無停電電源装置(UPS)で音質改善

1.無停電電源装置UPS)で音質改善
 311後に輪番停電が行われた。福一事故が深刻な状況である事から目を逸らすための謀り事であったと言われている。福一事故は3月20日にピークを迎える。そのころあたりから輪番停電も終わった。停電で発狂し、無停電電源装置を注文した。元々オムロンを使っていたのと、価格.comで一番になっているので、BY50Sを注文した。商品が届いた頃には輪番停電も終わっていた。
http://kakaku.com/pc/ups/
 予備で保有しているBY50Sをマルチディスクプレイヤーに付けた。常時商用タイプなので、ノイズフィルターとしてしか機能していないはずなのだが、音の品位は確実に上がった。まずもって解像度が上がった。映像になぞらえると、DVDからBlu-rayに変わった程度に比する差が出た、とは言いすぎか。楽器類は明瞭さが出て良いのだが、ボーカルは作品によってサ行、ツ行の発音がきつくなる。歌い方の問題なのだろうか?エフェクト処理の差なのだろうか?ボーカルにかけたれたエフェクトのかけかたも、かなり判然とする。種明かしされたようで寂しい気もする。
 電源ラインとの絶縁は無いはずだが、かなりの音質向上効果がある。絶縁トランスも試してみたいし、余力があれば、インバーター給電タイプの無停電電源装置も試してみたい。但し、アンプの様に瞬間的に大電力を取り出す電気機器に無停電電源装置は向かないだろう。大型の絶縁トランスを使うのがよいかもしれない。
 最近隆盛のPCオーディオは音楽を再生させる装置そのものがノイズの塊であるという自己矛盾がある。電源に無停電電源装置を噛ませ、接続するUSBやLANケーブルの間に絶縁機器を挟む必要があるだろう。PCオーディオは未だCD/SACD再生を超えていないという説もある。だが、ノイズ対策をしっかりやれば、SACD級の環境を作れるはずである。

2.SA-60 vs DVP-NS9100ES
 現在、アンプはTA-DA9100ES、プレイヤーはEsoteric SA-60 DVP-NS9100ESである。CDとDVD-AudioはSA-60、SACDはDVP-NS9100ESで聞いている。
CDは圧倒的にSA-60が良いのだが、SACDはNS9100ESの方が良い。
i.Link接続ケーブルはNS9100ESはaudio-technica ARTLINK I.LINKケーブル0.7m AT-SI2000/0.7を使用していたが、SA-60はパソコン用の4pin-6pin 30cmケーブルだった。ケーブルの差だろうと思い、Mac用の4pin-6pin 40cmに換えた。かなり良くなった。次はMonsterケーブル4pin-6pin 1mに換えた。更に少し良くなった。それでもSACDはNS9100ESの方が良い。
 SCD-XA9000ESの方がもっと良いのだろうと考えたがネット検索するとNS9100ESの方が良いと、書いている人が2人居た。
 SCD-XA9000ESは2003年10月21日発売、DVP-NS9100ESは2005年11月21日発売となっている。スペックだけみるとXA9000ES圧勝なのだが、2年遅れの発売ということで、技術を色々と煮詰めて実装したのだろうか?よくよく考えてみると型番に意味があるのだと思い至った。9000vs9100ということだ。
 DVP-NS9100ESはDVDプレイヤーでもある。DVD-Videoの音声トラックを聞くこともできるが、DVD-Audioは聞けない。DVD-Videoの音声トラック再生時にはH.A.T.Sは効かない。
 NS9100ESのSACD再生は低域のしなやかさに優位点がある。情報量が多いのだろう。TA-DA9100ESとi.Link接続することを前提にチューニングされていると推測される。
SA-60でCDをかけるとSACDに肉薄する音が出る。SA-60の設定をいじると出力がDVD-Auido表示になる。アップコンバートしているのか?一説にはSA-60は上位機種のDSPを搭載しており、音が良すぎて、メーカーが製造を止めたと噂(要検証)されるモデルでもある。駆動系がVOSPでも高音質が確保できるとなるとVRDSの存在意義が失われるとして引っ込めたという説(要検証)もある。
 Esoteric UX-3系の導入も考えたが、アナログ出力ではUX-3>SA-60らしいが、i.Link出力での差はかなり小さいだろう。発売日を考えるとDSP処理ではUX-3