統治が発狂しとる。

諜報機関トップの菅義偉官房長官アメンバーの湯川遥菜さんは今どこに?
 田母神俊雄氏と湯川遥菜氏とは握手しながら撮影した写真があるにも関わらず、田母神氏はISISによる湯川氏拉致が発覚すると
「全く知らない人」
と突き放した発言をした。
 これには皆が呆れた。仮に記憶に無くても、安否を気遣う発言をするでもなく、知らない人だから知らないよ、という他人行儀の発言である。
こんな人が空自のトップだったというのだからある意味恐ろしい。
とあれ、こんな無責任な人は田母神氏に限ったことではない。何か責任が振りかかるような事が起きると、全力で責任回避を行う人が多い。そんな事もあって、日本の組織は民間も含めて、段々と活力を失いつつある。

 湯川氏は菅義偉官房長官アメンバーである。面識の無い人とアメンバーになるとは考えられない。西田昌司議員と前出の田母神俊雄氏ともアメンバーである。
湯川氏の民間軍事会社の顧問は元自民党県議である。

 先日、ジャーナリストの常岡浩介氏や中田考元教授に公安警察による家宅捜索が行われ、パソコンや通信機器一式が押収された。北大生に対する私戦予備・陰謀罪幇助行為による捜査だとされるが、当の北大生はパスポート盗難により渡航していない。
 清水弁護士によると、私戦予備・陰謀罪は個人的な傭兵活動に対して想定されたものではないと指摘している。
 ISIS側は北大生(休学中)をムジャヒディンではなくて、数学者として受け入れを承諾したとされるので、北大生は傭兵ですらない。

 さて、では、なぜ、公安は家宅捜査を行ったのか。
以前、常岡氏は湯川氏の開放を実現するため、現地入りした。ネットで流れていたミリオタの物味遊山のシリア入り説を真に受けたようである。
 私の見立てでは湯川氏は官房機密費もしくは、内閣府経由で資金提供を受けていたと推測している。湯川氏はブログで自らを諜報活動で有名な「川島芳子の生まれ変わり」と称している。また、菅官房長官アメンバーという時点で、特別な人物であると考えられる。かといって、確証があるわけでもないのだが、湯川氏が複数回シリア入りしているところを見ると、金主がいると考えるのが穏当である。
 中田氏に至ってはISIS側からの要請で、湯川氏の裁判をするための通訳として呼ばれて、トルコ入りしている。トルコで待機している最中に米軍の空爆が始まり、要人や人質が地下に潜ってしまい、接触できなくなったとの事。しかも、中田氏はトルコで被弾こそしなかったのものの、銃撃を受けている。
 両人共に湯川氏釈放に尽力した人物なのである。

 ここで推測してみる。

1.ISISの情報が欲しかった公安が、無理な法的解釈で情報端末を押収して情報を入手した。
2.(田母神氏の発言からも伺える)「○○に口なし」路線の日本政府にとっては、湯川氏には帰国して欲しくない。
3.米帝CIA様の指示、もしくは忖度(そんたく)しての行動

1も2も3もどれもあり得るのだが、2の可能性は高い。
要は政府や自民党が責任追及を受けたくないのである。
無慈悲な〜、という表現があるが、まさに今の政府・自民党にぴったりである。

○文字通りの非日常
 今でも原子力非常事態宣言が発令されている。放射能は毎日福一から放出されているし、未来永劫漏洩は止まらない。
 トモダチ作戦に従事した米兵達が東電を訴えているが、今後、放射能汚染禍が酷くなり、太平洋岸諸国が東電もしくは日本政府を訴える事となるだろう。
 とにかく責任とらないことを第一義としており、前任者の通りに事を運ぶことが最優先の官僚機構にとっては、原発は安全で無ければならないのであって、よって漏洩した放射能で人が病気になったり死んだりしてはいけないのである。であるから、疾病に苦しんでも、すごい勢いで人口が減っても、何か言い訳を並べ立てて、税金を浪費して責任回避に勤しむのである。

 十分に統治は発狂しているのであって、安倍首相が嘘を連発しても、災害時に赤坂でダマスコミ連中と天ぷらを食べても、ゴルフにうつつを抜かしても、責められることはないのである。安倍首相本人が国会で2006年「巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問主意書」に対して、【原発の全電源喪失はあり得ない】と証言している。真っ先に原発事故責任を問われるべき人物なのであるが、この人物が首相に返り咲いた事こそが、政府が責任を取らないための一里塚なのである。

 2012年4月、宮城県で瓦礫撤去のボランティアが警察に逮捕、拘束される事件が起きた。4時間も拘束、取り調べを受けた。こんな阿呆な話はない。
 先日の広島県での土砂災害でも土砂を取り除くためにボランティアで駆けつけた人達を警察が問答無用で殴りつける事件が起きている。
 3・11から3年半も過ぎた。だが、政府にとっては非日常である。もちろん被災者にとっても非日常である。

 戦前での話ではあるが、関東大震災の折りには警察が自警団組織を呼びかけて各地で朝鮮人や中国人の虐殺が起きた。軍隊には戦時下としての出動命令が下り、軍自らが虐殺を行った。労働運動家社会主義者無政府主義者も殺された。亀戸警察署内では80人が殺されたとされる。
 平時から「狙っていた」のである。

 巷間言われているのは、放射能禍や財政破綻を取り繕うために政府は戦争を準備しているのではないか、という説である。キャリア官僚からそのような話を聞いたという情報もでている。私はあり得る話だと考えている。そのぐらいの災厄が起きてしまっているし、これから、さらに深刻化する。当然、政府に対して責任追及の声は強まるだろう。
 これを粉砕するには戦争以外に手段がない。戦争を口実にして、あらゆる統制が行われ、交戦による破壊が発生してしまえば、少なくとも責任追及をかわすことはできる。次の大規模戦争は核兵器使用を伴う可能性がある。人民にとっては畏怖すべき事態でも、責任逃れが第一の政府にとっては「好都合」ですらあるのだろう。

 結局、触らぬ統治に祟りなし、なのであって、○ちがいには近寄らないほうが良いのである。放射能禍もあるので、住んでいる場所の除染作業ぐらいはやるべきだが、ボランティアで被曝するような事は避けたほうが良い。
 社会運動をやるべきかといえば、やるべきなのであるが、費用も危険度もなるべく低い形で、何をしているのかをすべてネットで公開して行った方が良い。例えばデモに行っても、情報が公開されなければ、無かったことになってしまう。請願書や請願行動についても、すべてをネットで公開したほうが良い。何か捜査されても、公開されていない情報が無ければ、捜査自体が無駄となる。

 何が言いたいのかといえば、湯川氏は政府がらみの案件だったと推定されるので、触らない方が良かったのである。政府の尻拭いは政府がやるべきである。福一の収束も政府がやるべきである。人民は放射能禍から逃れるこをと最優先に行動すべきである。来世は存在しない。生きていてナンボなのである。


(参考)
警視庁の警官、ガレキ撤去ボランティアを職質し署へ連行 抗議の公開質問書にも反省ゼロ
http://www.mynewsjapan.com/reports/1599
湯川遥菜氏の民間軍事会社「PMC」の顧問とアメンバー
http://matome.naver.jp/odai/2140836950342226501
菅義偉官房長官西田昌司議員、田母神俊雄氏と「アメンバー
http://amember.ameba.jp/amemberListTake.do?oAid=yoshiko-kawashima

  • シリアは空爆された。湯川さんはどこに?

米、湯川遥菜さん安否不明のままシリア空爆 : 社会 : スポーツ報知
http://www.hochi.co.jp/topics/20140923-OHT1T50265.html
私戦予備・陰謀罪は秘密保護法の予行練習・公安警察に詳しい清水勉弁護士に聞く
http://www.videonews.com/interviews/20141010_shimizu/