古代天皇国家はアイヌ民族弾圧の歴史 -平和国家日本はアジアの共存共

Takaon2008-04-10

○君は「もののけ姫」を観たか?
 アニメ界の盟主こと宮崎駿御大が「最後の作品」とのたまって製作された「もののけ姫」という作品があります。主人公アシタカは明らかにアイヌ民族をモチーフとした、部族長の跡取りをとして登場します。アシタカはニホンジカに乗り、アイヌ民族の文様「モレウ」 をつけて、天皇の命を受けた「ジコ坊」とアミニズムの真の神「シシ神」の首を巡って攻防を繰り広げます。
 私は網野義彦史観の内実や、それに対する評価について詳しくは知りませんが、「もののけ姫」は網野義彦史観を内包しつつ、さらにアイヌ民族の苦難苦闘の歴史をも物語っているのです。

大和朝廷蝦夷を討伏
 大和朝廷天皇征夷大将軍を任命し、蝦夷征伐にあたらせ、現在の東北地方を4世紀から8世紀にかけて征服します。天皇の権威はアイヌ民族虐殺によって確固たるものになったと言っても過言ではありません。
 江戸時代には松前藩が現在の北海道に入り、アイヌ民族の弾圧及び搾取を強めていきます。 一方、薩摩藩琉球王国を武力鎮圧し、奄美諸島も含めて酷税を課して収奪の限りを尽くします。明治維新後に西郷隆盛薩摩藩出身者が征韓論を唱えたのは、自分たちの植民地収奪の経験を踏まえてのことです。明治政府内では薩摩は「芋が名物」だったので「あのサツマイモをどうにかしろ」と囁かれていたそうです。

平和憲法が血塗られた歴史を終わらせ、未来を拓く
 明治政府の天皇主権帝国主義第二次世界大戦の敗北をもって幕を閉じ、戦後日本は日本国憲法の理念に根ざした平和国家となりました。
 しかし、日本はアメリカにイラク侵略戦争の資金の供出と人足・空輸・給油を迫られました。そのイラク侵略戦争によりイラク人民2000万人のうち、100万人が死傷に、400万人が難民となりました。実に全人口の4分の1が地獄に突き落とされたのです。残された人々も水道や電気などの生活インフラが稼働していない苛烈な状況におかれています。ですから、イラクを軍事侵略した鬼畜米英豪日その他は北京オリンピックへの参加資格はありません!  
 さしずめ日本はトルメキア軍に強制的に随伴させられた「風の谷」みたいなものかもしれませんが、日本の場合は族長が巨乳の美少女でなくて、親分子分の任侠道しかわからないヤクザが族長だったのが運の尽きです。
 しかし、今からでも遅く有りません。イラクから空自も海自も撤退し、アメリカ帝国侵略戦争に引導を渡しましょう。チベット問題については日本政府は仲裁に入り、双方にメリットのある妥協策を提案するべきだと思います。そのためには平和外交へためにODAの一部の振り向けることも検討すべきかもしれません。 
 中国は鉛入の塗料おもちゃ製品問題・メタミドホス餃子問題・チベット問題・SARS問題と立て続けに問題が起きていますが、SARSはベンジャミン・フルホード氏によるとアメリカの生物兵器らしいし、チベットもCIAが煽ってるんでしょう。
 今こそ、日本や中国そしてアジア諸国は手を携えてアメリカ帝国主義と戦うべきだと思います。そのために日本が果たす役割は決して小さくありません。平和憲法という最大の武器を用いパックスジャポニカによるアジアに平和と安寧を導きましょう(^ー^)ノ

アメリカが有色人種だけに移る生物兵器をばらまいている
http://benjaminfulford.com/seibutuheiki.html
kazuさんの日記
アイヌの活動、チベット以外にも民族弾圧問題は在る
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=771546281&owner_id=4836335
またもアメリカのWスタンダード、民族弾圧を批判する権利がアメリカにあるのか?
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=771540247&owner_id=4836335

もののけ姫」を読み解く
http://www.ghibli-fc.net/rabo/monoke_yo/yomitoku.html

新谷行 『増補 アイヌ民族抵抗史』 三一新書
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/db1970/7707sg.htm
新谷行 19770715 『増補 アイヌ民族抵抗史』 三一新書 320p. 900+税 ISBN:4-380-72011-X  [amazon] /[bk1
〈目次〉
序詩
古代天皇国家の辺境征服と原住民族の戦い
一 「蝦夷征伐」とは何か?
二 蝦夷アイヌ
三 東北蝦夷への支配と懐柔
四 アザマロの反乱
五 アテルイの戦い
六 アテルイ以後の東北
和人の蝦夷地侵入とアイヌ民族
一 アイヌモシリの世界
二 火の神への祈り
三 津軽海峡を越えて
四 松前藩史とコシャマインの蜂起
シャクシャイン独立戦争
一 シャクシャイン戦争の記録
二 蝦夷地交易の実態
三 和人によるアイヌ部族間の対立工作
四 シャクシャイン戦争とその後
奴隷の島・クナシリ(国後)
一 クナシリ酋長ツキノエと飛騨屋の場所請負 *
二 クナシリ島の奴隷労働
三 挫折した蜂起
四 ノッカマプの惨劇
ユーカラ・地の底の歌
一 幕府の蝦夷地・アイヌ政策
二 松浦武四郎アイヌモシリ
三 ユーカラの英雄ポンヤウンペ
明治国家の北海道・植民地経営
一 近代国家の成立と蝦夷地併合
二 北海道開拓の本質
三 旧土人保護法とは何か
四 皇民化教育の強制
アイヌ・民族の世界の発見
一 大地の存在するかぎり、アイヌの魂は滅びない
二 違星北斗アイヌ復興の精神
三 バチェラー・八重子、戦いへの目覚め
四 森竹竹市の『原始林』
五 小信小太郎のアイヌ学者批判
解放への希望と挫折
一 日本の敗戦とアイヌ民族自治への気運
二 アイヌ「給与地」返還要求
三 アイヌ協会と『アイヌ新聞』
アイヌ共和国建設への胎動
一 〈風雪の群像〉事件
二 シャクシャイン像の建設
三 鳩沢佐美夫の提言と独立への道
四 アイヌモシリの復活のために
学会糾弾とシャクシャイン像台座破壊
一 アイヌ研究学会への公開質問
二 橋根直彦、獄中からのペウタンケ
三 シャクシャイン像台座文字破壊の意味
四 ノッカマプのイチャラパ
後記
増補版あとがき
*現在では、「首長」を使うのが一般的である。