いわゆる、ショック・ドクトリンである。
 先日、総選挙後、海外特派員記者クラブにて行われたCIA協力者ジュラルド・カーチスの余裕に満ちた記者会見を見て、最高にむかついた。

●カネがざぶざぶ米国に流れている。
「基地」や「原発」は目に見えるし、直接に害があるので、当然批判が出るし、批判すべきである。もう一つの大問題である、日米間の金融問題については議論が少ないと思われる。日銀や財務省厚労省(預託金)は米国への融通を進めている。国内経済の疲弊は米国への供出金増加と因果関係がある。

 宗主米帝は日本に金を出せと言い、安倍政権はそれに従い日銀緩和による米系金融機関融通や外為特会米国債買い増し、年金預託金外債運用比率引き上げ等を遂行している。国内経済は低迷しているが、米国優先の金融政策により円安・物価高が進んでいる。安倍政権とは亜米政権とも言われ、人民の政権ではない。

増税による景気悪化
 米国への資金提供、各国への援助金分配が行われる一方で、国内は各種増税が行われている。付き合い程度の資金提供は仕方ないかもしれないが、国家財政が破綻状態にありながら、国家予算に匹敵する金額を流出させるとは、まともな財務管理ができておらず、安倍政権は単なる痴呆状態の禁治産者としか思えない。
 総選挙のお題目は「景気が悪くても10%への消費税引き上げ確定」だった。自民創価党の勝利は【増税を認証した】という事になる。既に各販売店の収支が悪くなっているが、消費税率10%になればもっと悪くなる。来年4月からは8%消費税の納税が始まる。元々消費税滞納は多い。税金滞納倒産の増加は不可避だ。

米国債を売って原発収束、災害復興に充てるべし
 イースター島はモアイの建造しすぎによる森林伐採と、部族対立で滅んだと言われている。その過程の相似形とし存在するのが原発核燃施設林立で自ら滅ぼうしている日本列島である。場合によっては世界を巻き込み人類文明のみならず有機生命体すべてに重篤な影響を及ぼす、核燃破局事故が起きかねない。
 3.11後強化されている放射能禍隠蔽は核兵器を「人道的兵器」として保有したい米国の意図がある。「食べて応援=被曝して自死」政策は改め、汚染地からの移住を進めるべき。広島長崎を経験した我々一億総人民は「はだしのゲン」を精読し、放射能被害と向き合い、核兵器及び核燃設備全廃を目指さなければならない。

 日本は官民併せて800兆円のドル建て金融資産があると言われている。この一部を売って円転し、原発収束、災害復興に充てるべきである。
 橋本龍太郎氏の事例を見れば、米国債売却を仄めかしただけで、政治家は失脚すると言われている。企業年金基金の外債運用における損失調査をしようとしたと言われている某金融大臣は「自殺」した。次の選挙に出ようとしていた大臣が自殺したので、党職員は驚いたそうだ。

 日本における禁忌事項は原発核燃や米軍基地問題だけではない、米国への融通問題も最大級の社会問題であり、米国側にしてみれば、原発や基地よりも触れて欲しくない問題なのだろう。
 皮肉なことに、3.11の大災害で損害補填の資金が必要となって、損保・生保が外債を売却して急速な円高が進んだ。
 これにより、国民生活は助かった部分がある。それを安倍黒田緩和で円安に引っ張って、物価高を招いている。

 吉川元忠氏によって新帝国循環と呼称された、日本から米国に対する資金融通は止めなくてはならない。国内経済の疲弊は国富流出に大きく起因する。

合言葉は「米国債を売りませう」である。