平成特攻隊員『福島第一原発作業員防護服無しに方針変更』

1.作業員は防護服なしに変更
 福島第一原子力発電所の事故からまもなく5年。東京電力は、来月3月から大半の場所で防護服も手袋も着けずに作業できるよう段階的に運用を見直す方針を固めた。(1)なお、原子炉建屋などの周辺、高濃度汚染水のタンク周辺では引き続き防護服、ゴム手袋を着用するとのことだ。
 福島第一原発は現在も再臨界を疑わせるかのように、水蒸気が上がり、モニタリングポストの数値変動が起きている。その「放射能噴出装置」と化した場所へ防護服も手袋もなしで作業をさせるという。
 さすがに防塵マスクはつけるのだとは思うが、簡易的なマスクだと深刻な内部被曝を引き起こす。また、防護服なしで作業して帰宅した場合、放射能の二次汚染を招く。
 防護服なしにすれば、作業効率は向上するが、作業員本人の外部被曝及び内部被曝、そして周辺への放射能汚染が深刻化する。

 防護服といってもグレードがあって、最高級なのはタングステンを縫いこんだものであるが、実際に作業員に配布される防護服「タイベック」はペラペラの素材のもののようだ。その費用すらもケチるとは、政府や東電は作業服代よりも人の命の方が軽いと考えているとしか思えない。
 チェルノブイリ事故の収束作業にあたった人達は勲章と賞状と報酬を貰い、従事時間が長かった人はアパートを貰えた。病気になった場合、医療費は無料であり、後々の補償もあった。

 ところが、「ヤクザと原発 福島第一潜入記」の著者、鈴木氏によると、原発作業員の日当は1万円から、多い人で1万5千円だったそうだ。
 地元の企業では日当5万円でも線量が高いので、請け負いたくないと話している。
 東電は10万円で発注しているのだが、下請けが報酬を抜き取ってしまう。10次下請けなどという話も出ている。末端で実際に仕事に従事する人には日当1万円しか渡らない。当然だが、後の補償など何もない。

 1日だけ訪問する大臣が防護服を着ているのに、作業員には防護服を着させないとは何事なのか?(2)日本は階級社会であり、上級国民以外には人権が無いのではなかろうか。放射能を放出し続ける総本山で、防護服なしでの作業をさせるなどとは人権感覚が皆無であるとしか言いようが無い。すでに憲法は空文化しており、護憲や改憲の議論以前に、憲法を護らない経済活動を問題視すべきである。


2.そもそも付近一帯が原子炉内部のような汚染状況
 東京電力記者会見によると、作業員がフクイチ構内で亡くなられても、3次下請けよりも下請け(4次下請け以降)の作業員ついては把握していないと述べている。
 はぁ?福島第一原発の作業員は幽霊だとでもいうのだろうか。つまり、東京電力は責任逃れのために、多段下請けを容認しているのである。
 福島第一原発構内は線量は下がったと言うが、事故直後よりは下がっているだけで、安全ではない。実際に作業員が亡くなられた話が出ている。(3)
 公害報道写真家の樋口健二氏は、常々「原発作業に行ってはいかん」と述べている。行けば被曝する。事実上、補償もない。だから、原発作業に行っては行けないのである。

 特に内部被曝が危険なのであるが、前出の鈴木氏のレポによると、福一で内部被曝の検査はしていないようである。検知器を外からあてるだけだが、高い線量が常に出ているので、かなりラフな設定で測っているそうだ。
 通常、原発の定期点検作業などでは、ホールボディカウンターで内部被曝値を測る。ガンマ線しか測れないので、おおよその値しか出ない。作業員には知らされず、被曝手帳に記載もされないが、会社の方では把握している。

 聞いた話では、設備系の元請け-下請けの関係を通じて、徴募の指示が出る。別にフクイチに行かなくても仕事を切られることはないのだが、「仕事を切られるのを恐れてフクイチに行く」そうだ。
 福島第一原発の事故は尋常ではない。しかも、給与が安い上に、病気に対する補償もない。行く必要は全く無いのであって、実際は中抜きしているヤクザかブラック企業が儲かるだけである。発注している東京電力や日本政府が暴虐団体の最たるものである。
 誰もが賢明になって、原発によりつかなければ、核燃産業は終わる。人命を吸い取って存続している核燃の息の根を止めるには、適正な被曝知識の伝達が必要である。


(参考元)
(1)【酷い】福島第一原発の作業員、大半の場所で防護服無しに方針変更!防護服も手袋も着けず!
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-10270.html
(2)1日だけ訪問の大臣が防護服、福一作業員に防護服を着させず
http://sekaitabi.com/bougofuku.html
(3)福島の作業員は突然死ぬ、しかし報告されないと看護師は言う−政府捜査官が私を追っている
『今のところ、仕事中に死亡した原子力発電所の作業員は多数います、しかし仕事中に突然死亡した者だけが公的に報告されます。彼らうちの数人は仕事がオフの間、例えば、週末や睡眠中に、突然死亡している、しかし彼らの死のいずれも報告されていない。それだけでなく、彼らは作業員の死亡数には含まれません。例えば、50 、60から70ミリシーベルトのような多量な放射能被曝の後に仕事を辞め、1月(つき)後に死んでしまう数人の労働者がいますが、しかしこれらの死亡は報告されていない、あるいは死者に含まれていません。これが原子力発電所作業員の現実です。』
『現場に作業員を送り込んでいる小規模建設会社の社長の話を聞いたタクシー運転手からの話です。 作業員に作業期間後、2度目のは何人かは携帯電話がつながることが出来るそうですが、3度目つながる方はいないとのことです。「ひょっとしたら死んでしまったのかなぁ」とつぶやいていたとのことです。』
『日本でのKPFA(米国カルフォルニア州ラジオ局):私は800人以上の人が福島原子力発電所から姿を消していると知った−「殺されたかもしれないし、作業中に死亡したかもしれない」−「政府は実際にヤクザとのビジネスを行っている」(音声)』
http://ameblo.jp/64152966/entry-11805417794.html
http://www.asyura2.com/14/genpatu37/msg/161.html
元東電社員や元原発作業員などの内部告発者に待ち受ける「いばらの道」と自殺
福島原発事故地震が原因で発生した可能性があるのに、東電が重要な資料や情報を隠している」
http://ameblo.jp/64152966/entry-11869708958.html
除染作業員は「ワケあり」だらけ 3日で逮捕された新入りも 原発除染アルバイト体験記(日刊ゲンダイ
『実際は、「1日9000円」「2階建て民家の6畳一間2人部屋」「食事は自分持ち」で地獄の3カ月を過ごした』
http://www.asyura2.com/14/genpatu36/msg/261.html
32歳の元福島原発作業員が白血病で死去
『私の友人は32歳。スポーツ万能で健康体でした!
福島原発の事故があってから、手伝えないかと進んで参加しました。初回時期から1年間、現場最前線で頑張っていました。現場作業で、日当二万円。屋内2時間、屋外2時間の作業。ボスからは、東電は、しっかり放射線を監視しているからカウンター持参しなくて大丈夫。報道は過剰であって、放射線量の検査してるから大丈夫。と。。さらには、4階→3階→2階につれて、給与が増えていくらしく彼は3階で働いてました。1階は、出入り禁止らしく。当時は理由がわからずだったようです。1年で500万円ためて、自分でスポーツジムを経営し初めました。しかし、その半年後位から、だるさが出て、さらには鼻血がよく出るように。最近になりあまりにも体調がおかしいと、病院に行き検査したところ、すぐに大学病院紹介され、その日からすぐに入院に。一週間の精密検査をした結果、白血病と診断されました。さらに、2ヶ月の入院中でガンが見つかりました。また、二週間で全身移転。体力もなく手術できず。結局、白血病と多臓器不全さらにはガンによる死亡。体力に自信があった彼は、最後に…東電に騙された。といい、息を引き取った。』
http://www.asyura2.com/13/genpatu32/msg/614.html
8月だけで3人死亡…福島原発作業員を次々と襲う「死の病」(日刊ゲンダイ
『4年前と比べて建屋内の作業が増え、“被曝リスク”が格段に高まっているということです。例えば、建屋内の放射線量測定など高線量区域での内部調査は、小型の専用ロボットを遠隔操作して行います。ところが、ロボットが動かなくなってしまった場合は、作業員が中に突入して“救出”します。作業員の被曝限度は年間50ミリシーベルトという規定がありますが、こうした危険な業務に1度でも従事すると、2週間足らずで上限に達してしまいます。2週間ではいくらも稼げません。だったら、線量計を外してでも仕事を続けよう、という作業員がいても不思議ではありません』
http://www.asyura2.com/15/genpatu43/msg/707.html
今年に入って4人死亡! 元イチエフ作業員が告発する残酷体験(週プレNEWS)
『3月に入ると、年度末で工期が迫ってきたこともあり、約1mSv(1000μSv)を浴びた日もありました。その日のことはよく覚えています。作業中に携帯しているAPDと呼ばれる線量計は、一定の線量に達すると段階的に警報音が鳴るのですが、この日はやけに早いのです。おかしいなあ?と思っていると、人が入れない高線量の場所で作業をしているロボットが壊れてしまい、それを他の作業員たちが近くまで運び出してきていたのです。彼らは被曝除けに鉛ベストを着ていましたが、そんなことを知らない私たちは防護服だけ。結局、汚染されたロボットから飛んできた放射線で予定以上に被曝してしまい、その日は作業を中止して引き揚げざるを得なくなりました。危険な場所での作業でもお互いの連絡もなく、作業員は本当に使い捨てなんだと痛感しました』
http://www.asyura2.com/15/genpatu44/msg/324.html
被曝した福島第一原発作業員、東電を提訴 (朝日新聞)
東京電力福島第一原子力発電所で2011年3月の原発事故の直後に被曝(ひばく)したのは、東電などの指示が不適切だったためだとして、復旧作業をしていた男性(48)が7日、東電や工事の元請け会社などに計1100万円の損害賠償を求める訴えを福島地裁いわき支部に起こした。弁護団によると、被曝した作業員が東電を訴えるのは初めてだという。』
http://www.asyura2.com/14/genpatu37/msg/877.html
「作業員2人、靴に水入ったまま作業 被曝によるやけどか 福島第一原発で復旧作業中に」 (朝日新聞 2011/3/24)
http://www.asyura2.com/11/genpatu7/msg/689.html
「高汚染水 建屋で被ばく/元作業員、東電などを告発へ/福島第1原発」 (しんぶん赤旗 2012/10/26)
http://www.asyura2.com/12/genpatu28/msg/325.html
「福島第一で大量被曝もう1人 東電、指摘受け一転発表」 (朝日新聞 2012/11/3)
http://www.asyura2.com/12/genpatu28/msg/469.html
『最初に発表された3人のうち2人は数シーベルトの被ばくをして病院に搬送された。』
「被曝作業員の放射線量、推定2-6シーベルト 命に別状なし」 (ウォールストリート・ジャーナル 2011/3/26)
http://jp.wsj.com/public/page/0_0_WJPP_7000-209930.html
「汚染水に足170mSv以上の線量を確認した」 (たむごんの白熊ニュース 2012/3/28)
http://portirland.blogspot.com/2012/03/170msv.html
「(閲覧注意) 汚染水に足がつかった作業員。皮膚が焼けただれた画像」 (たむごんの白熊ニュース 2012/5/3)
http://portirland.blogspot.jp/2012/05/blog-post_1320.html
【不審死】福島の除染作業員がゴミ箱の中で炎上して死亡!しかも、ゴミ箱の外からは留め金!警察「事件性はない」
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-1196.html
【除染作業員の焼死事件】留め金かけたゴミ箱の中で焼死遺体『口封じで焼き殺されたのでは?』疑問の声多数
http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/0dec48516b6e9a654b12b377a93c466c
【これは酷い】除染で使ったマスクや手袋をコンビニ等のゴミ箱に不法投棄!数年前から常習化!労働安全衛生法に違反する疑い
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-8505.html
福島第一原発の50歳作業員が癌を同時多発!東京電力や元請け企業を提訴へ!「原発の労働以外に考えられない」
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-8512.html