UX-3→UX-3SE→UX-3Piバージョンアップ済品

以前はESOTERIC SA-60をSony TA-DA9100ESへi.Linkで接続。(H.A.T.S作動)
使用ケーブルはMonsterケーブル。
電源にはオムロンBY50S(なぜか音がよくなる)。
SA-60をUX-3→UX-3SE→UX-3Piバージョンアップ済品へ入れ替えた。(H.A.T.S作動)

 私にとっては高価ものなので、購入がためらわれたが、CDやDVDやSACDの再生機として評価の高い当該機種の音を是非とも聞いてみたかった。
UX-3→UX-3SEで音質の差があるそうだ。であるのでSE以降の品にしたかった。
UX-3PiはHDMIからSACDを除くCDとDVDの音声が出力できる。
HDMI出力を試してみたが、やはりi.Linkの方が良質に聞こえる。
将来、TA-DA9100ESが退役したら、後に使用するAVアンプにi.Link端子はないだろう。そうするとHDMIで音声出力できるUX-3Piには独自の利点はあるにはある。

 元々SA-60にさして不満は無かった。ところが、SONY BDZ-AX1000からBDZ-AX2700T(HDMI接続)へ入れ替えたところ、SA-60に肉薄する音が出るようになった。
 オーケストラ系は楽器の分解能においてSA-60が勝るが、ロック系などはもはや「音作りの傾向」程度の差しかなくなった。
そうなると欲が出てきて、CDやSACD再生機ももう一段品位をあげたくなった。

i.Link装備機に限定すると
Esoteric X1-D2 は UX-3系よりも上との評価。
Esoteric P-05 は UX-3系よりも格下。重量も14kg級でSA-60と同じ位。
Esoteric P-02 は 現時点最高峰だと思われるが高価過ぎ。

UX-3系の中古価格が下がってきており、C/Pで考えるとX1-D2よりも上。
しかも、UX-3系はDVD-VideoやDVD-Audioも再生できる。
フリーウェア【Upconv】で24bit 96kHzへアップスケール・アップコンバートしてDVDオーサリングした場合でも運用可能である。
DVD-Videoの音声トラックを利用したソフトを再生できる汎用性を考えると、遅れまばせながらもUX-3系を購入する意義があると判断した。

UX-3piはSA-60との比較ではSACDの差は小さい。
CDでは情報量や音の「まろやか」さで差をつける。
出力が「コンバートする」「PCMのまま」を選べる。
コンバートした方がまろやかで、PCMのままのほうがガチっとした音になる。
好みの差だが、コンバートした方が良いだろう。その場合9100ESのディスプレイ表示はDVD-Audioとでる。推測だがアップサンプリングしていると思われる。

一言でいえば、UX-3piは高音質であり、買ってよかった。動作音も左後方に置いてある事もあって気にならない。SA-60やBDZ-AX2700Tよりも音質において優る。当分楽しめそうだ。


○後継機種を考える
TA-DA9100ESもUX-3も2005年の機種である。しかも後継機種は発売されおらず、いずれ買い替えが必要となる。

 S-MASTER開発者であるソニーの石田正臣氏は同社を退社されて、有限会社サウンドデザインを設立。フルデジタル・ノンフィードバック・アンプのSD05を発売。
http://www1.cnc.jp/sounddesign/index.html#
2009年6月にソニーが基幹部品の生産を終了するのでSD05の生産も終了。ソニーもTA-FA1200ES、TA-F501、TA-DA9100ESを生産終了。
S-Master Pro搭載機は皆無となった。

そこで、デジタルアンプである、Pioneer SC-LX86が注目を集めている。
SC-LX86の前機種SC-LX85では帰還しており、推測ではあるがSC-LX86はフルデジタルとは言い難いとの事。
http://www.phileweb.com/news/d-av/image.php?id=29312&row=22
それでも増幅段がデジタル素子を採用しているので、消費電力及び発熱は少なくなっている。

Pioneer BDP-450はアナログ出力回路なしで、HDMIとデジタル同軸出力だけと割り切った設計である。AVCRECAVCHDDivX Plus HD、MKV、MP4、WMVなどのビデオフォーマットにも対応している。HomeTheaterPCとして活躍できそうな機種である。いずれ入手して報告したい。

後継機種選定の結論から言うと、
Pioneer SC-LX86 - HDMIジッターレス伝送「PQLS(Precision Quartz Lock System)」 - BDP-450 が挙げられる。
個人的にはSC-LX86の上位機種の発売を切望する。